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なぜアキバにキャンプの練習場?考案者に狙いを聞く

 JR山手線 秋葉原駅〜御徒町駅の高架下にキャンプサイトが開設された。仕掛け人は、JR東日本の高架下を管理運営するジェイアール東日本都市開発。「高架下キャンプ練習場」と題し、高架下を活用した新規事業の実証実験として8月13日から24日までの期間限定でオープンする。キャンプ「練習場」とはどのようなものなのか、内覧会で取材した。

キャンプ練習場 Image by FASHIONSNAP
キャンプ練習場
Image by: FASHIONSNAP
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 高架下キャンプ練習場は、新規事業提案社内コンペで事業化検証に選ばれた企画。郊外に位置するキャンプサイトはアクセスがしづらかったり、キャンプ道具においては揃えるだけではなく自身で設営する必要があるなど、初心者にとってハードルの高いイメージがあるキャンプを、あらかじめ用意されたキャンプ道具を使って「練習」できる場を提案する。

キャンプ練習場の入り口 Image by FASHIONSNAP
キャンプ練習場の入り口 Image by FASHIONSNAP

 立地はJR秋葉原駅から御徒町駅方面に向かって徒歩約6分。会場内には13区画を設けている。道具のレンタルでは「コールマン(Coleman)」が協力し、バッグひとつでソロキャンプが楽しめる「ソロキャンプスタートパッケージ」からファミリータイプの定番商品まで幅広く用意。デイプラン(11時~17時)、ナイトプラン(18時〜翌10時)、宿泊プラン(13時〜翌10時)の3種のプランで予約を受け付け、いずれも全日程ですでに8割ほど埋まっている状態だという(※8月13日のナイトプラン、宿泊プランは台風の影響で実施中止)。

 考案者は、普段からファミリーキャンプに親しむ女性社員の北田綾氏。男性なしでキャンプに出かけた際に荷物の持ち運びの大変さや設営が難しさを感じたことがヒントになったという。高架下にキャンプ練習場を開設するメリットとしては、天候にとらわれない点や、都心立地のアクセスのしやすさなどを挙げる。日中はスタッフが常駐し、夜間は警備員が見回りを行うため、セキュリティ面でも安心ができる。

 ゴールデンウィーク期間中に中央線西荻窪駅の高架下でキャンプ練習場の実証実験を行った際は総勢146人が参加し、「雨天でも楽しめる都市型の新しいレジャー」として好評を得た。西荻窪での実証実験ではファミリー層がデイプランを多く利用した一方で、宿泊プランでは若年層のソロキャンパーやカップルなどからの予約が集中。「また利用したい」という声も宿泊プラン利用者が多かったという。秋葉原での実証実験は都心という土地柄、若年層のソロキャンプや少人数利用を狙い、本格的なキャンプを始めるきっかけにつなげたい考えだ。夏季特有の熱中症対策が懸念点だが、スポットクーラーを完備するほか冷却グッズを豊富に用意。騒音対策としては耳栓を希望者に提供するが、西荻窪での実証実験では「特に気にならなかった」という声も多かったという。

 実証実験での反響次第で、将来的には事業化を目指す。今回の秋葉原での実証実験では展示のみに留めているサウナ施設は、事業化が実現した際に実際に体験できるように準備を進めていきたいという。北田氏は「キャンプはレジャーだけではなくSDGsの側面もあり、またキャンプ道具は防災時にも活躍する。近年はキャンプのブームがあるが、キャンプを一過性ではなくカルチャーとして根付かせていきたい」と話した。ニューウェルブランズ・ジャパン コールマン事業部マーケティング本部の佐藤明氏も「高架下をキャンプ練習場にするという取り組みには可能性を感じている。コールマンはニューファミリーがメインのユーザー層だったが、近年はソロキャンパーからの利用も増えており、キャンプ練習場での体験が実際にキャンプを楽しむきっかけにつながると嬉しい」とコメントした。

山から見下ろした風景

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