コレクション

　「アミリ（AMIRI）」の2026年春夏コレクションは、ホテルを舞台に文化と人生が交差する一日を描き出す。クリエイティブディレクターのマイク・アミリ（Mike Amiri）は、映画や音楽、芸術を生む個性豊かな人々を結びつける場として、空想のホテル「シャトー・アミリ」を設定。パリのLe Carreau du Templeに屋内庭園と噴水を再現した。　アーティストのウェス・ラング（Wes Lang）がホテルの便箋に描いた鳥のイラストを刺繍やジャカードに取り入れ、リラックス感と格式といった対極の要素を融合。柔らかなショルダーにドレープの効いたテーラードは男女を問わず新たなエレガンスを演出し、シルクのパジャマやローブ、スモーキングジャケットが夏の軽やかなテーラリングと調和する。ミント、ラズベリー、ペールブルーなど、日焼けを想起させるポジティブカラーが彩りを添え、フェザーや複雑なビーズワークがクラフトマンシップを際立たせた。靴はスリッパからモカシンまで多彩に展開される。　先シーズン初登場したウィメンズは、ジュエルカラーのスーツやクロシェ編みのドレスなど、流れるようなシルエット。ウィメンズの新作として「Honey」バッグが登場した。

AMIRI

2026 Spring Summer

ホテル「シャトー・アミリ」で過ごす男女の1日

ニュース

　コラボアイテムは、アミリのスケル トップ ロー（Skel Top-Low）、メゾン ミハラヤスヒロのピーターソン（Peterson）といった、両ブランドを象徴するシューズをベースに製作。粘土を使い手作業で型を取ったメゾン ミハラヤスヒロのオリジナルソールを採用し、ボディにはアミリのシグネチャーであるナッパレザーの「BONES」ワッペンをあしらった。ブラックとホワイトの2色展開で、価格は13万2000円。

Maison MIHARA YASUHIRO

Fashion

アミリがメゾン ミハラヤスヒロとのコラボスニーカー発売、両ブランドのアイコンシューズをベースに製作

　「アミリ（AMIRI）」がパリで2025年秋冬コレクションを発表。メンズに加え、新たにウィメンズコレクションが正式デビューとなった。　クリエイティブディレクターのマイク・アミリ（Mike Amiri）は、生まれ育ったハリウッドとロサンゼルスへのオマージュとして、楽観主義や夢、愛に溢れるコレクションを制作。ラウンジバーで過ごす夜の装いをイメージし、現代的なリラックス感とアメリカらしい軽やかさを取り入れたテーラードスタイルを提案。ウィメンズもネクタイやタキシードをまとい、またイブニングドレスはハリウッドの華やかさを体現している。

2025 Autumn Winter

ウィメンズコレクションがデビュー

　同コレクションは、アミリ2025年春夏コレクションから展開を開始。メンズはモノグラム柄を全体にプリントしたジャケット（41万8000円）とベスト（35万2000円）、両腕に骨をモチーフにした「ボーンズ・ワッペン」を施したジャケット（29万7000円）の3型、ウィメンズは「ボーンズ・ワッペン」を施したクロップド丈のジャケット（29万7000円）をラインナップする。　キャンペーンヴィジュアルは、ロサンゼルスの冬をコンセプトに制作。ハリウッド・サインを雪景色に変え、同ブランドの原点である「映画のような世界観」を表現したという。

「アミリ」から初のダウンコレクション、ボーンズワッペンを配したジャケットなど4型を発売

「アミリ（AMIRI）」の2025年春夏コレクション。

2025 Spring Summer

　ソヌは、今年1月にパリで発表されたアミリの2024年秋冬コレクションのショーに出席。その後、ソウルでマイク・アミリ（Mike Amiri）と再会し、互いの音楽への愛やスタイルへのリスペクトについて対話し絆を深めたことが、今回の起用に繋がったという。　アンバサダーへの就任に際し、ソヌは「アミリの2024年秋冬コレクションは、私が初めて参加したランウェイでした。そして自分自身のアイデンティティと音楽、ファッションの融合を讃えるブランドとの間に親和性を感じました。パフォーマーとして、ファッションは自分を表現する手段であり、音楽に合ったメッセージを伝える方法です。アミリと私は共通の意識を持っています」とコメント。　マイク・アミリは「私にとってアミリは選ばれた家族のようなものです。ソヌを私たちのコミュニティ、家族の一員として迎えることができてとても嬉しいです。ソウルで彼と繋がったとき、私たちは兄弟のように感じました。私のルーツは音楽にあり、それは常に私をインスパイアしてくれるものです。音楽は境界を超え、普遍的に語りかける手段です」と歓迎した。

アミリがTHE BOYZソヌを新たなブランドアンバサダーに抜擢

インサイド

　貴公子とは　「高貴な家柄の男子」「容貌や風采が優れ、気品のある青年」を指す言葉。移り変わりの早い現代でも「クワイエットラグジュアリー」の流行も相まって「本物」を求める風潮も高まっている。パリメンズ期間中は、品のあるロングコートやセットアップに身を包み、内なる個性や品格を漂わせて歩く「ネオ貴公子」たちがストリートの視線を集めた。品の良さを引き立てる上質なロングコート　ヴィヴィッドなインパクトカラーを中心に、ロングコートを主役にしたスタイルが多数見られた。品よくまとめる鍵は、何よりも上質なコートを選ぶこと。シンプルなアイテム選びやクリーンなヘアメイクも、上品さを引き立てる共通項と言える。  上品なスタイリングを叶えるセットアップ　セットアップ単体での着こなしもキャッチ。ロングコートスタイルと比べると落ち着いた色合いが多いが、ラメやアクセサリー使いで個性を表現。  Photo: Hiroyuki Ozawa2024年秋冬パリメンズ スナップ特集・スカートとパンツを重ねて魅せる「スカウザー」・メンズの最旬カラーはヴィヴィッドピンクか、じわり台頭・今を生きるネオ貴公子、パリの街からピックアップ・KPOPの衣装も影響か　2024年のネクタイ最前線・メンズの肌見せ、どこまでならOK？・存在感抜群のモンスター級ショルダー

AMI PARIS

Kiko Kostadinov

style-trend

今を生きるネオ貴公子、パリの街からピックアップ＜パリのストリートスナップ＞

オールドハリウッドのイメージ　会場には、古い映画館を思わせる緞帳が設置されていた。ショーが始まると、そのベルベットのテクスチャーや映画館のインテリアを引用し、伝統的なアメリカン・タキシードを再構築したルックが次々と登場。ダブルブレストのフォルムは長細く、ブレザーはクロップド丈にアレンジ。ハイウエストのパンツはワイドに広がり、全体的にルーズで古着のようなフィット感を演出している。　ハリウッドのイメージは、ジャカードタペストリーに織り込まれたLAの地図にも反映。グラデーションスパンコールを手作業で施したクロップド丈のレザーブルゾンには、スポットライトに照らされた街のイメージが描かれている。きらめくビジューの装飾が随所に　ほかにも、ブローチ、ピン、ペンダントなどがハリウッドのきらびやかさを表現。ポケットチーフの代わりに胸ポケットにあしらわれたビジューのフリンジや、スーツやビーニーを彩る装飾も華やかで、まさに映画のプレミアや授賞式のレッドカーペットにふさわしいルックとなっている。　カラーはシャンパン、ティール（青緑）、ダスティブルー、タン、バーガンディ、ブラッシュなど、豊かでロマンチックなパレットで展開。パジャマシルエットやローブは、バックステージのルームウェアを思わせるリラクシングな装いに仕上がっていた。 ロゴやモノグラムを添えて現代的に　ブランドのシグネチャーであるMAロゴや、幾何学的なハウス・モノグラムなども随所に登場し、現代的な洗練性を加えた。メゾンの代名詞であるスリースター・モチーフが特徴的な新作のスニーカー「Sunset Skate」なども発表され、クラシックとカジュアル、スクリーンとストリートのシームレスなミックスを提案。オールドハリウッドのロマンティシズムと90年代の反骨精神が合わさった、アメリカらしいスタイルが完成した。

きらびやかなオールドハリウッドの魅力を讃える「アミリ」2024年秋冬メンズ

　「アミリ（AMIRI）」の2024年秋冬コレクション。

2024 Autumn Winter

Photo: Yuji Kaneko■AMIRI TOKYO住所：東京都港区南青山5-3-27営業時間：11:00～20:00アミリ 公式サイト

「アミリ トウキョウ」1周年を祝う13人　音楽とファッションが融合した特別な一夜

注目すべきメンズブランド10 - 既成概念にとらわれない新しいマスキュリニティを追求 ＜2024年春夏ミラノ&パリメンズ編＞

　「アミリ（AMIRI）」の2024年春夏コレクション。

2024 Spring Summer

　AMIRI TOKYOの延床面積は204平方メートルで、2フロアの下層階は全面ガラス張り、上層階は外装を黒漆喰で仕上げた。店内にはオーク材の台や市松模様のラグ、ローソファなどを設置。2022年秋冬コレクションでCEO兼クリエイティブ・ディレクターのマイク・アミリ（Mike Amiri）と共にアートをテーマにしたコレクションを手掛けた、アメリカのアーティスト ウェス・ラング （Wes Lang）によるカスタムメイドのアートワークを展示している。　店頭ではメンズとウィメンズのレディトゥウェアコレクション、アクセサリー、フットウェア、レザーグッズをフルラインナップで展開する。このほか、新店舗限定のカプセルコレクションを発売。フーディー（13万2000円）やTシャツ（6万500円）、スウェットパンツ（13万2000円／いずれも税込）などをラインナップし、アミリのシグネチャーであるボーンスタックモチーフを日本国旗を彷彿とさせる赤と白でデザインした。

「AMIRI」国内初の旗艦店が南青山にオープン、フルラインナップを展開

　「アミリ（AMIRI）」の2022年秋冬コレクション。

2022 Autumn Winter

　「アミリ（AMIRI）」の2022年秋冬ウィメンズコレクション。

AMIRI -Women's-

　2014年に設立されたアミリは、クリエイティブディレクターのマイク・アミリ（Mike Amiri）の青春時代を形づくったグランジやパンクなどのサブカルチャーをインスピレーション源にするブランド。2019年6月には、スタッフインターナショナルジャパンをはじめ「ディーゼル（DIESEL）」や「メゾン マルジェラ（Maison Margiela）」「マルニ（MARNI）」などを擁するホールディングカンパニー オーティービ（OTB）の傘下に入った。　ポップアップでは、夕暮れ時のパームスプリングスをイメージしたという2021年プレフォールメンズコレクションを展開。ヴィンテージペイズリーをあしらったパジャマシャツやパンツなどに加え、ライフスタイルブランド「プレイボーイ（PLAYBOY）」とのコラボレーションアイテムも販売される。

LA発「アミリ」が本格上陸、プレイボーイとのコラボアイテム揃う限定店オープン

　「アミリ（AMIRI）」の2021年秋冬コレクション。

2021 Autumn Winter

　アミリは、デザイナーのマイク・アミリ（Mike Amiri）によって2014年にスタート。ジャスティン・ビーバー（Justin Bieber）やケンダル・ジェンナー（Kendall Jenner）などのセレブリティに愛用されていることで知られている。昨年6月に、スタッフインターナショナルジャパンをはじめ「ディーゼル（DIESEL）」や「メゾン マルジェラ（Maison Margiela）」「マルニ（MARNI）」などを擁するホールディングカンパニー オーティービ（OTB）の傘下に入った。　契約締結に伴い、スタッフインターナショナルジャパンはアミリ事業を立ち上げ、2021年秋冬シーズンからメンズとウィメンズのプレタポルテ、シューズ、バッグ、アクセサリーコレクションのディストリビューションを担当。11月30日に初のセールスキャンペーンを開始するという。