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高島屋の国内百貨店事業が2023年2月期通期の決算で営業利益110億円を計上し、2020年2月期以来、3期ぶりの営業黒字化を達成した。同社は3ヶ年計画を掲げ、2024年2月期までに営業利益90億円を目指していたが、1年前倒しでの達成となった。
同社の国内百貨店事業は、ラグジュアリーブランドや時計などの高額品が高額品が動いたことや、10月以降に新型コロナウイルスに対する制限が緩和され、インバウンド需要が回復したことなどにより総額売上高が前期比15%増の7391億円と好調。コスト構造改革の実施によって、総額売上収益中の販管費の割合を示す「総額営業収益販売管理費比率」を前期比2.6ポイント減となる22.6%に抑えられたことも営業利益伸長の要因となった。
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海外百貨店事業では、コロナ影響の縮小に伴う消費回復を受け、「上海高島屋」を除く全ての主要子会社で増収増益を達成した。「上海高島屋」についてはロックダウンによる休業の影響で減収減益となったものの、販売管理費の縮小に努め営業黒字を確保。今後は海外事業の中核を担うシンガポール高島屋のプレゼンスを活用し、ASEANでの事業拡大を目指す。
今期の業績をうけて担当者は「今年は百貨店業態が大きな利益を生み出すビジネスだということを再認識する一年になった」とコメント。近年は金融事業に力を入れるなど百貨店事業以外の収益の柱を模索するが、今後も百貨店事業をメインの柱に経営していくとした。
■2023年2月期連結業績
営業収益:4434億4300万円(前期比41.7%減)
営業利益:325億1900万円(同692.6%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:278億3800万円(同424.5%増)
■2024年2月期連結業績予想
営業収益:4750億円(前期比7.1%増)
営業利益:350億円(同7.6%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:230億円(同17.4%減)
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