花王が、「調達に関わるサプライチェーンESG推進ガイドライン」を策定した。取引先と共に、サプライチェーン全体のトレーサビリティ確保や、資源保護・環境保全や安全、人権などの社会的課題の解決に貢献。その一環として、サプライチェーンが抱える社会課題上のリスクの特定や、取引先への第三者監査等を実施する。
同社は、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を策定し、19の重点取り組みテーマを設定。そのひとつに「責任ある原材料調達」を挙げ、中長期目標を制定として、2025年までに家庭用製品に使用した認証紙製品・パルプの比率を100%にすることと、小規模パーム農園までのトレーサビリティ確認の完了を行うことを制定している。この実現に向け、取引先に法令遵守に加え、「社会的責任」と「環境」への配慮を求めており、遵守する取引先から優先して調達している。
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新たに制定した、「調達に関わるサプライチェーンESG推進ガイドライン」では、既存の「調達先ガイドライン」の周知を図り、第三者監査を含めて遵守状況を確認するとし、違反がある場合には改善指導や取引の中止など適切に対応していく。また花王が調達する原材料の中から、人権・環境の課題が大きなサプライチェーンを「ハイリスクサプライチェーン」として特定し、現場での対話を通じてリスクを把握し、課題の本質を見極め、取引先やNGOと解決に向けて取り組み、進捗を公表する。
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