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繊研plus三菱ケミカルグループは12月21日、広島事業所(広島県大竹市)で製造するアクリル繊維「ボンネル」「ボンネルMVP」事業から撤退することを決めた。世界的な需要減や原燃料高騰で事業環境が厳しさを増す中、収益性の改善は困難と判断した。
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ボンネル原綿の生産は23年3月末、製紙用や湿式不織布用に使われるショートカットファイバーのボンネルMVPの生産は23年8月末に終了し、いずれも23年12月末で販売を終了する。現在は年産1万8000トン規模。工場および営業などの人員は雇用を維持し、配置転換で対応する。
ボンネルは1959年に三菱レイヨン(現三菱ケミカル)が事業化し、セーター、肌着、靴下、ファーなどの衣料用途、毛布・カーペットなどインテリア用途、不織布など資材用途に展開してきた。
主力販売先の中国で16年から日本製アクリル繊維に対するアンチダンピング措置が継続されるなど、アクリル繊維は厳しい事業環境が続いていた。同社も汎用品からの撤退や、得意のマイクロアクリル繊維技術を活用した自動車吸音材用途の開拓などでてこ入れしてきたが、事業再構築を行っても継続は困難との結論に至った。
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