ゴールドウインが電動バイク「CAKE」を日本で展開開始 「移動の概念を大きく変える」
ゴールドウインの渡辺貴生社長、CAKE創業者兼CEOのステファン・イッターボーン氏
Image by: FASHIONSNAP
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ゴールドウインが電動バイク「CAKE」を日本で展開開始 「移動の概念を大きく変える」
ゴールドウインの渡辺貴生社長、CAKE創業者兼CEOのステファン・イッターボーン氏
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ゴールドウインが、2022年10月7日に日本国内における独占的パートナー契約を締結したスウェーデンの電動バイクメーカーCAKE 0 emission AB(以下、CAKE)の日本販売発表会を開催した。ゴールドウインの渡辺貴生社長とCAKE創業者兼CEOのステファン・イッターボーン(Stefan Ytterborn)氏が登壇。卸売を行わず、スウェーデン本国と同様にオンラインのみで2023年春から販売を開始し、3年間で5000台の国内販売を目指す。
CAKEが展開するモビリティは、ミニマルで洗練されたプロダクトデザインと、電力をエネルギーとしたモーターの静寂性が特長。走行中のCO2排出はゼロで、生産工程においてもスウェーデンの電力会社バッテンフォール(Vattenfall)との協業によって2025年までにCO2排出をゼロにすることを目指し、様々な工程やプロダクトのデザインの改良に取り組んでいる。ステファン氏は「現在の市場シェアはわずかですが、電動バイクの市場の成長度合と比較すると、燃料を使用する一般的な車両やオートバイなどのマーケットが縮小すると予想されているので、今後大きなビジネスになるでしょう」と話す。
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カルク アンド(Kalk&)
主要モデルは、最高速度が時速90km、航続距離86kmの普通自動二輪(中型)モデル「カルク アンド(Kalk&)」(291万5000円)、最高速度が時速90km、航続距離111kmの普通自動二輪(中型)モデル「オッサ プラス(Osa+)」(225万5000円)、最高速度が時速25km、航続距離66km、原動機付自転車(原付)モデル「マッカ レンジ(Makka range)」(86万9000円/すべて税込)など。それぞれにオプションパーツが用意されており、用途に応じてのカスタマイズが可能となっている。なお、CAKEのバッテリーは日本の充電規格に対応しており、プラグなどの変換アダプタは不要。原宿のキャットストリート沿いにあるイベントスペース「THE CORNER」で、1月26日から29日に事前予約不要の一般向け展示会と、28日と29日に事前予約制の一般向け試乗会を開催し、4月には丸の内でプロダクトを体験できるショールームの展開を予定している。
スキー事業を起源として様々なアウトドアスポーツの事業を展開しているゴールドウインがCAKEとパートナー契約を締結した理由について渡辺社長は、「ステファン氏は同じくスキーやスノーボードを中心に長くアウトドアスポーツの事業に取り組んできており、自然に対する姿勢や洗練されたデザインセンスは、我々と共通する感覚があると感じました」と説明。ゴールドウインは創業70周年にあたる2020年からサステナビリティに向き合う長期ヴィジョン「PLAY EARTH 2030」を掲げており、CAKEとのパートナーシップは移動手段をより理想的な形にデザインし直し、社会を変えることにつながる重要な事業になると考えている。
また、CAKEが展開するプロダクトの中でも特に静寂性について「これまでの移動の概念を大きく変えるイノベーションである」と太鼓判を押す。CAKEによる移動は、音をはじめとした環境の持つ情報をより鮮明に感じることができ、スキーやランニングなどのスポーツで感じる環境に没入する体験と類似していると渡辺社長は考える。モーターアクティビティ向けのウェアなど既存のスポーツブランドとの相乗効果を促す活動を構想しており、創業の地である富山県で2026年に開業予定の自然の中で遊びと学びが体験できる施設「PLAY EARTH PARK NATURING FOREST」をはじめ、スキーリゾート施設での夏の新しい活動体験や、環境省と締結している「国立公園オフィシャルパートナーシップ」の一環で日本全国にある34ヶ所の国立公園での利用体験の提案を考えているという。これまでアウトドアスポーツアパレルの事業を軸に成長してきたゴールドウインだが、渡辺社長はCAKEを一例として「新たに場所や時を作る事業を、共鳴する様々なパートナーの皆さんと取り組んでいきたい」と話した。
■CAKE:特設サイト
ゴールドウインの渡辺貴生社長、CAKE創業者兼CEOのステファン・イッターボーン氏
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