ワークマンが、2月23日に「2023年春夏新製品発表会」を開催し、デザイン性重視の一般的なアパレル市場に本格参入すると発表した。9月には、ファッションを軸にした新業態「ワークマン カラーズ(WORKMAN Colors)」1号店をオープンする。
2023年春夏シーズンのメインテーマは「ファッションを全面に、機能はステルスへ」。これまでのワークマンは機能性と低価格の2軸で商品を展開してきたが、今後はファッション性でも選ばれるよう、機能性と低価格は維持しつつデザインも追求するという。ワークマンの土屋哲雄専務取締役は「特に女性は機能性ではなくデザインを購入の判断材料にする人が多いと感じたので、ファッションアイテムとして取り入れられるアイテムを目指した」と方針転換の理由を説明した。
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Image by: FASHIONSNAP
新たに発表された春夏商品は、「Vivid」「Tough」「Travel」「Sustainable」「Trend」といった5つのカテゴリーで構成。防水・防風などの機能性を損なうことなく、ファッションアイテムとして手に取ってもらうことを念頭にデザインしたアイテムをラインナップする。
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新業態「ワークマン カラーズ」の1号店は、東京の中心部にオープンを予定。「ワークマン カラーズ」では、作業服を除いたウェアや小物などを展開し、コーディネートを組んで「デイリーウェア」として訴求していく。男女の構成比率は4対6程度を想定する。開店に先駆けて、3月・4月にそれぞれ営業開始する「#ワークマン女子 天王寺ミオ店」「#ワークマン女子 横浜ビブレ店」をファッションを全面に打ち出した「実験店」と位置付けて運営する計画だ。
また、今年8月末まで「価格据え置き宣言」を延長すると表明していたが、9月以降も継続することを決定。今回の発表では、今年9月から来年2月にかけて発売するPB製品 売上上位300品番のうち、廃盤となる31品番と値上げする2品番を除いた267品番が価格据え置きの対象となる。
「ワークマン2023年春夏新製品発表会」ファッションショーの様子
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デザイン面も重視した「普段着」としてのアパレルに本格参入すると発表したワークマン。2022年12月には「ワークマンプラス(WORKMAN Plus)」と「#ワークマン女子」、靴専門店「ワークマンシューズ(WORKMAN Shoes)」を複合させた新業態「ワークマンプラス ツー(WORKMAN Plus2)」を立ち上げるなど、デイリーウェアとしての打ち出しにも力を入れている。新潟・新津に開いた1号店の売れ行きは好調で、平均的な「#ワークマン女子」の店舗と比べて1.5倍ほどの売れ行きだという。今後も地方を中心に出店を進める考えを示した。
今回の方針転換により、ワークマンはこれまでのターゲットとは異なる客層の取り込みも狙う。土屋専務は、「長い目で見て支持されるブランドになるためにはファン層の拡大が必須。10代20代の女性や、アウトドア系ファッションが好きな層を取り込むことで、より幅広い層に愛されるブランドに成長していきたい」と話した。
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