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オンワード樫山から、新たなファッションブランド「セアン(SCEARN)」が2024年秋冬シーズンにデビューする。10月1日からブランド公式サイトで展開をスタートするほか、伊勢丹新宿店や阪急うめだ本店で開催するポップアップで順次取り扱う。販売開始に先駆け、メディア向けにアイテムラインナップが公開された。
セアンは、オンワード樫山の社員が韓国に市場リサーチに行った際、コンテンポラリーブランド「アーチ ザ(ARCH THE)」の路面店に立ち寄り、クリエイティブディレクターのウンシル・ジュ(EunSil Joo)と意気投合したことからプロジェクトが始動。日本への留学経験があり、日本文化への理解も深いジュをクリエイティブディレクターに迎え、「世界から見た日本の魅力を国内外に発信していくブランド」としてスタートする。
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同ブランドのコンセプトは「hear the scent(聞香)」「meditation(瞑想)」「tradition(伝統)」。ブランド名はそれぞれの単語の一部を組み合わせた造語で、「心の声を聞いて自分と向き合い、自分らしさを見つけてほしい」という考えが込められているという。
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デビューコレクションとなる2024年秋冬コレクションでは明確なシーズンテーマは設定していないが、日本の伝統的な衣服や考え方から着想を得たコレクションを展開。着物の羽織をインスピレーションソースにしたアウター(12万1000円)や、シルクを100%使用したパンツ(10万7800円)、カシミヤ素材のニット(16万5000円)、光沢感と色味のバランスを調整しモダンな雰囲気に仕上げたダウンジャケット(14万3000円)など24型をラインナップする。メインターゲットには、40〜50代の「日常に豊かさを求める女性」を設定している。
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百貨店ブランドの中でも特にミドルレンジのブランドの売り上げが大きな割合を占めるオンワード樫山にとって、より高価格帯のブランドを作ることは課題の一つ。セアンは同社の中で最も高いプライスレンジのブランドの筆頭と位置付ける。具体的な売り上げ目標は設定していないが、ポップアップなどを通して国内の知名度を向上させ、なるべく早い段階で東京・表参道エリアに路面店を構えたい考えだ。9月末にはパリでの合同展示会に出展し、2025年春夏シーズンから海外への卸ビジネスもスタートさせる。ブランド責任者を務める同社の宮脇亮介グローバル戦略グループ長は「日本だけでなく世界を舞台に商品を展開していくブランドなので、ポテンシャルは大きいと見ている。多くの人の心を豊かにするアイテムを提案していきたい」と語った。
■セアン ポップアップ概要
伊勢丹新宿店
期間:2024年10月9日(水)〜10月15日(火)
会場:2階 アーバンクローゼット内
阪急うめだ本店
期間:2024年11月6日(水)〜11月12日(火)
会場:4階 イットコンテンポラリー
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