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欧州最大の毛皮生産国ポーランド、毛皮養殖廃止へ 農家には補償制度も

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今年10月の議会投票の写真

Image by: Open Cages

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 ポーランドのカロル・ナブロツキ大統領(Karol Nawrocki)が現地時間12月2日、商業目的での毛皮用動物の飼育および育成の禁止に関する動物保護法への署名を行い、同国の毛皮農場を8年間で段階的に廃止することを承認した。

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 ポーランドは欧州最大、世界では中国に次ぐ世界第2位の毛皮生産国。現在、毛皮農場では年間約340万匹のキツネ、タヌキ、チンチラ、ミンクなどが飼育されている。これまでの毛皮農場に対する調査では、動物が狭く老朽化した個別ケージに閉じ込められ、食料や水へのアクセスも不十分である状況が明らかになっていた。

 同法案は、動物保護団体Open Cagesポーランド支部と国会議員Małgorzata Tracz氏が共同で起草。新規毛皮農場の設立を即時禁止するとともに、既存の農場には8年間の移行期間を設け、初期5年間は逓減型の補償を行い早期廃業を奨励し、さらに農場労働者には12ヶ月分の退職補償と職業転換支援を提供するというのが主な内容となっている。

 ポーランドの毛皮産業は2015年をピークに衰退を続けており、現在は国内総生産(GDP)への寄与は約0.01%にとどまる。世論調査では、68.2%の国民が毛皮農場の禁止を支持しており、国民の意向を反映した立法となったという。

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