

「サノバチーズ(SON OF THE CHEESE)」が、2027年春夏コレクションを発表した。展示会には、2024年に急逝した創業者 山本海人氏の趣味であった、釣りにフォーカスしたアイテムが多数登場。同氏が手掛けたデザインを復刻したアイテムも並んだ。
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サノバチーズは、トレーラーハウスとスケートプールが隣接したコミュニティースペースとして2009年に始動。その後アパレルブランドとして人気を博し、サンドイッチ店「バイ ミー スタンド(BUY ME STAND)」など飲食事業にも進出した。山本氏が2024年に脳腫瘍で亡くなってからは、妻のローレン・ローズ・コーカー(Lauren Rose Kocher)氏がブランドを運営。新たなデザインチームと共に活動を続けている。



新コレクションの製作にあたり、テーマとして掲げたのは「Time is money」というキーワード。ローレン氏は、その言葉をテーマに据えた背景について「海人が41歳という若さで亡くなるのを目の当たりにして、人生における時間の使い方を省みるようになった」と振り返り、「効率よく時間を使って、人生の中に可能な限り多くのことを詰め込もうとする人は多い。共感する部分もある一方で、時を忘れて何かに没頭したり、何も考えずにくつろぐことも人生には必要だと思う。そういう時間の使い方もあっていいよと、服を通じて表現したかった」と語った。





ジャカードでバス釣り(湖や川でブラックバスを釣るレジャー)を表現したカーディガンは、今季のコンセプトを象徴するアイテムの一つ。山本氏は生前釣りをこよなく愛したといい、晩年にはフィッシングスポットとして人気の神奈川県真鶴町との2拠点生活を送っていた。「もともとはパーティーが大好きな人だったけど、歳を重ねるにつれてよりゆったりした生き方を好むようになった。その最たる例が釣りで、一度海などに出ると何時間も没頭していた」とローレン氏。山本氏が真鶴町でよく釣っていたという、アカハタのグラフィックを複数のアイテムに採用した。そのほか、ミッドセンチュリー風の時計柄や、顕微鏡で見たカフェインの粒子を表現した柄など、時間にまつわるユーモラスなモチーフが並ぶ。


山本氏によるデザインを、新たな仕様やカラーで復刻したアイテムも登場。「50% FUCK YOU 50% MISS YOU」というレタリングは、生前のコレクションでさまざまなアイテムに使われた定番のデザインだが、今季初めてクルーネックのニットセーターを製作した。若年層のファンからの人気が特に高いという日本製のロゴ入りソックスは、現在は販売していない初期のパターンのものを復刻。山本氏の遺品としても残っていたモデルだといい、当時とは異なるカラーリングで再提案する。
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