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売れる体験を届ける——ソウゾウ・石川佑樹CEOに聞く「メルカリShops」の戦略 -vol.2-

通販新聞

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 前回に続き、「メルカリShops」の特徴や今後の展開について、メルカリ子会社で事業を手掛ける、ソウゾウの石川佑樹代表取締役CEO(=写真)に、メルカリShopsの特徴や今後の展開を聞いた。

 ――同一商品や似たような商品が複数出品されていた場合、ユーザーにはどのようにマッチングされるのか。

 「まず、買い手の嗜好性に沿ったアイテム群を露出させる。似たような商品を売っているショップが複数ある場合、それを群として表示させるわけだが、それをどういう順序で出すかはかなり複雑になる。過去にショップがどんな商品を売っていて、どんな顧客対応をしていたかも大事になってくる。ただ、あまりにそちらに偏ると、新規ショップが売れにくくなるという問題も起きる。新規ショップのインプレッションを増やすための工夫もする。要は、機械的にやる部分もあるが、新しいショップや商品の場合、マシーンでは初見だと判断しづらいものを、人間が見れば『これいいよね』『うまく行きそう』という部分が見えてくるわけで、人力でおすすめしていくという仕組みを入れていく、というのも試してみたい。実は『TikTok』におけるおすすめの仕組みと似ていて、TikTokの場合は、新規ユーザーの動画が良いのか悪いのか判断しにくいわけだが、それをおすすめ動画に入れ込むということをやっている」

 ――ショップSEO的な仕組みは。

 「今のところは考えていない」

 ――例えば「ヤフーショッピング」なら、検索上位に表示されるための広告商品として「PRオプション」がある。

 「広告的な使い方も検討はできると思っている。ただ、ユーザーが何を求めていて、適した商品を表示することが本質的に大事な部分だと思っているので、そこの精度を上げることが重要だ。一方で『売れる体験を届ける』ことを重要視しているので、特定のショップに集中するというよりは、これまで『メルカリ』で実現してきたように『出したらすぐ売れる』という部分を大事にしたい」

 ――とはいえ、人気ショップも大事だ。

 「BtoCの場合は、人気ショップや人気商品が出てくるのは当然なので、そこはもりたてつつ、一方でプロダクトとしては多くのショップに「売れる体験」をしてもらいたいと思っている。『いいものだが人の目に触れないがために売れない』という商品を、テクノロジーを利用してマッチングしていく。もちろん『ものがいい』のが前提となるが、ここをある種のKPIとして追っていきたい」

 ――ショップはリピート購入してもらうための工夫は。

 「まだ機能が追いついていないのだが、ショップのフォロー機能を作っているところだ。フォローするとショップが新商品を出したときに通知が行ったり、コミュニケーションができるようにしたりしていく。商品をメルペイの加盟店がメルカリShposで出店している場合、オフラインで商品を買った消費者に『ネットでも買えますよ』と通知してフォローしてもらうといった機能も考えている。メルペイの加盟店とメルカリのユーザーをより近づけることができるはずだ。また、そういった機能があることが、メルペイの加盟店獲得にも役立つのではないか」

 ――CRM的な機能は他に考えているのか。

 「商品を購入した際の共有機能は強化していく。自分が買った商品が良かったということをSNSで伝達していったり、ショップ側が『商品を出品した』ことを外部に見せやすくするといった工夫はしていく予定だ。例えば、出品した際にツイートしやすくするとか、インスタグラムと連携しやすくするとか、そういった機能となる」

 ――「メルカリ」内のショップページに関して。

 「アプリ内と、アプリ外にも独立したウェブサイトとしてネットショップを開設できる機能も提供する予定だ」(おわり)

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