展示会の様子
Image by: FASHIONSNAP
コロナ禍のゴルフマーケットの拡大を背景に、ビームスが展開する「ビームス ゴルフ(BEAMS GOLF)」が好調だ。2021年1〜11月累計期間では前年比で21%増、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年比でも35%増で推移しているという。
ビームス ゴルフは2011年春にデビュー。カジュアルテイストを取り入れたファッション感度の高いアイテムを展開する「オレンジ レーベル(ORANGE LABEL)」と、伝統的なゴルフスタイルをシルエットや色使いでモダナイズした「パープル レーベル(PURPLE LABEL)」の2つのレーベルで構成し、オレンジ レーベルは20〜40代、パープル レーベルは40〜70代の年齢層がボリュームゾーンとなっている。同社がウェアを提供するプロゴルファーの渋野日向子選手の活躍に加えて、コロナ禍でゴルフを始める若者が増えたことや、ドレスコードを緩めるゴルフ場が広がりを見せていることなどを背景に、最近はオレンジ レーベルの動きが特に良いという。
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2022年春夏シーズンは、オレンジ レーベルで「TOKYO Street Golfer」を打ち出し、1990年代後半から2000年代前半頃の東京のストリートファッションのエッセンスを落とし込んだ、街着としても着ていけるゴルフウェアを提案。タイダイ柄で汗ジミ目立たなくする素材を使用したり、オーバーシルエットでありながら腕周りをスリムにしてプレーの妨げにならないような工夫を取り入れるなど、ファッション性と機能性の両立を目指した。
パープルラインでは「AMALFI STYLE “HIGHEND COMFORT TECH STYLE”」を掲げ、ナポリの南東に位置し、イタリア屈指の高級リゾート地と言われるアマルフィ海岸で過ごす人たちのハイエンドリゾートスタイルからインスパイアされたゴルフウェアをデザイン。レモンが印象的なアマルフィ柄プリントや、エメラルドブルー、レモンイエロー、フレッシュグリーンといったアマルフィ海岸を彷彿とさせるカラーリングを取り入れた。
別注品では「リーフ(REEF)」の栓抜き付きサンダルや、「グラミチ(GRAMICCI)」のショートパンツなどをラインナップ。今後もゴルフアイテムを展開していないファッションブランドへの別注品を拡充していく方針だという。
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立ち上げから10年。競合のファッション企業によるゴルフウェア市場参入が相次ぐが、同社は「まだ伸びしろはある」と自信を示し、今後は卸販売に力を入れていく。すでに太平洋クラブをはじめとしたゴルフ場や、ゴルフ5プレステージなどのゴルフ量販店、ロイヤルグリーン水戸といった練習場で卸販売を順次始めており、2022年秋冬シーズンからはバイヤー向けの展示会を開催する予定だ。
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