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スコットランド出身のデザイナー クリストファー・ケイン(Christopher Kane)が手掛けるブランド「クリストファー ケイン(Christopher Kane)」が、管財人の任命を申請したと複数の海外メディアが報じた。現在は破産申請を逃れるため、借り換え先や買収企業を募っている段階だという。
クリストファー・ケインは、2006年にセントラル・セント・マーチンズ (Central Saint Martins)を卒業。卒業コレクションでは最優秀賞を受賞し、同年に自身の名を冠した同ブランドを立ち上げた。2013年には「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」などを擁するケリングが株式の51%を取得したが、現在は同氏と妹のタミー・ケイン(Tammy Kane)が全株式を保有している。2020年にはロンドンのマウント・ストリート店を閉店。パンデミックの影響を受け、経営難が続いていた。
ブランド側は、「救済措置を講じる十分な時間を確保するため、この困難な決断に至った。主要な利害関係者には通達してある。今後はマーケティング活動を強化し、既存債務の借り入れを検討する候補者を探すか、事業と資産の買収先を募ることになる」と声明を発表。10日間の猶予を経て破産申請が決定した場合、倒産処理などを担うFTS Recoveryが管財人として任命される可能性が高いという。
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