ニューヨーク証券取引所
経済誌『フォーブス(Forbes)』を傘下に持つ米フォーブス・グローバル・メディア・ホールディングス(Forbes Global Media Holdings、以下フォーブス)は8月26日、特別買収目的会社(SPAC)マグナム・オーパス・アクイジション・リミテッド(Magnum Opus Acquisition Limited)との合併を通じて、ニューヨーク証券取引所に上場すると発表した。SPACとは、自らは特定の事業を行なわず、主に未公開会社や事業を買収することを目的とした企業だ。近年、米国ではSPACによる上場が増加している。今回の取引手続きは、2021年第4四半期の終わり、もしくは2022年第1四半期のはじめには完了する見込みだ。企業価値は6億3000万ドル(約690億円*)と見積もられた。合併後も『フォーブス』の名はそのまま存続され、ニューヨーク証券取引所では、「FRBS」のティッカーが使われる予定だ。
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今回の合併は、フォーブスが成功している分野であるデジタル・トランスフォーメーションへのさらなる資金供給を可能にし、より多くの成長機会を追求することにつながる。また、フォーブスの強みとポテンシャルを理解するきっかけにもなっただろう。フォーブスは今日、ジャーナリズムやライブイベント、ライセンス契約を結んだ76カ国のローカルマガジンを通じて世界中の1.5億人の人々にリーチしている。デジタルプラットフォームを通して、フォーブスはネット上で最もアクセスが多い50のウェブサイトのうちのひとつにもなっている。また、不動産や教育、金融サービスライセンス契約にまで領域を拡大している。フォーブスの104年間の歴史の中で、そのミッションは一貫しており、「人々に知識やリソース、インスピレーション、成功するために必要なコネクションを提供すること」である。日本では2014年6月に日本版『フォーブスジャパン』が創刊され、現在はリンクタイズが発行元だ。今回の合併および上場は、フォーブスが自社のブランドや企業バリューを最大化し、長期的で熱心なユーザーを増やす手助けとなるだろう。
*1ドル=109円(8月28日時点)
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