Fashion HR

アパレル業界で働くなら読んでおきたい ファッションの歴史が学べるおすすめ本

Fashion HR

ファッション業界に特化した仕事・転職サイト

フォローする:

— ADの後に記事が続きます —

アパレル業界で働く上で、最新ファッションに注視するのは業務上、必要不可欠なこと。そして、それと同等に、現在までの歴史について知識を蓄えておくことは、自分が携わっている商品が、なぜその形や機能を携えるに至ったのかという、ルーツを知る上で重要な意味を持っています。今回は、近代ファッションの潮流を学ぶことができる書籍を紹介。時代や文化の移り変わりがファッションにどのような影響を与えてきたのか、その変遷を知る資料として、ぜひ読んでおきたい4冊をセレクトしています。

ストリートファッション 1980-2020―定点観測40年の記録

パルコが設立したシンクタンク部門が1977年から運営するメディア「ACROSS」。

1980年8月から定点観測により東京のストリートファッション・マーケティングの分析を行っており、2000年以降はWebに移行。40年にわたり蓄積されてきた膨大な記録が本書に集約されています。

約3万人のデータから約180人分を抜粋したインタビューのローデータでは、愛読雑誌や来ている服について聞き出すなど、東京の若者たちのファッション、ライフスタイルを追体験できる内容に。時代の波を詳細に捉えたデータは資料価値も高く、国内外の企業や学術機関との共同研究に活用されています。

パルコのベストセラーである『東京の若者』『ストリートファッション 1945-1995』の続編という位置づけで、令和に至るまでのファッションを網羅。豊富なスナップはリアルな街の息吹を切り取り、ファッションドキュメンタリーとしても楽しめる1冊です。

メンズウェア100年史

タバコを咥えたデヴィッド・ボウイが妖艶な眼差しを向ける本書。ファッション史の研究家、キャリー・ブラックマンが、20世紀の100年間におけるメンズファッションの変遷を写真とともに解説します。

時代や文化の流れに合わせてさまざまな要素を取り入れるようになったスーツの歴史、アレクサンドル・ロトチェンコをはじめとするロシア構成主義の芸術家たちが生み出した作業着やスポーツウェア、メンズウェアに華やかさをもたらした1960年代のピーコック革命など、膨大なピンナップからは、メンズウェアの革命がファッションの歴史の中でいかに大きな役割を果たしてきたかが伺えます。

斬新な衣装を着こなし観客を魅了したハリウッドスター、音楽と融合することで新たな価値観を生み出したパンクやクラブシーンなど、カルチャーの側面からファッションに与えた影響についても考察。特に1930年代に活躍した芸術家たちの個性的な服装が数多く収められている点は、資料的価値が高く、ファッション史の教材としても活用できるでしょう。

「ファッション イン ジャパン 1945-2020ー流行と社会」 編:島根県立石見美術館、国立新美術館 出版社:青幻舎
「ファッション イン ジャパン 1945-2020ー流行と社会」 編:島根県立石見美術館、国立新美術館 出版社:青幻舎

ファッション イン ジャパン 1945-2020ー流行と社会

青幻舎から2021年に発売された本書は、島根県立石見美術館、国立新美術館で開催された同名の展覧会の公式図録として販売されたもの。タイトルの通り、第二次世界大戦のさなかから現在に至るまでの日本のファッションの変遷を、その時代に活躍したデザイナーの作品や理念、西洋式の暮らしが取り入れられるようになった明治以降の社会の動きと併せて紹介しています。

戦中・戦後のもんぺをスタートラインとし、モードやカジュアルといった選択肢の獲得、さらにはイッセイミヤケやKENZO、KANSAI YAMAMOTOなど、日本人デザイナーの台頭によりオリジナリティーを確立してゆく進化の過程が非常にドラマチック。映画の台頭、『an・an』『装苑』といった雑誌メディア、東京オリンピックや大阪万博などのビッグイベントが、日本のファッションにどれだけ影響を与えてきたかも知ることができ、ビジュアルはもちろんのこと、豊富なテキスト量で、読み物としても存分に楽しめます。

ウィメンズウェア100年史

『メンズウェア100年史』の女性版として、同じく20世紀のレディースファッションの変遷を紹介。こちらは、ピンクのドレスをまとったオードリー・ヘップバーンの表紙が、思わず見とれてしまうほどの美しさ。

1901〜1959年、1960年以降と時代を大きく二つに分けた構成で、前半ではハイソサエティー、ボヘミアン、ニュー・ルック、後半はデニムやスポーツウェア、アウトサイダーなどカテゴリーの解説、そして、歴史やコンセプトといったさまざまな側面からデザイナーたちの横顔を紹介します。

ピンナップと共に綴るヒストリーでトップを飾るのは、貴族階級の女性たち。日本からも1922年に撮影されたという島津家の姫が登場し、2010年に撮影された純白ドレス姿のレディガガまで続くレディスファッションの歴史からは、社会進出や自由の獲得など、女性たちのライフスタイルがどのように変化を遂げてきたかを知ることができます。

TEXT:伊東孝晃

最新の関連記事
Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング