「ジョージナカシマ展」が、鎌倉山の「ink gallery」で開催される。同展は2021年7月に実施された「ジョージ・ナカシマ没後30周年企画展」から続くジョージ・ナカシマの回顧展第2弾。会期は3月26日から4月3日まで。

　ナカシマは1905年ワシントン出身の木工家で、ワシントン大学やハーバード大学大学院、マサチューセッツ工科大学で学んだ。1934年に来日し、レーモンド設計事務所に勤務。作品はスミソニアン博物館やシカゴ美術館などで展示されている。

　今回会場となるink galleryは、「ヤエカ（YAECA）」が運営。昭和を代表する建築家のひとりである吉村順三が設計し、1974年に竣工した。吉村順三とナカシマはアントニン・レーモンドの建築事務所の同僚で、ナカシマに大きな影響を与えた人物として知られている。住居棟に次いで、1977年に完成した茶室も会場の一部として使用。数寄屋建築の名門である中村外二工務店が施工し、設備的には住居としても利用できるよう工夫されているという。

　同展では、これまで一度も製品化されることがなかったナカシマ最初期のデザインのひとつであるブログレン・スツールの初復刻を展示。このほか、多数の家具の展示、販売を行う。

■ジョージナカシマ展
会期：2022年3月26日（土）〜4月3日（日）
場所：ink gallery
住所：神奈川県鎌倉市鎌倉山1-19-12
営業時間：11:00〜18:00
電話番号：0467-31-0088
入場料：無料
ink gallery公式サイト