
第1回TTS開催の様子
Image by: JFWO
東京ファッションウィークなどを主催する日本ファッション・ウィーク推進機構(以下、JFWO)が、テキスタイル展「第2回 Tokyo Textile Scope 2026 Autumn / Winter(以下、TTS)」を開催する。会場は東京都立産業貿易センター 浜松町館で、期間は11月12日から14日まで。開催に先駆けて、記者会見が開催されJFWOの古茂田博事務局長が開催概要について説明した。
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2025年に20周年を迎えたJFWOは、今年5月に第1回TTSを開催。繊維・ファッション業界の発展のため、従来の見本市や商談会といった形式にとどまらず、業種や世代、産地といった垣根を超えた交流や情報交換の場、「産学連携」「産産連携」による新たなビジネスチャンスを創出する場、日本のものづくりを世界に発信する場の提供を目指している。
2度目の開催となる今回は、新規出展(過去のJFWO主催の国内展 JFW-JCおよびPTJ展に出展履歴のない企業)8社を含む281社が参加。会場では、出展者に取る展示のほか、企画展示やファッションショー、東コレ参加ブランドのデザイナーたちが登壇するトークイベントなどを行う。今シーズンのトレンドコンセプトは、「さすらう」。急速な変化の中にある現代において、世の中の進化を見据え、未来へ前身するイメージをイメージした空間を演出するという。
ダブレットが新作コレクションで使用した注目素材も登場
TTSは東京都立産業貿易センター 浜松町館の2階から5階までの4フロアで開催。総合インフォメーションを備える2階では企画展やセミナー、ファッションショーなどのイベントを実施し、3階から5階には各出展企業がブースを構える。
新商品開発・新規事業開拓に取り組むスタートアップ企業など、注目の素材や事例を紹介する「What’s Next Scope」では、井野将之が手掛ける「ダブレット(doublet)」の2026年春夏コレクションで使用されたことで注目を集めるファーマフーズ社の「オボヴェール(ovoveil)」をフォーカス。同素材は廃棄された卵の殻の膜から開発された新たな繊維素材で、CO2削減につながるサステナブル素材として大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンでも「ひとと地球にやさしい繊維」として紹介された。会場では、オボヴェールを使用したダブレットの新作コレクションとともにテキスタイルを展示。14日には、同素材にフォーカスしたセミナーも開催する。

Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)

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「ovoveil」を用いたスウェット
日本のものづくりを国内外に発信することを目指して、日本製商品の認証制度「Jクオリティー(J∞QUALITY、以下JQ)」のブースも用意。今年1月のピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Imagine Uomo)に出展した商品の展示や、9月に香港の老舗ファッション百貨店Lane Crawfordでのポップアップイベントで好評だったという内田染工場による絞り染めの実演を行うなど、JQに登録された14社の取り組みを紹介する。このほか、次の売れ筋を探る素材の人気投票コーナーなどのイベントも行われる。
ファッションウィークとテキスタイル展の橋渡しを
今回からの新たな取り組みとして、産地企業とデザイナー、バイヤーを繋ぐネットワーク形成の実現を目的としたインキュベーション事業を始動。具体的には、素材から発想する新たなデザインアワードと、デザイナーとテキスタイル企業のマッチング支援を新たに行う。
初開催となる次世代の繊維、ファッション業界を担う人材育成プロジェクト「JFW NEW CREATOR AWARD」は、題材となる素材を活かしたデザインを募集するファッションアワードで、クリエイティブディレクターの滝沢直己、「エズミ(EZUMi)」を手掛ける江角泰俊、「ソマルタ(SOMARTA)」のデザイナー 廣川玉枝が審査員を務める。今回はデニムとウールにフォーカス。服飾専門学校や大学生、アマチュアクリエイターからの応募総数1309点の中から1次、2次審査を通過した15点をTTSの会場で展示し、13日には会場内のイベントスペースで最優秀賞と優秀賞を発表する。優秀作品3点は2026年1月にパリで開催されるプルミエール・ヴィジョンで紹介され、最優秀賞1名はパリへの渡航費もアワードが負担する。
東京ファッションウィークに参加しているファッションデザイナーと、TTSに出展するテキスタイル企業をマッチングさせる新規企画「JFW Fabric Connection」では、事前にJFWOの職員がデザイナーたちの希望をヒアリングし合いそうな企業をリストアップし、期間中に会場でデザイナーと企業が対面で対話することができる機会をセッティング。素材開発や調達に関する課題を共有することで、協業のきっかけを創出することを目指す。
記者発表会に登壇した古茂田事務局長は、「ファッションウィークとテキスタイル展の両者を同じ組織が支援しているのは世界的に見ても珍しいこと。この独自性を活かして、両者のネットワークをより強固にしていきたい」と強調した。
産地の今を知る デザイナー登壇イベントやセミナー
世界で高い評価を受ける日本の産地。TTSでは回ごとに特定の産地にフォーカスをあて、その生産背景を学ぶことができるコンテンツを提供している。第1回では「デニム」を特集していたが、今回は国内の「ウール」産地に焦点を当てたイベントや産地の関係者を招いたセミナーなどを実施する。
近年商品の生産・販売の短サイクル化が加速しているアパレル業界では、商品企画のデザイナーが産地に足を運び時間をかけて商品開発をする機会が激減しているという。しかし世界基準のものづくりを促進するためには、産地を訪れたことがない若手デザイナーや学生も、世界基準の生産技術に対して理解を深めることが必要だという考えから、VRでの工場見学コンテンツを第1回から継続して製作。ウールの産地である愛知県一宮市尾州の工場の撚糸から染色、織、整理加工などの生産工程に密着し、生地が製品になるまでのプロセスを職人に近い視点から学ぶことができる。映像の中では、尾州を代表する若手からベテランまでのテキスタイルデザイナーたちが登場し自身のものづくりへの想いを語るほか、ユナイテッドアローズの上級顧問 栗野宏文氏が出演し、同氏が考える尾州ウールの魅力やその背景にあるクラフトマンシップについても解説する。

第1回開催の様子。VRコンテンツは7月のミラノウニカ、9月のプルミエール・ヴィジョンでも披露された。
Image by: JFWO
期間中は、糸編の代表を務める宮浦晋哉がモデレーターを務める産地にフォーカスしたセミナーも開催。13日には、サステナブル素材としても世界的に注目を集めるウールの中でもイギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラと並び「世界三大毛織物産地」のひとつとして国内外から高い評価を受ける尾州の生産者たちを招き、テキスタイルづくりの裏側や産地の可能性についてクロストークを行う。14日には、栗野氏のほか、「イレニサ(IRENISA)」の小林祐と安倍悠治、「フェティコ(FETICO)」の舟山瑛美が登壇。糸作りから生地生産まで一貫して国内で行える数少ない国の一つである日本の生産環境の強みを活かしているクリエイターたちが、クリエイションに関わる実話を語る。
初日の12日には、東京都が主催するピッグスキンにフォーカスしたファッションショーを開催。デザイナー部門からは東コレ常連の石田萌による「ホウガ(HOUGA)」をはじめ、2023年春夏シーズンにJFW NEXT BRAND AWARDの審査員特別賞を受賞した大澤夏珠の「ナツミ オオサワ(natsumi osawa)」、荻野茉藍の「マホロオギノ(MAHOROOGINO)」3ブランドがショーを行うほか、文化服装学院をはじめとする東京都内の服飾専門学校12校が参加する。
なお、第3回は来年4月15日〜17日、10月は14日〜16日に同会場での開催が決定している。
最終更新日:
◾️第2回 Tokyo Textile Scope 2026 Autumn/Winter
期間:2025年11月12日(水)~11月14日(金)
会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館2階~5階
営業時間:10:00~18:00 ※最終日のみ16:00閉場
公式サイト

第1回TTS開催の様子
Image by: JFWO

第1回TTS開催の様子
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第1回TTS開催の様子
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第1回TTS開催の様子
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第1回TTS開催の様子
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