今年のお買い物を振り返る「2024年ベストバイ」。8人目は「VCM(Vintage Collection Mall)」代表 十倍(とべ)直昭さん。国内最大規模のヴィンテージの祭典を主催、完全予約制のショップでの接客もこなしつつ、FASHIONSNAPで令和のマストバイヴィンテージの連載も手掛けるなど、ヴィンテージ漬けの毎日を送る十倍さんが今年買って良かったモノとは?
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パタゴニア グリセード サンダー
FASHIONSNAP(以下、F):最初にご紹介いただくのは、「パタゴニア(Patagonia)」の人気アウター、グリセードです。首元や袖口部分のフリースが潰れてしまったり、生地がテカったりしている個体が多いようですが、これはかなり綺麗ですね。
十倍直昭(以下、十倍):グリセードのなかでも人気の1997年製のサンダー(稲妻柄)です。Lサイズまでなら状態が良いものは探せばまだ見つかるのですが、僕が着られるXL(十倍さんの身長は180cm)は非常に希少です。長年探し続けてきたんですが、今年ようやく見つけることができました。これは復刻版も出ていますが、オリジナルとは雰囲気が違うので食指が動かないんですよね。パタゴニアは、モデルによっては近年のものを着ることもあるんですが、どちらかというと1990年代や2000年代のアイテムのほうが、色味や素材感にパタゴニアらしさが出ていると思います。
F:これはどんなアイテムとコーディネートされているのでしょうか?
十倍:最近はこういったアウトドアアイテムを、大人っぽくスタイリッシュに着たいと思っています。今着用しているスラックスや、革靴のような、キレイ目なアイテムと合わせていますね。
F:パタゴニアは定番アイテムの展開カラーが年によって違うなど、ヴィンテージマニアの心をくすぐるブランドです。他にどんなアイテムをお持ちですか?
十倍:色々持っていますよ。例えば人気モデルのダスパーカは、ブライトパープルやアシッドグリーン、バターナッツなどのカラーに高値が付いていますが、僕が好きなのは2002年の両面ブラックと、2001年のポップオレンジです。
F:十倍さんは「VCM VINTAGE MARKET」を通じて、全国の古着屋さんの動きを俯瞰的に見られていると思いますが、2024年はヴィンテージ古着のトレンドに変化はありましたか?
十倍:パタゴニアや「エルエルビーン(L.L.Bean)」、「カーハート(carhartt )」などのアウトドア・ワーク系ブランドの人気はやはり根強いですね。ただ、今年はサイズ感が変化しているようです。ヴィンテージ業界では、着られる人が多いXLサイズは元々価値が高いうえに、ここ数年は全体的なファッショントレンドもオーバーシルエットが中心だったので、大きなサイズの人気がかなり加熱していました。ですが、最近はある程度体にフィットするサイジングに移行しているようです。暖冬が続いていてあまり重ね着をしなくなったことや、人気のヴィンテージTシャツを見せるコーディネートをしたい、という要因もあると考えています。
シュプリーム M-65
F:2つ目は、「シュプリーム(Supreme)」のM-65ですね。
十倍:連載でピックアップしたゴンズジャケットと同じ、1990年代終盤のアイテムです。まだ価格がそれほど高騰してないので、相場は5万円くらい。でも、出回っている数がかなり少ないので、マイサイズがなかなか手に入れられず、ずっと探していました。
F:かなりシンプルなデザインですね。
十倍:僕はこの頃の、ピスネームが付いているだけという、シュプリームっぽくないデザインのシュプリームが好きなんです。ゴンズジャケットと同じく、アメリカ軍のミリタリーウェアなどを請け負っている「スピワック(SPIEWAK)」社が製造したものですが、ミリタリーウェアにもかかわらず、オールブラックで都会的に着られるところも気に入っています。
F:ヴィンテージのミリタリーアイテムも着られるんですか?
十倍:着ますよ。持っているのは、陸軍のアイテムが多いですね。なぜか海軍のアイテムはあまり持っていません。陸軍や空軍のアイテムのほうが、今の自分のスタイルにマッチしているのかもしれません。
F:シュプリームは2020年に「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」などを展開するVFコーポレーション(VF Corporation)に買収され、今年7月には「レイバン(Ray-Ban)」などを傘下に置くエシロールルックスオティカ(EssilorLuxottica)に買収されるなど、経営体制が変化していっていますが、その点に関してはどうお考えですか?
十倍:僕は最近のシュプリームも好きですよ。ただ、有名ブランドとのコラボよりも、実直なモノづくりをしているメーカーとのコラボアイテムに惹かれますね。
シュプリーム × ショット レザーカーコート
F:次もシュプリーム。レザーのカーコートです。2023年のベストバイでも「ポロ ラルフ ローレン(Polo Ralph Lauren)」のカーコートをピックアップされていましたね。
十倍:レザーは今最も気になっている素材のひとつで、僕の周りでも今年着始めた人が多いですね。これは「ショット(Schott)」とのコラボアイテムです。木村拓哉さんがこれを着用されている画像をSNSにアップしたら、一瞬で完売してしまったそうです。
F:「キムタク着」という懐かしいフレーズを思い出します。
十倍:木村拓哉さんは襟を立てて着られていましたが、僕が真似するとギャングみたいになっちゃうので、普通に着ています(笑)。先程お話しした、メーカーとのコラボアイテムの代表がこれですね。さすがショット、革の質がとても良くて、真面目にモノづくりをしていることが伝わってきます。M-65同様、ピスネームが目立たない場所に付いているだけの、シュプリーム感がないデザインも気に入っています。
十倍:ただ一点、不満なのがポケットの内側に付いているタグが邪魔なこと。ポケットに手を突っ込むたびにピラピラするのがストレスなんです(笑)。
F:そういったタグは、切ったりしないんですか?
十倍:僕は切れないタイプですね。ずっとヴィンテージを扱う仕事をしてきたので、タグがなくなったりするのは嫌なんです。ヴィンテージにとって、タグは貴重な情報源ですから。
F:ひとくちにレザーと言っても、様々な素材やデザインのバリエーションがありますが、どういったものがお好きですか?
十倍:素材だと圧倒的に牛革が好きですね。「ルイスレザーズ(Lewis Leathers)」などのイギリスのブランドよりも、アメリカのブランドのほうが好きです。
アメックス Tシャツ
F:4つ目は、「アメリカン・エキスプレス(American Express/以下、アメックス)」のTシャツです。ボディはアメリカ製の「フルーツオブザルーム(FRUIT OF THE LOOM)」で、袖口と裾のステッチはシングル。1990年代のヴィンテージですね。
十倍:昨今はヴィンテージTシャツの値上がりが激しいですが、これはそういう類ではありません。運が良ければ1万円台でも買えると思います。
F:以前連載でご紹介いただいた「セックス・ピストルズ(SEX PISTOLS)」のポスターは、アメックスのパロディデザインでしたね。
十倍:パロディものは結構見つかるんですよ。でも、「これぞアメックス!」というような、カードがボディ一面にプリントされたものが欲しくて、探していたんです。実は、先日の「VCM VINTAGE MARKET」で出店者の方がこれと全く同じものを着ていたので、譲って欲しいと交渉したところ、「気に入ってるのでダメです」と優しく断られました(笑)。ですがその後、海外のサイトで見つけたので、無事買うことができました。これからも同じのを探し続けて、見つけたら購入してマイ在庫を積んでいこうと思ってます。もし、このTシャツをお持ちの方がいらっしゃったら、僕にオファーをください。XLサイズなら、無限に買わせていただきます(笑)。
F:お気に入りのTシャツを汚したり破いたりして、ダメにしてしまったご経験はありますか?
十倍:丁寧に着るタイプなので、そういったことはほとんどありませんが、もし穴が空いたりしたらお直し屋さんに出して、きちんと修理しています。
F:かなりの数のTシャツをお持ちだと思いますが、どうやって保管されているのでしょうか?
十倍:パンツは畳んでいますが、Tシャツはハンガーに吊るしてます。畳んでしまうと、着なくなってしまうんですよ。もちろん、肩は伸びないように注意していますし、日で焼けたり黄ばんだりしないように、注意して保管しています。
メゾンマルジェラ レザーシューズ
F:5つ目は、「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のレザーシューズですね。モンクストラップとウイングチップ、そして同ブランドのシグネチャーである、指先が分かれたタビシューズが合体したようなデザインです。
十倍:「タビ モンスター レースアップ」という商品名みたいです。妻の買い物に付き合って伊勢丹のマルジェラに行ったら、なんと販売員さんが以前僕がやっていたお店のお客様だったんです。それで、その方に親切に接客していただいて、購入させていただきました。
F:かなりのお値段だと思いますが…。
十倍:販売員さんとの話が盛り上がって、会計のときまで値段を見ていなかったんです。マルジェラだからある程度するだろうな、20万円台後半くらいかな、とぼんやりとは考えていたんですが、なんと40万円オーバーでした。内心びっくりしたんですが、できるだけ涼しい顔で支払いを済ませました(笑)。今まで買った靴のなかで最高額です。
F:これ以上の価格の既製靴は、なかなか存在しなさそうです(笑)。このシューズを履くときは普通の靴下は使えませんが、靴下もマルジェラのものを買われたんですか?
十倍:マルジェラだとシンプルな無地の靴下でも2万円くらいするので、「アマゾン(Amazon)」で1000円くらいのを買いました(笑)。
F:実際に履いてみて、履き心地はいかがでしたか?
十倍:10月の「VCM VINTAGE MARKET」のときに履いたんですが、意外と自然に馴染んだ感覚があります。これから履き込んでいきたいと思っているんですが、着脱がとても面倒なので、座敷のお店に行く予定がある日は履けないですね(笑)。
F:連載でもマルジェラのペンキデニムジャケットをご紹介いただきました。
十倍:古着を再構築したアイテムなど、マルジェラの服はヴィンテージに通ずる雰囲気があるのでたくさん持っていますが、靴はこれが初めてですね。伊勢丹の中にあるシューズのお直し屋さんには、マルジェラのタビシューズ専門みたいな方がいらっしゃって、ソールにはその方のオススメしていただいた「ヴィブラム(Vibram)」のラバーを張っています。
十倍:タビシューズ部分にはガラスコーティングが施されていて、これがマルジェラの象徴とも言えるペンキの割れを表現していると思うんですが、革靴はきちんと自分で磨いて綺麗にしておくのが好きなので、この部分もメンテナンスしてしまいたくなります(笑)。
F:靴選びのポイントはありますか?
十倍:僕はヴィンテージ古着をできるだけ上品な雰囲気で着たいと思っているので、靴や小物はラグジュアリーブランドのものを選ぶことが多いですね。今年は「オールデン(ALDEN)」のレザーシューズもいくつか買いました。これまでは実用性の高いアメリカのシューズブランドを選ぶことが多かったのですが、これからは長い歴史を持つイタリアやイギリスのブランドのレザーシューズにも挑戦してみたいですね。
リーバイス 506XXEE「Tバック」
F:次もかなりの逸品ですね。「リーバイス(Levi’s®)」のヴィンテージデニムジャケットのなかでもひときわ人気が高い、通称「Tバック」です。しかも、Tバックが2点も揃っているのは、かなり貴重な光景です。
十倍:自分の中でかなり大きな買い物でしたね。506XXEEというモデルです。Eはエキストラを意味し、サイズ46以上のものに付きます。そしてこれは、Eがふたつ付いている、相当大きいサイズの希少な個体です。そもそも、Tバックとは46以上の大きなサイズで、背面の切り替えの部分が「T」の字に見える個体に付けられた通称ですが、これはサイズ約50。Tバックの50は本当に出ないんです。身幅は驚異の65cm。「キング・オブ・デニムジャケット」と呼べるアイテムだと思います。
F:これは何年代のアイテムですか?
十倍:506XXは、後ろのバックルが針になっている前期型と、スライドになっている後期型のふたつがあり、これは後者の1950年代のアイテムです。しかも、数十枚に1枚しかないと言われる「1枚袖」。さらに、色がこれだけ濃く残っている個体に出会えたのは奇跡ですね。
F:ヴィンテージデニムジャケットのなかでもトップピースと言えるこのアイテム、どうやって手に入れられたのでしょうか?
十倍:知り合いの方が、これをお持ちということを耳にして、何ヶ月もかけて頼み込みました。かなりの金額でしたが、もうこれ以上のものに出会えることはないだろうと思って。
F:これは実際に着られるおつもりですか?
十倍:これだけの逸品なので、日常で着るというよりも特別な日に着られたらと思っています。もう1点の、色が薄い方は普段から着ていますよ。ボロボロになるまで着てやろうと思ってます。どちらも一生物として、大切に着用するつもりです。
F:こちらはどのようにして手に入れられたのですか?
十倍:先程のと同じように、コレクターの方に譲っていただきました。僕がヴィンテージを生業として長い年月が経ちましたが、このふたつを手に入れたことで、僕のデニムジャケットの所有欲はひとまず満たされました(笑)。これからも、ヴィンテージの世界で生きていくぞ、という覚悟を持って所有していこうと思っています。
F:もうこれ以外に手に入れたいデニムジャケットはないんでしょうか?
十倍:実はあとひとつだけ、手に入れていないデニムジャケットがあるんです(笑)。リーバイスのデニムジャケットは古い方から順に通称ファースト、セカンド、サード、フォースというモデルがあります。僕はそれぞれのモデルサイズ50に限ってコレクションしているんですが、サード(507XX)だけは持っていないんですよ。それは手に入れたいと思っています。
ロレックス デイデイト 18208 オニキス
F:最後も超大物です。「ロレックス(ROLEX)」のデイデイトですね。
十倍:型式番号が5桁で記載されている「5桁リファレンス」と呼ばれるモデルで、製造されたのは1991年です。ずっとロレックスのデイトナを付けていたのですが、そろそろ別のモデルが欲しいと思い、数年前から探していました。ただ、このモデルはとにかく希少で、市場にほとんど出回っていないんです。
F:ブレスレットのたわみがなく、磨きもほとんどかかっていない、かなり良好な状態の個体ですね。こちらもかなりのお値段になると思いますが、どのようなルートで購入されたんでしょうか?
十倍:このデイデイトのオニキスには、文字盤の周りがギザギザになっているフルーテッドベゼルと、ツルッとしているスムースベゼルがあります。僕はスムースベゼルが欲しかったのですが、スムースベゼルは特に希少で全然見つからないので、とあるロレックスのコレクターの方からフルーテッドベゼルのオニキスを買おうとしたときに、ちょうどその方がスムースベゼルを付けてらしたんです。なので、「売ってください!」とお願いしたら、「さすがに難しい」とのことで。それからもスムースベゼルを探していたんですが、やはり見つからないので、そのコレクターの方に「フルーテッドベゼルを購入します」と連絡したら、タッチの差で他の方に買われてしまったんです。僕はフルーテッドベゼルでも買う気満々だったので、かなり落ち込んでいたら、そのコレクターの方から「じゃあそこまで欲しいなら、スムースベゼルを売りましょうか?」と、ご提案いただいたんです。本当に嬉しかったですね。
F:凄いドラマがあったんですね。時計を選ぶときは、ヴィンテージ古着との相性も考えられるのでしょうか。
十倍:最近は「アップルウォッチ(Apple Watch)」などのスマートウォッチも人気ですが、やはりある程度古い時計のほうが、ヴィンテージ古着との相性が良いように感じます。あと、ヴィンテージのエルメスジュエリーを多く扱う僕のお店には、時計が好きなお客様もたくさんいらっしゃるんですが、こういった時計を付けているとジュエリーと時計のコーディネートがご提案できるという、仕事上のメリットもあります。
F:ゴールドにもピンクゴールドやイエローゴールドなど、色々な種類がありますが、どういった色合いがお好みですか?
十倍:イエローゴールドのほうが、僕の肌の色に合う気がしています。40代になったので、ゴールドの時計を付けこなせるようになりたいと思っていました。日本ではゴールドの時計を付けている方はまだそれほど多くはありませんが、今の僕の気分にはマッチしていますね。時計は好きなものだけを揃えたいタイプなので、長く大切に使っていきたいと思っています。
今年を振り返って
F:怒涛のベストバイでしたが、ご自身で2024年のお買い物を振り返って、どういった感想を持たれましたか?
十倍:金額的には過去で最も買い物をした年になりましたね。ですが、ただ散財したのではなく、長年探していたものにようやく出会えて、もう二度と出会いないだろうから思い切って買った、ということが重なった年でした。ひとまず、これまで欲しかったものは手に入れられたので、僕の第1章は2024年で終わり。2025年からは第2章がスタートする、という感じでしょうか。これからは数を絞って、高くても一生使えるものを選んでいきたいと思っています。あと、人から譲り受けることが増えたのも、今年の特徴ですね。元の持ち主の方がそのアイテムを不要になったから手放したのではなく、まだ所有していたいけど譲ってくれた、というものばかりなので、そのアイテムに対する思い入れも受け継いでいるように感じています。
F:そういったご自身のお買い物の経験は、運営されているお店やイベントにも影響はあったのでしょうか。
十倍:これまでよりも強く、お客様の気持ちがわかるようになりましたね。お店でもイベントでも、これまでよりもお客様の気持ちに寄り添った体験が提供できればと思います。ひとりでも多くの方に、最高の買い物をしていただきたいですね。
■十倍直昭
VCM inc.代表取締役、VCM(Vintage Collection Mall)代表。
2008年にセレクトヴィンテージショップ「グリモワール(Grimoire)」をオープンしたのち、2021年にはヴィンテージ総合プラットフォーム VCM(@vcm_vintagecollectionmall)を立ち上げ、日本最大級のヴィンテージの祭典「VCM VINTAGE MARKET」を主催している。また、渋谷パルコにて、マーケット型ショップの「VCM MARKET BOOTH」やアポイントメント制ショップ「VCM COLLECTION STORE」、イベントスペース「VCM GALLEY」を運営。2023年10月には初の書籍「Vintage Collectables by VCM」を刊行するなど、"価値あるヴィンテージを後世に残していく"ことをコンセプトに、ヴィンテージを軸とした様々な分野で活動し、ヴィンテージショップとファンを繋げる場の提供や情報発信を行っている。インスタグラム:@naoaki_tobe
■2024年ベストバイ
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