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繊研plus【上海支局】上海市の新型コロナウイルス感染防止を目的としたロックダウン(都市封鎖)政策が長期化し、生産・物流・小売店運営に大きな影を落としている。江蘇省、浙江省といった上海近隣にも感染が飛び火しているため、当初から問題視されていた生地・アパレル生産や商品投入で、今後さらに遅れが生じる懸念も出ている。
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3月28日から上海で都市封鎖が始まったが、上海市の1日当たり感染者数は4月11日時点で2万人を超えた。当初は4月5日以降に封鎖が解除される予定だったが、ほとんどのエリアで住民の自宅隔離が続いている。このままの感染者推移だと「5月連休明けまで厳しい封鎖管理が続くだろう」というのが大方の見方となっている。ただ、多くの上海在住の日本人は、健康的な問題はない模様。
課題は中国内の物流や日本向け輸出の遅延。日々状況が変化しつつも、「物流全体が改善している印象はない」とする。ある生地メーカーでは出入港先を寧波や厦門に振り替えて対応しているという。店舗運営するアパレルメーカー・小売りは「日本向け輸出で若干の納期遅れが出ている」とする。ただし、在宅ワークのため、遅れ具合を把握しにくい状況にあるようだ。
浙江省、江蘇省でも感染者が増えていることが懸念材料になっている。外出・出勤するにはPCR検査陰性証明提示が必須となったため、工場や店舗は従業員が十分集まらず、稼働・営業できないところも出ている。また、コロナ感染者が多い地区を表示するアプリの誤作動も起こるなど、市民生活に様々な混乱が出ているようだ。
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