写真はエルメス伊勢丹新宿店
Image by: FASHIONSNAP
「エルメス(HERMÈS)」が、アーティストのメイソン・ロスチャイルド(Mason Rothschild)によるNFTプロジェクト「メタバーキン(MetaBirkins)」の販売活動を永久的に差し止めるようマンハッタン連邦裁判所に対し申し立てを行い、現地時間6月23日に正式に受理された。
ロスチャイルドのNFTプロジェクト「メタバーキン」は2021年に始動。エルメスのアイコンバッグ「バーキン(Birkin)」を模したバッグをベースにエルメスに無断でNFTを制作し、これまでに約100点のメタバーキンを各450ドル(約6万円)で販売したほか、二次流通利益の7.5%を受け取っていたため、合計約12万5000ドル(約1640万円)の利益を得たとされている。これに対し、エルメスは商標権を侵害しているとして提訴し、今年2月に勝訴した。
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マンハッタン連邦裁判所は今回の裁判命令で、ロスチャイルドおよび関係者に「メタバーキン」および関連商品の製造や発行、生産、配布、流通、販売、マーケティング、販売の申し出、広告、宣伝、また何らかの形でエルメスおよび「バーキン」と関連していると一般大衆に信じ込ませるような発言や行動を永久に禁止した。このほか、「メタバーキン」マークをソーシャルメディア、またはNFTプラットフォームのユーザー名やハンドルを登録、使用、売買することなども差し止めた。
ロスチャイルドは今年1月31日から6月30日までの期間で「メタバーキン」から得た利益を書面で特定し、7月15日までにエルメスに譲渡することや、「メタバーキン」や「バーキン」を含むドメイン名をエルメスに移管することも命じられている。
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