
Image by: Paola Mattioli
「フェンディ(FENDI)」のチーフ クリエイティブ オフィサーに、マリア・ グラツィア・ キウリ(Maria Grazia Chiuri)が就任した。前クリエイティブディレクター シルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)の後任となる。
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キウリは今年5月に「ディオール(DIOR)」のウィメンズ アーティスティック ディレクターを退任。9月末ごろから、同じLVMHグループのフェンディのクリエイティブに携わるという噂が広まっていた。キウリはローマ出身で、フェンディでキャリアをスタート。1989年から1999年までアクセサリーデザイナーとして経験を積み、その後「ヴァレンティノ(VALENTINO)」を経て、2016年にラフ・シモンズ(Raf Simons)の後任として「ディオール(DIOR)」のウィメンズ アーティステックディレクターとして10年近くクリエイションを牽引した。
LVMHグループのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者は、「マリア・グラツィア・キウリは、現代のファッション界において傑出したクリエイティブな才能の持ち主です。自身のファッションに対する大胆なヴィジョンを共有した後、LVMHグループ内で創造性を発揮し続けるために、フェンディに戻ることを大変嬉しく思います。フェンディのチームに囲まれ、彼女にとって特別な街であるローマにおいて、マリア・グラツィアはメゾンの比類なき遺産を受け継ぎながら、その芸術的な革新と将来の成功に大きく貢献してくれると信じています」とコメント。
フェンディのラモン・ロス(Ramon Ros)会長兼CEOは、「マリア・グラツィア・キウリをチームに迎えることができ、大変嬉しく思います。クリエイティブ ディレクターの役割は、もはや美しい服をデザインすることだけに留まりません。文化を育み、私たちが生きる世界を映し出す鏡であることが求められます。彼女の才能とヴィジョンは、フェンディの遺産をより強固にし、メゾンの未来を担う才能を育成し、イタリアのクラフトマンシップへのコミットメントを深める上で、極めて重要な役割を果たすでしょう」と期待を寄せた。
キウリは「創業家5人姉妹の指導のもとでキャリアをスタートできたことを光栄に思い、喜びとともにフェンディに戻って参りました。フェンディは常に才能のるつぼであり、この業界の多くのクリエイターの出発点でした。それは、5人の女性が世代を超えてビジョンとスキルを育成してきた卓越した能力のおかげです。アルノー氏が、素晴らしい女性たちに導かれてきたメゾンの歴史に、新たな章を刻むという任務を私に託してくださったことに、深く感謝いたします」と語っている。
キウリによるデビューコレクションは、2026年2月にミラノで開催される2026-27年秋冬コレクションとなる予定。なお、シルヴィアはフェンディの名誉会長の職に就いている。
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