
上:レイバン、下:オークリー
Image by: FASHIONSNAP

上:レイバン、下:オークリー
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「エシロール ルックスオティカ(EssilorLuxottica)」が、メタ(Meta)と共同開発している「レイバン(Ray-Ban)」と「オークリー(OAKLEY)」のAI機能搭載のスマートグラスの国内販売を5月21日に開始する。同日から、レイバンおよびオークリーの直営店と公式オンラインストア、全国の正規取扱店、メタの公式サイトで取り扱い、6月4日からメタの認定小売店でのオンライン販売を行う。
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メタは2021年にエシロール ルックスオティカ傘下のレイバンとハンズフリーで撮影可能なスマートグラス「レイバン・ストーリーズ」を発表。2023年には会話アシスタント「Meta AI」などを追加した第2世代を販売した。これらの取り組みの成功を受けて、2024年にパートナーシップを拡大。2034年までパートナーシップを継続し、積極的なスマートアイウェアの共同開発を行っており、昨年オークリーのスマートアイウェア「Oakley Meta HSTN」を発売した。両者によるAIグラスのグローバルでの販売実績は数百万本におよぶが、いずれも日本での取り扱いはなかった。満を持してのスタートとなった日本市場進出の戦略や背景を、エシロール ルックスオティカのオリヴィエ・シュパン(Olivier Chupin)日本・韓国および東南アジア統括シニアバイスプレジデント(VP)、マッテオ・バティストン(Matteo Battiston)CDO、味澤将宏 メタ日本法人 Facebook Japan代表取締役が語った。

左から:オリヴィエ・シュパン日本・韓国および東南アジア統括シニアバイスプレジデント、マッテオ・バティストンCDO、味澤将宏 メタ日本法人 Facebook Japan代表取締役
目次
生活の余白を奪わないパーソナルインテリジェンス
味澤 代表取締役は、メタが目指す方向性について「メタは、すべての人にパーソナル・スーパーインテリジェンスを提供することを目指している。AIグラスはそれを届けるための理想的な形。利用者が目にするものを見て、耳にするものを聞き、一日中寄り添うことができる」と説明。スマートフォンの画面を見ずにAIと対話することができるAIグラスは、スマートフォンの周辺機器としてではなく、次のコンピューティング体験の入り口となり得るという考えだ。
エシロール ルックスオティカは、1986年に日本市場に参入し今年で40年目を迎える。2000年にはニコンとの合弁会社ニコン・エシロールを設立し、2018年には福井めがね工業、2024年には和真を買収し、日本で開発・生産したレンズやフレームを使用した製品を世界市場に提供している。現在、日本国内の同社の従業員数は2200人を超え、継続的な投資は製造だけでなく日本の職人技の継承と発信を目的としているという。東京に消費者のインサイトを分析するラボを構え、オリヴィエVPは「日本は我々にとって、グローバルのインスピレーション源でもある」と語る。
マッテオCDOは、AIグラスのデザイン哲学として日本語の「間(ま)」の概念を引用して説明した。従来のテクノロジーの発展は、利用者のスクリーンを見る時間を増やし、さまざまなアプリケーションから届く通知が現代社会人の日常における“余白の時間を奪ってきた”のに対して、両社が目指すAIグラスは、人間が世界をいかにして「視る」かを手助けするための「Invisible technology, visible humanity.(技術は目立たず、人間らしさが前に出る)」という考えを重視し、日常に溶け込む「自然」な存在を目指すという。
国内展開がスタートする4モデルとは?
今回日本で発売されるのは、「Ray-Ban Meta」と「Oakley Meta」の2ブランドから計4モデル。グローバルですでに取り扱いがあった3モデルに加え、新たにグローバルローンチされたレイバンの新作を揃える。
レイバン:日常使いしやすい2モデル
搭載されているメタAIに「Hey Meta…」と話しかけることによって操作ができ、ハンズフリーでの写真・動画撮影、通話、質問、会話などが可能。いずれのモデルも幅広いカラーバリエーションを用意し、別売りの度付きレンズにも変更が可能。アカウントを連携することでメッセンジャーやインスタグラムのDM、Whats APPといったメタのSNSおよび通話やテキストメッセージの送信が可能で、今後は日本で特にユーザー数の多いLINEとの連携も予定しているという。

グローバルのAIグラスカテゴリーで販売実績1位のRay-Ban Metaシリーズからは、抵抗感なく身につけやすいデザインを追求した、サングラスタイプのRay-Ban Meta (Gen 2)(7万3700~8万9100円)とメガネタイプRay-Ban Meta Optics(Gen 2)(8万2500円、度付きレンズ別売り)が登場。1200万画素の超広角カメラを搭載し、3K Ultra HDでの動画撮影に対応する。5つのマイクが背景ノイズを約90%カットし、クリアな通話品質を実現。オープンイヤー型のBluetoothスピーカーにより、周囲の音を遮ることなく音楽や通話が可能。バッテリーは最大8時間駆動で、付属の充電ケースを使えば最大48時間分の追加充電ができる。
サングラスタイプはWayfarer(ウェイファーラー)、Skyler(スカイラー)、Headliner(ヘッドライナー)の3スタイルを用意。レンズはサングラスレンズ、クリアレンズ、偏光レンズ、Transitions® Gen S調光レンズなど幅広い選択肢が揃う。重量は51〜53g。

Ray-Ban Meta (Gen 2)
グローバルの新商品として登場したRay-Ban Meta Opticsは、日常的にかけやすい軽量(49.2g)でスリムな造形が特徴。今回発売になる4モデルは、日本展開に合わせたデザインの調整は行われていないが、同モデルは交換可能なノーズパッドや調整可能なテンプルチップなどを備えることで、特に幅広いタイプの骨格に合わせやすい設計になっている。従来モデルよりも可動域が10度拡張されたヒンジ構造や、ワンタッチでメタAIを起動できる専用アクションボタンが搭載されたことで、快適性を高めた。

Ray-Ban Meta Optics (Gen 2)
◆リアルタイム音声翻訳機能など機能追加予定
日本市場へのAIグラスの参入障壁のひとつとして挙げられるプライバシーの配慮については、写真や動画を撮影する際にフレームの右上に配されたLEDライトが点灯し周囲に知らせる仕様を採用。発売に合わせて、プライバシーに配慮したユーザーガイドラインも配布する。
日本市場で特に期待の声が多いという翻訳機能については、発売時点では20カ国語のテキスト翻訳(カメラで認識した外国語のメニューや看板の日本語への音声翻訳)が利用でき、発売約1ヶ月後をめどに約20言語程度を対象とした同時翻訳機能を提供する予定。購入したAIグラスをスマートフォンに同期しておくと、自動でアップデートが行われるとし、今後も当面の間はアップデートによる追加機能を同一商品で利用することができる。このほか、宿泊先のホテルの部屋や駐車場の場所などを記憶するリマインダー機能も近日中に公開する予定だという。
また、現在Ray-Ban Metaを活用し、視覚障害者の自立歩行を支援するナビゲーションシステムを開発しているスタートアップ企業「アシラセ」との実証実験および今後サービス化に向けた検討を進めている。
オークリー:スポーツシーンから日常まで
Oakley Metaからは、アスレチックシーンに向けた、HSTN(ハウストン、7万7220〜9万2620円)とVanguard(ヴァンガード、9万6580円)の2モデルをラインナップ。

ハウストンは、1200万画素カメラとオープンイヤースピーカーをフレームに内蔵。IPX4の防水性能を備え、一部モデルにはコントラストを向上させるPRIZM™レンズを搭載。重量は53g。

HSTN
ヴァンガードは、ランニングやサイクリングシーンに向けた、動きや持久性を重視した設計で、トレーニングデータと映像の同期記録が可能なオートキャプチャ機能を備える。122度の視野角を持つ1200万画素カメラや、時速40km以上の走行中でも音楽が鮮明に聴こえるよう、風切り音を低減する機能を備えた高音量のオープンイヤースピーカーを搭載しており、IP67の防塵・防水性能により、過酷な環境下での使用にも対応する。他モデルでは、カメラがフレームの側面に配されているが、同モデルでは、完全に中央に配置することでランニングやサイクリングシーンにおいても左右対称の映像が撮れるように設計されている。バッテリーは通常使用で最大9時間、充電ケース併用で最大36時間使用できる。重量は66g。

Vanguard
広い販路で普及目指す
他社からもスマートアイウェアへの参入が増加していることに対しては、新しい製品であるAIグラスというカテゴリー全体が成長しているということでもあるという見方を示す。同時に、競合に対するメタ × エシロール ルックスオティカの強みについて味澤代表取締役は、「音声や文字だけでなく、画像や映像を同時に処理する能力の高いメタAIはAIグラスの機能に適していること」「メタ社のSNSとの連動性が高いこと」「そうした機能性の高さを、自然と身につけたくなるオークリーやレイバンの素晴らしいデザインのアイウェアに搭載していること」の3点を挙げる。
まだAIグラスが普及していない日本市場だが、オリヴィエVPは「日本は我々に取って最も重要な市場の一つであると同時に、日常生活を豊かにする革新的な技術に対する受容性が高い。QRコードや絵文字といった独自のデジタル文化が育つ環境でもある」とコメント。味澤代表取締役は「日本はインスタグラムが特に活発なマーケットのひとつ。ヴィジュアル重視のコミュニケーションが好まれる傾向にあるため親和性が高い」と話した。
発売に合わせ、オンラインストアを含む幅広い販路を設けるのは、まずは多くの潜在顧客たちとの接点を作るため。「AIグラスを実際に試した人のほとんどが強い関心を示し、その体験を周囲に話す。それがさらなる普及につながる」とオリヴィエVP。AIグラスを「コンピューターの形をしたフレーム」ではなく、「テクノロジーを内包した、メガネとして成立する製品」として提案することで、認知拡大と商品カテゴリーの普及を目指す。
最終更新日:
◾️メタ:公式サイト

上:レイバン、下:オークリー
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Ray-Ban Meta(Gen 2)
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Ray-Ban Meta Optics(Gen 2)
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Ray-Ban Meta 専用ケース
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Oakley Meta Vanguard
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Oakley Meta Vanguard
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Oakley Meta HSTN
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