「ピエール・カルダン（PIERRE CARDIN）」およびそのライセンシーであるアーラーズ（Ahlers）が、EUの独占禁止法に違反したとして欧州委員会から総額570万ユーロ（約9億1100万円）の罰金を科せられた。

　欧州委員会は、2021年6月にアーラーズに対して抜き打ち検査を実施し、2022年1月には反競争的行為の可能性を踏まえ正式な調査を開始。2023年7月に両社に対して異議申し立て書を送付した。今回の罰金制裁について同委員会は、貿易に影響を及ぼし、単一市場内での競争を妨げたり制限したりする可能性のある行為を禁じる「欧州連合の機能に関する条例（Treaty on the Functioning of the European Union）」内EEA協定第53条に沿って、損害賠償の請求に至ったと説明している。

　両社は欧州委員会の調査に対し、アーラーズの展開地域での競争を優位にする目的で2008年から2021年までの13年間に渡り反競争的な協定を締結していたと供述。アーラーズは350万ユーロ（約5億5600万円）、ピエール・カルダンは223万ユーロ（約3億5500万円）の支払いが命じられた。

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