裏でも表でもない内藤ルネ氏の“カワイイ”
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orと米原康正氏によるアートプロジェクト「OR×TWELVE ARTISTS+DA.YO.NE(略称:ダヨネ)」が内藤ルネ氏の個展「BOYS IN LOVE/恋する男たち 〜それを人は薔薇族と呼んだ〜」を、ミヤシタパーク内「or(オア)」にて、2022年2月11日(金)~18日(金)の期間で開催する。
「OR×TWELVE ARTISTS+DA.YO.NE」は12人の若手アーティストを12ヶ月に渡って紹介する企画となっており、毎月1名のアーティストをピックアップ。作品の展示、音楽イベント、コラボアイテムの作成、ポップアップストアの開催等を行っている。
今回紹介するアーティストは、「カワイイ文化の祖」と呼ばれ「カワイイ」を生み出す傍ら「薔薇族」というゲイ専門誌の表紙を1984年から14年間も描き続けていた、内藤ルネ氏。当時は、氏のゲイ色溢れる作品を「裏ルネ」と呼び、カワイイ作品を創作する「表の活動」とは切り離して評価されていた。
しかし、LGBT運動の流れから、そんな「裏」や「表」の概念がなくなりつつある現代。そもそも、ただ可愛いと思ったものをひたすら描き続けていた内藤氏の中には、はじめから裏や表など存在しなかった。本展は、LGBT色の強い内藤ルネ氏の作品にスポットをあて、彼の早すぎた才能をもう一度見つめ直そうというプロジェクトである。
「OR×TWELVE ARTISTS+DA.YO.NE」による本展示は、内藤ルネ氏のプロジェクト発足第一弾という位置付け。単発の展覧会ではなく、今後1年に渡って内藤ルネ氏の描き続けた“LGBT的カワイイ”を、米原康正氏の視点でキュレーションし、プロモーション展開していく。
展覧会開始日の2月11日(金)には、東京の刺激的なエレクトロイベント・fancyHIMとタッグを組んだオープニングパーティー「+DA.YO.NE × fancyHIM Rune night」も開催。fancyHIMではお馴染みのfancyBOYSやMATCHAらがDJとして登場する。こちらのイベントも注目だ。
内藤氏が亡くなってから15年。彼の描き続けたもうひとつの「カワイイ」が、渋谷と原宿を結ぶ「or」で鮮やかによみがえる。
■概要
内藤ルネ個展「BOYS IN LOVE/恋する男たち 〜それを人は薔薇族と呼んだ〜」
開催期間:2月11日(金)~18日(金)
営業時間:11:00〜21:00
開催場所:or(オア)
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITAPARK North 1~3F
電話番号:03-6712-5277
>>EDITOR’S VOICE
MIYASHITAPARKから徒歩10分ほどの場所にある、喫茶店「旬゛喫茶パンエス」。内藤ルネ氏の作品が好きな人なら気に入ること間違いなしの、キュートでレトロなお店です。ぜひチェックしてみてください。
Text:Arisa Watanabe
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