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メルカリが新サービス始動 プロが品質保証するリユース品を“第3の市場“に

エムデパートメント デモ画面

Video by: FASHIONSNAP

 メルカリが、ブランド品やスマートフォンなどを販売する新リユースサービス「エムデパートメント(m department)」を発表した。7月14日から提供を開始する。「プロが品質を保証するリユース品」が新品・中古に続く「第3の市場」であるとし、マーケットプレイスである「メルカリ」とは別の新たなECとして、コメ兵やソフマップなどの参画企業と連携し、プロが品質を保証する高額品を販売する。

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物価高でリユース需要拡大も品質障壁が購入を阻む

 サービス立ち上げの背景には、リユース市場の急成長と、ユーザーのリユース品に対する品質不安がある。国内リユース市場は15年連続で拡大しており、なかでも携帯電話・スマートフォンカテゴリーの取引額は前年比22.4%増、ブランド品は同15.7%増と高い成長率を示す。昨今の物価高も需要を押し上げており、メルカリが2026年5月に実施した調査では、約5人に1人が「物価高をきっかけにリユース品の検討が増えた」と回答している。

 一方、メルカリの調査では、高額ブランドのファッションアイテム(バッグ、時計、ジュエリー、衣類、靴など)およびスマートフォン・PC・タブレットなどのリユース品購入に際し、それぞれ約7割が「不安を感じる」と回答した。不安要因のトップは、ブランド品では「偽物・コピー品の懸念」(73.3%)、スマートフォン・PC・タブレットでは「動作不良・故障のリスク(バッテリー劣化など)」(73.3%)だった。真贋や内部劣化といった「自分では判断しきれない品質への不安」がリユース品購入の大きな障壁となっている構図だ。同調査では、高額リユース品購入時に「品質保証があることは重要」と答えた割合が8割以上に上り、プロによる品質保証が新たな需要を喚起する鍵になるとメルカリはみている。

発表会スライド

コメ兵やラグタグなど連携し全商品に品質保証

 エムデパートメントの最大の特長は、すべての商品に専門事業者による品質保証が付く点だ。整備済み製品(スマートフォン、タブレット、ノートPC、カメラ・レンズなど)については、バッテリー残量80%以上の確保やデータの初期化といった品質基準が設けられており、専門スタッフによる検査・修理・クリーニングが施された商品のみを取り扱う。バッグやアクセサリー、財布・小物、腕時計、衣類、シューズなどのブランド品では、各ショップの鑑定士による真贋鑑定を実施し、品質を担保する。

取り扱い商品例

 サービス開始時点で88社を数える参画事業者には、ブランドリユース大手のコメ兵やラグタグ、ビックカメラグループでデジタル機器の買い取り・再商品化を手掛けるソフマップなどが含まれる。全国に約1900店舗を展開するリユースショップ「おたからや」を運営するいーふらんは、独自開発のAI真贋鑑定システムを活用して偽造品の排除を徹底していると説明。また、ソフマップは全国から買い取ったデジタル機器を船橋の商品化センターに集約し、専門スタッフが品質チェック・清掃・データ消去などを実施して再商品化する体制を整えており、年間60万点を処理するという。エムデパートメントでは、こうした専門事業者との連携によって、鑑定・品質保証の仕組みを実現している。メルカリではこれまで購入後の真贋鑑定サービスを提供していたが、エムデパートメントでは購入前に鑑定済みの商品を販売する仕組みへと転換している。

発表会スライド

 メルカリは各サービスの位置付けについて、「宝探し感覚で掘り出し物を見つけたいときはメルカリ、こだわりのアイテムをプロの保証のもと納得して選びたいときはエムデパートメント」というように、既存のメルカリアプリとの役割を明確に分けるとしている。なお、同社が手掛ける「メルカリショップス」が農家やハンドメイド作家など多様な個人・法人が出品するマーケットプレイスであるのに対し、エムデパートメントは出店審査を通過した専門事業者のみが出品できる点で、品質保証の仕組みが根本的に異なると説明する。エムデパートメントでは今後、カテゴリーを順次拡大するとともに、2027年初頭には買取サービスの提供を開始する予定だという。売り上げなどの具体的な数値目標は公開していない。

篠原 孝明 メルカリ執行役員

最終更新日:

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