
ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業が、肌への負担が少ない微小皮膚採取技術を用いた研究により、敏感肌に肌状態や肌内部の遺伝子発現が異なる複数のタイプが存在することを見出した。
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敏感肌は世界中で多くの人が抱える身近な肌悩みであり、赤みやほてり、かゆみ、ヒリヒリ感といったさまざまな状態が現れるが、現れ方は人によって大きく異なり、こうした違いがなぜ生じるのかはこれまで十分には分かっていなかった。
そこで同社は、敏感肌の「個人差」に着目し、肌内部での遺伝子の働きと肌の状態とを網羅的に解析する研究に着手。肌内部での遺伝子の働きを明らかにするためには、肌内部の情報を得る必要があり、一方で情報を得るには肌への負担が課題となることも。そこで本研究では、肌への負担が少ない微小皮膚採取技術「マイクロバイオプシー」を活用し、肌内部の遺伝子発現を網羅的に取得。さらに医師による診断やさまざまな機器による肌測定の結果を統合し、肌状態と遺伝子発現の膨大なデータの関係性を総合的に解析した。
マイクロバイオプシーは、注射針よりも細い直径250µm程度の針で、皮膚からごく少量の細胞を採取する手法。傷が極めて小さく回復も早いため、敏感肌のような刺激の影響を受けやすい皮膚でも低負担に評価できる。さらに特定部位や経時的な採取、DNA、RNA、タンパク質などを多面的な分析が可能で、皮膚内部の状態や変化を詳しく把握できる。
解析の結果、敏感肌では肌内部の遺伝子発現状態に多様性が見られ、6つのタイプに分かれていることが明らかになった。それらの遺伝子は免疫応答に関連する群、皮膚バリアの形成に関連する群などで、それぞれ赤みや水分量など異なる肌状態と関連があることも判明。この解析により、敏感肌の症状や肌状態の違いが、肌内部の遺伝子発現の違いとして明瞭に捉えられることが分かった。
敏感肌をひとくくりにできない多様な状態として捉える新たな視点は、敏感肌の実態解明を進めるとともに、新たな研究アプローチにつながると期待。なお本研究は、長年にわたり敏感肌や酒さ(赤ら顔)の臨床研究に携わってきたALOOP CLINIC&LABの山﨑研志医師と共同で実施し、2026年5月開催の第83回米国研究皮膚科学会(Society for Investigative Dermatology(SID) Annual Meeting)で発表。同社は、今後も一人ひとりに合った敏感肌ケアの早期実現を目指し、さらなる研究に取り組む。
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