
Image by: グンゼ
グンゼの汗のベタつきを解消するインナーシリーズ「アセドロン」の売り上げが好調に推移している。シリーズの誕生から3年目に入っても販売枚数を大きく伸ばし続け、今年新たに加わったブラジャーとTシャツも好感触だという。
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アセドロンは、2024年3月に春夏向けの汗解消インナーとして誕生。珪藻土から着想し、独自開発した多孔質構造の糸が優れた吸水・速乾力を叶え、汗で素肌に張りつきにくい構造が特徴だ。分かりやすいネーミングとロゴがSNSで大きな話題を呼び、「汗解消といえばアセドロン」というイメージを確立。日経トレンディ「2025年上半期ヒット大賞」や「モノマックス(MonoMax)」の「2025年上半期ヒットモノ大賞」など、発売から2年間で数々のヒット賞を受賞している。
今年3月には、直接肌に触れて不快感を感じやすいブラジャー(2750円)と、ベタつにくい機能に加えて汗染みの目立ちにくさを追求したTシャツ(3080円)を同シリーズに追加。すでにアセドロンを愛用している顧客層から期待が寄せられたことで、2026年4月~8月の累計売り上げは、販売目標に対し119%を記録した。直近のシリーズ販売枚数は非公表だが、公表されている今年2月時点の300万枚から大幅に販売数を伸ばしているという。

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実はアセドロンは今年2月に、昨今の原材料費や物流費高騰に伴い値上げを実施している。顧客離れのリスクがあったものの、同商品では「汗のベタつきを解消する」という独自の機能価値が評価されたことで、値上げ後も顧客離れが起きず、むしろ当初目標を大きく上回る結果となった。
グンゼに取材したところ、アセドロンシリーズが好調な要因は大きく3つあると回答。1つ目は、潜在的ニーズの特定だ。冷感などの機能性を謳う肌着が市場に多く存在する一方で、実際に調査をすると「利用者は多いが満足度が低い」というギャップがあった。リアルな声から不満の真因を「汗のベタつき」と特定し、そこに機能を絞り込んだことが成功につながったという。2つ目は、ベネフィットを直感的に伝える「機能ブランディング」。「かいた汗がドロンと消え去る」という日本固有のオノマトペを用いて「アセドロン」と命名し、「ドライ」「クール」といった表現の訴求をあえて禁止したことがヒットを呼び込んだ。3つ目として、組織構成の変革を挙げている。以前までは品種別で縦割りされていたが、2023年にマーケティング部門を新設したことで生産から企画、販売まで一貫性を持った展開が可能になったという。担当者は「今後も、季節の変わり目の寒暖差や冬の汗冷えなど、1年中衣服内を快適に保つ“着心地のインフラ”として、生活者の生の声を聞きながら絶えずプロダクトを進化させ続ける」とコメントしている。
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