パリコレ 6つのトレンド

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2020年春夏トレンドを知る6つのポイント【パリコレ】

パリコレ 6つのトレンド

 パリファッションウィーク、いわゆるパリコレのランウェイは時代を反映する。エココンシャス、サステナブル、そして本質を問うこと。例えば2018年春夏から今年にかけてトレンドが続いたPVC(ポリ塩化ビニル)はすっかり影を潜め、繊細なレースやオーガンジーに取って代わった。クラシックやオーセンティックを見つめ直し、職人技術も最先端技術も持続的で本質的なものづくりのために用いられるようになってきている。そんな2020年春夏コレクションを知るための、6つのポイントをまとめた。

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01 Green - グリーン

 野山、森林、草花......自然に思いを馳せれば、そこに浮かぶのは緑。今シーズンは、パリコレ初日の「マメ(Mame Kurogouchi)」を皮切りに、様々なグリーンがランウェイを彩った。自然を想起させるナチュラルなグリーンもあれば、脳裏に強い印象を残すライムグリーンやネオングリーンもある。「ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」は毎シーズンヘッドピースをフラワーアーティストの東信が担当しているが、今回はドレスそのものが苔や森、山のようにも見える迫力のルックも登場した。その他、自然由来のモチーフも多かったが、花畑のような柄やラフィアも目立った。

  

02 Transparent & Lace - トランスペアレント&レース

 全身を飾る総レースは職人技による手仕事の温もりを。オーガンジーで仕立てたセットアップは構築的に。繊細かつ大胆でありながら、「透ける=セクシー」というイメージを覆すトランスペアレントルックが目を引いた。特徴的だったのは「ロエベ(LOEWE)」。ギピュールレース、シャンティレース、マーガレットレース、そして円形のマクラメやピンタック入りのボイルなど、あらゆる透け感をアーティスティックに表現している。

 

03 Cutout & Net - カットアウト&ネット

 丸や三角など一部がカットアウトされたデザイン、あるいは網目状のネットには、様々な解釈や意味が込められていた。例えば「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のパンチング素材は、穴を空けることで価値を再解釈するというアップサイクルの提案。「マメ」のメッシュ素材は、体を包み守る存在として。「ステラ マッカトニー(STELLA McCARTNEY)」のサークルモチーフは、命と生命力をフェミニンに表現する。また「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)」が多用した円形のカットアウトは、スポーツ観戦をする際に観客がかぶるチーズ型のハットをモチーフにしたという。

 

04 Denim - デニム

 先シーズンに続き、更にデニムが存在感を増していたのが「セリーヌ(CELINE)」。他にもデニムを打ち出していた「サンローラン(SAINT LAURENT)」や「ジバンシィ(GIVENCHY)」といったブランドにも共通するのが、1990年代風の色落ちやシルエット、あるいは半端な丈感だ。ステラ マッカトニーのデニムについては100%オーガニック、あるいはアップサイクル素材から作られている。なお「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が提案したのは、デニムのようでデニムではない。薄手の滑らかな生地にデニム風のプリントを施すというトロンプルイユで捻りを加えた。

 

05 Bermuda - バミューダパンツ

 昨年のトレンドだったバイカーショーツに変わり、バミューダパンツが躍り出た。膝丈前後の細身のパンツを差し、過去にも何度か流行を繰り返しているアイテムのため、懐かしい印象を持つ世代もいるだろう。今シーズンはスーツやデニムなど、様々なスタイルで登場。なお、更に短いホットパンツも多く提案されていて、ボトムの丈にバリエーションが広がっている。

 

06 Classic - クラシック・時代性

 19世紀末から20世紀初頭のベル・エポックが舞台になった「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」。1780年代ヴェルサイユのロココスタイルに1980年代のパンク文化をミックスし、東海岸のプレップスタイルを掛け合わせた「トム ブラウン(THOM BROWNE)」。そして「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」は、エリザベス朝からエドワード朝、現代へ。コルセットのようにウエストを絞ったり、クリノリンやパニエでスカートを膨らませたり(外せばウェアラブルに着られるものもある)、袖はパフスリーブをはじめ、バルーンスリーブやジュリエットスリーブ、ペザントスリーブと様々なボリュームだ。まるで服飾史のようなランウェイから、現代や未来を見る。歴史やレガシー、クラシックを見つめ直すことで、ファッションが持つ意味や価値を改めて問い直すようなシーズンとなった。

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