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カナダ・バンクーバーで生まれたEVAシューズブランド「ネイティブ シューズ(Native Shoes)」が、日本市場に戻ってきた。2023年度はテストマーケティングと位置付け、7月1日からFoot MonkeyやBOSTON CLUB、FITH COMECHATTO&CLOSETなど限定した8店舗で販売を開始したところ好評な声が多く集まり、2024年度からの本格展開に向けて手応えを感じているという。
ネイティブ シューズは、2009年に設立。環境に配慮したサトウキビ由来の独自素材シュガーライトや、藻類バイオマスを活用したブルームなどを配合した発泡EVA素材を使用したシューズを開発している。日本では2015年頃まで展開していたが、量販店などで乱立した状態で売られており、グローバル規模でもブランディングやマーケティングを見直すことを目的に一時撤退した。
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現在は世界50ヶ国以上で販売されており、日本はヒロセが輸入元の伊藤忠商事と独占販売契約を結び、展開していく。ヒロセは卸売業を主力としており、独占販売契約を結ぶのは同社にとって初の試みとなる。ネイティブ シューズについても2015年まで卸売業で携わっており、ヒロセの担当者は「年間10万足程度売れていたが、卸先を広げすぎたことで、ネイティブ シューズに注力してくれていたショップの特異性が低くなってしまった」と当時を振り返る。2023年度のテストマーケティングでも店舗数を絞ったように、卸先を「来店客に魅力をしっかりと伝えられる店舗」に限定しながら、2027年までの3年間は年間1.5万足程度の販売を計画しているという。
展開アイテムについても、グローバル規模で力を入れて通年で販売するアイコンモデル「ジェファーソン」と、秋冬モデルの「フィッツシモンズ」にフォーカスする。ジェファーソンは、アッパーの通気穴が特徴で、つま先を保護しつつ裸足でも着用することができるため、街履きやアウトドアアクティビティ、リゾートシーンなど様々な需要にマルチに対応。サンダルとスニーカーの両方の要素を取り入れたモデルで、アウトドアブランドのサンダルと比べてもシャープなシルエットであることから差別化され、ファッションのスタイルを限定しない点がバイヤーや購入者から「ちょうど良い靴」と高評価を得ているという。2024年度は、単色カラーの「ジェファーソン ソリッド」をはじめ、グラフィカルなプリントを施した「ジェファーソン グラフィックス」、スリッポンスタイルの「ジェファーソン クロッグ」などラインナップを拡充し、全てキッズサイズまで展開することで親子での着用需要も狙う。価格帯は9350〜1万450円(税込)。
■ネイティブ シューズ:公式サイト
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