日常生活でマスクをする時間が長くなったことで、表情筋が衰えてしまった人が増えているという。そこで誕生したのが「ルルドスタイル EMSマスク」。低周波の微弱な電流を流すことで、筋肉にアプローチしてエクササイズができるEMSテクノロジーをマスクに搭載。マスクをしながらフェイスケアができてしまう。
またルルドスタイルでは、シートタイプのEMSエクササイズグッズ「ルルドスタイル EMS シート ネクサ」も展開。ヒット商品となっている。それぞれに秘められたテクノロジーや、日常生活にEMSを取り入れるメリットにはどのようなものがあるのだろうか。
コロナ禍によりここ数年では必需品となっていたマスク。すでにマスク着用の考え方は緩和され、さらに今年5月8日からは、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザと同様の5類に移行したものの、オフィスや交通機関内では継続してマスクを着用している人もいるだろう。
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顔周り筋の衰えの抑制やたるみ解消を目的に開発
マスクを着用していると相手に表情が見られないこともあり、していないときに比べると表情筋を使う頻度が下がる。その結果、口周りや頬の筋肉の衰えやたるみを感じている人が増えているという。
その対策として、フィットネス機器ブランドのルルドスタイルが発売したのが、EMSテクノロジーを搭載した「ルルドスタイル EMS マスク」だ。
EMSとは、Electrical Muscle Stimulationの略称だ。人間が運動をするとき、脳からの指令が電気信号となって運動神経を通り、運動神経からその信号が筋肉に伝わって筋繊維を刺激することで筋肉が動くのだが、EMSはその電気信号の代わりになって筋肉にアプローチする。リハビリテーションの分野では以前から利用されていたが、近年はフィットネス分野でも活用されるようになった。
「ルルドスタイル EMS マスクは、ほうれい線の周辺やフェイスライン、首元を包み込んで、気になるポイントを低周波の微弱電流で刺激します。EMSを伝える電極ポイントは左右それぞれ2ヶ所に配置。側頭筋や咬筋などの咀嚼筋群(ソシャクキングン)、首を動かす際に使われる胸鎖乳突筋(キョウサニュウトツキン)、口角を上げるときに使われる大頬骨筋(ダイキョウコツキン)、まぶたの開閉で使われる眼輪筋(ガンリンキン)などにアプローチします」と、ルルドスタイルを展開する株式会社アテックスで商品開発を担当している新子翔也さんは言う。
長めの刺激(3秒オン/1秒オフ)で筋肉を動かすエクササイズモードと、短い刺激(1.5秒オン/1秒オフ)で筋肉にアプローチするタッピングモードの2つのプログラムが用意され、それぞれ強さを6段階で調整できる。
マスク自体は伸縮性の高い生地が採用されており、面ファスナーでフィット感の調整が可能。操作部本体は約20gと軽量なうえ、取り外しもできる。デスクワーク中などに“ながらエクササイズ”を行うのに最適な仕様といえそうだ。
「オフィスで使用することも想定し、シンプルで目立ちにくいデザインになっています。特にマスク生活が続いた中で、顔のもたつきが気になってきたという女性に人気です」
マスクは手洗いが可能で、収納ポーチが付属。日常使いしやすい、グレー、ピンク、ブラックの3色が用意されている。
シートタイプのEMSトレーニングマシンも人気
「ルルドスタイル EMS シート ネクサ」は、手軽に本格的なEMSトレーニングが行える最新鋭のフィットネスマシン。2020年春にリリースされた初代「ルルドスタイル EMS シート」は、コロナ禍による家トレブームの影響もあり、大ヒット商品となった。
「ルルドスタイル EMS シート ネクサ」は、初代のEMS機構を大幅にアップデートさせ、EMSの回路を2つ搭載。低周波EMSと中周波EMSが同時に筋肉を刺激するという。
「おもに表層の筋肉を刺激する低周波と、深層の筋肉を刺激する中周波を組み合わせた“3次元EMS”によって、より深く広範囲にEMSの刺激を届けることで、確かなトレーニング効果が得られます。中周波をメインにしたやさしい刺激のリラックスモード(5分)、低周波が中心でしっかりとした刺激が得られるエクササイズモード(5分)、ウォームアップ〜エクササイズ〜クールダウンまで自動プログラムされたオートモード(10分)の3種類からモード選択ができ、EMSの強さも8段階で調整が可能です。
また、電極ラインに合わせてシート上に凹凸ラインを施したことで肌と電極ラインの密着度が上がり、EMSの当たりもよくなっています」
シート部分の薄さはわずか1mmと、超薄型設計なのも「ルルドスタイル EMS シート ネクサ」の大きな魅力。見た目がスタイリッシュなのはもちろんのこと、クルクルと巻いてコンパクトにできるので収納場所をとらない。さっと広げてスイッチを入れればすぐにEMSトレーニングを開始できるので、フィットネスマシンにありがちな「せっかく購入したのに部屋の隅で埃を被ったまま…」ということにもなりにくいはずだ。
実際にしばらくの間、「ルルドスタイル EMS シート ネクサ」を使ってみたのだが、薄型かつコンパクト設計ながらパワーがある。個人的には8段階の下から4番目あたりで十分なEMSの刺激が得られた。運動不足解消のサポートや運動の効率アップを目的としているであろう製品ということもあり、自宅でのデスクワーク時に“ながらエクササイズ”感覚で足裏やふくらはぎに使用すると、血流が促進される感覚があり、むくみや疲労感を軽減してくれる印象を受けた。
EMSテクノロジーを搭載したフィットネス商品は数多くあるが、「ルルドスタイル EMS シート ネクサ」の手軽さ、扱いやすさはかなり上位にくると思われる。興味はあったものの、EMSにハードルの高さを感じていた人におすすめしたいプロダクトだ。
新子翔也(あたらししょうや)
株式会社アテックス商品開発第2グループエクササイズ製品や機能寝具製品の開発に携わる。
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