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繊研plus東京出張時、ホテル探しに苦労している。値段が上がり空きも少ない。社内規定額だと選択肢が限られ、取材に便利な場所に泊まれなくなってきた。
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1ドル=160円台という超円安を背景に、日本を訪れる外国人が大幅に増加、3月から3カ月連続で300万人を超え、1~5月の累計は1464万人。昨年より7割近くも増えた。道理でどこに行っても外国人だらけ、ホテルに泊まるのも苦労するわけだ。オーバーツーリズムも問題になっている。
とはいえ日本人の消費に勢いがない一方で、インバウンド消費は好調でけん引役になっている。5月の全国百貨店の免税売上高は719億円で前年の3.3倍と大きく伸びた。3カ月連続で過去最高を上回り売り上げ全体に占める割合は15%にまで高まってきた。
観光庁の訪日外国人の消費動向調査によると、最も満足した購買商品は菓子類で、衣類、靴・バッグ・革製品と続く。衣類は品質の高さ、靴・バッグ類は「価格が手頃」「自国より安い」と高く評価されている。
ある商社は、「輸出や海外販売も伸ばすが、国内でもやれることはたくさんある」として、国内事業の充実でインバウンド需要を取り込む。新市場と位置付け、アパレルや雑貨のOEM(相手先ブランドによる生産)に加え、ホテル向けのリネンサプライ事業などに成長の芽を見いだす。
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