カール・ラガーフェルド(2018年6月撮影)
Image by: FASHIONSNAP
ニューヨークのメトロポリタン美術館が、ファッションデザイナーの故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)に焦点を当てた展覧会「Karl Lagerfeld: A Line of Beauty」を開催する。期間は5月5日から7月16日まで。
同展では、ラガーフェルドのユニークな制作手法にスポットを当て、1954年にインターナショナル・ウールマーク賞を受賞し、その後「バルマン(Balmain)」のデザインアシスタントや「パトゥ(Patou)」のアーティスティック・ディレクターを務めた初期の作品から、2019年の最後のコレクションに至るまで、ラガーフェルドによるスケッチを添えた150着以上の服を展示。画家のウィリアム・ホガース(William Hogarth)が、著書「美の解析(The Analysis of Beauty)」で直線を「静」と「動」の象徴と捉えたのに対し、ラガーフェルドは直線と蛇行線の両方からインスピレーションを得ていたことを受け、スケッチに描かれた蛇行線と直線による相反するデザインの二面性を表現するという。また、ラガーフェルドのデザインに影響を与えたアート作品の展示に加え、1997年から2019年までラガーフェルドのコレクションを追っていたフランスの映像作家ロイック・プリジェン(Loïc Prigent)によるインタビュー作品も放映する。
ADVERTISING
展覧会のデザインは、建築家の安藤忠雄が担当。1996年にラガーフェルドが安藤にフランス・ビアリッツへのデザインスタジオの建築を依頼していたが、実現に至らなかったことから、今回の依頼に至ったという。会場は、同展のコンセプトである直線と蛇行を交錯させた空間に仕上げた。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング