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「バーバリー(BURBERRY)」が、約20年間同社のキルトやダウンなどの高級既製服のサプライヤーを務めてきたイタリアの高級メンズウェア・アウターウェア工場パターン(Pattern)社のアウターウェア事業を買収したと公式サイトで発表した。取得額は2100万ユーロ(約30億円)で、2023年後半に取引が完了する見通し。
今回の買収は、バーバリー社内での生産キャパシティの確保と、テクニカルアウターウェア製品開発をバリューチェーンに組み込むことを目的としている。買収後もパターン社の工場は現在構えるイタリアのトリノに残り、イギリスのヨークシャーにあるバーバリーの製造センターの機能を補完する役割を担っていくが、バーバリーのシグネチャーであるヘリテージトレンチコートは生地の生産から製造まで引き続きヨークシャーで行われるという。
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バーバリーは、2018年にレザーアイテム強化のためにイタリアのフィレンツェにある皮革製品のサプライヤーを買収しており、本件はそれに続く取り組みとしている。買収には、従業員、設備、在庫が含まれるが、取引に含まれていない事業の一部はパターン社が引き続き運営していく。
パターン社の一部事業買収の狙いはアウターカテゴリーの強化と見られる。バーバリーのCEOジョナサン・アクロイド(Jonathan Akeroyd)は「製品の品質、配送、持続可能性をより詳細に管理できるようになります」とコメント。パターン社がトリノで使用する電力はすべて再生可能エネルギー源からのものであり、同社は2023年にトリノ工場でカーボンニュートラルを達成する予定だという。
■バーバリー:公式サイト
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