未加工品(左)と比べ同条件で圧縮後もしわ形状を記憶している
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繊研plus小松マテーレは、ポリエステル100%で高い形状記憶性を持つ新素材「テクノビンテージKK」を開発、12月15日までウィズ原宿ホールで開催している総合展で披露している。
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コンパクトでナチュラルなしわ形状が特徴の「テクノビンテージ」シリーズの新タイプ。07年に発表したポリエステル・ナイロン複合の形状記憶素材「テクノビンテージBJ」は欧州の有力ブランドで採用されるなど人気となった。その後、リサイクルを意識したモノマテリアル化の動きやポリエステル100%ならではの機能性加工、改質加工との組み合わせの要望が強まったため、単独素材での開発を進めてきた。
従来のポリエステルの加工では踏み込まなかった加工工程と、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)との組み合わせなど糸使いを工夫。工程数を増やさず、また追加で新たな化学薬品を使わず、モンサント法による形状記憶性試験で、未加工品と比べ20度以上の回復角の差が出るなど高い形状記憶性能を実現した。
今春から欧州ブランド向けに覆面で提案、高評価を得たことで、総合展で発表した。ファッション、スポーツ・カジュアル衣料、かばん関連などに初年度1億円(10万メートル)、3年後5億円(25万メートル)の販売を見込んでいる。
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