花王が、脱炭素社会への実現への取り組みの一環として電力購入契約(コーポレートPPA)を初採用し、ジェネックスとみんな電力の2社と契約を締結した。ジェネックスの太陽光発電設備に加え、みんな電力の発電事業を担う子会社みんなパワーで発電される再生可能エネルギーを購入。購入したエネルギーはみんな電力を通して2022年2月から本社で使用する予定だという。
花王は2019年4月に、19の取り組みテーマを設定したESG戦略「キレイライフスタイルプラン(Kirei Lifestyle Plan)」を策定。戦略では脱炭素に貢献する取り組みとして、2030年までに使用電力を100%再生可能電力化し、自社からのCO2排出量を55%、自社製品のライフサイクル全体でのCO2排出量を22%(いずれも2017年比)削減する中長期目標を掲げている。また今年5月には、2040年までに温室効果ガスを実質ゼロにする「カーボンゼロ」、2050年までに排出量を上回るCO2を削減する「カーボンネガティブ」の実施を発表。持続可能な脱炭素社会を目指す企業グループ「日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)」への参加を表明した。
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コーポレートPPAの採用により、発電量は花王本社の年間使用電力の30%にあたる約850MWhを予定しており、年間で約460トンのCO2排出量削減につなげる。本社で使用する残りの電力についても、非化石証書による電力を使用することで、本社の年間使用電力約2800MWhを100%再生可能エネルギー化し、年間約1500トンのCO2排出量削減を見込んでいる。
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