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繊研plus中国上場アパレルメーカーの23年上期(1~6月)の業績が出揃いつつある。俯瞰(ふかん)すると、前期のロックダウン(都市封鎖)による減収基調から回復し、増収へ転じた企業が多い。想定より今春夏は以前の滞留在庫を含めて消化が進んだ模様だ。中国市場全般を見る銀行やアナリストは「服はまだ消費されている分野」としているが、その通りと言える。
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日本でアパレルEC購買が盛り上がってきた時期、あるブランドマネジャーに実店舗の役割を聞いたところ、「実は人が服を買うタイミングなんて、たまたま見てが断然多い。店が滞りなく営業し、かつ人が往来する立地であれば、ある程度は買われていく」と諭された。中国はとてつもなく広いが、それでも日本と同様、人々はふらり店に立ち寄って服を購入しているのだと、個人的に納得した。
いくぶんは24年春夏物オーダーが回復する予測が立つのだが、日系の素材・副資材メーカーによると「現時点ではまだオーダー抑制が続いている」と渋い顔。中でも多店舗展開の大手アパレルからの受注減が続いているというから、経済全般の先行きを慎重に見ていると思われる。
ただ、いずれにせよ日本企業の中国販売の深耕には、非上場を含めた優良な中国企業により広く深く入っていかなければならないのが、共通の課題に変わりはない。
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