「アミ パリス（Ami Paris）」の旗艦店が今年2月、パリ・マレ地区にオープン。ここはブランドにとって世界最大のブティックであり、クリエイティブディレクター アレクサンドル・マテュッシ（Alexandre Mattiussi）のこだわりが詰まったモダンな空間。2026年春夏コレクションのショーに出席するため、パリに降り立った本田翼さんとともに、見どころ満載のブティックを巡ります。

ギャラリーやリビングのような旗艦店

　ファッションやカルチャーの感度の高い人々が集まる、マレ地区のテュレンヌ通り。ファッションの中心地として知られるこの場所に、アミ パリスの旗艦店が誕生しました。1階と2階の2フロア、600平方メートルにわたる広大な空間で構成されています。

　内装デザインは、アレクサンドル・マテュッシとも親交の深いパリの建築家デュオ、Studio KOのオリヴィエ・マルティ（Olivier Marty）とカール・フルニエ（Karl Fournier）が手掛け、アミ パリスの世界観を体現。

　什器や家具には、ストーンやウッド、レザーといったプリミティブな素材を多用し、ミニマムでありながら有機的な雰囲気。無機質なコンクリートやミラーとのコントラストがモダンな印象です。

　全面鏡張りの象徴的な螺旋階段を昇って2階へ。ソファやスタンドランプといったインテリアがアクセントになり、1階のモダンな空間とは異なる、ラグジュアリーかつ温かみのある雰囲気が漂います。随所に飾られたアート作品も重要なアクセントとなり、アートギャラリーやリビングルームのような気分でゆったりと過ごすことができます。

　また、メンズとウィメンズをミックスした自由なディスプレイも、アミ パリスらしい魅力のひとつ。店内にはフルコレクションをラインナップし、アクセサリーやバッグも充実。本田さんもショッピングを楽しみました。

ブラック レザー カルーセル バッグ 26万2900円

「すごく広いブティックで驚きました。モダンなのに家のように寛げて、温かい雰囲気ですね。日本では手に入らないものもあるそうなので、たくさんお買い物しちゃいそうです」

ゆかりの地、マレ地区を歩く

　ショッピングの後は、アレクサンドル・マテュッシのゆかりの地であり、ものづくりのインスピレーション源にもなっているというマレ地区を散策。テュレンヌ通りから少し南へ歩けば、よりローカルな雰囲気の漂う閑静なエリアが広がります。

　古きよきパリを感じられるこのエリアは、ただ歩くだけで楽しい。この日の本田さんは、ブラウンやベージュを基調としたカジュアルシックな装いで、石造りの街並みによく馴染んでいます。

「パリには年に1回くらい来ています。マレ地区は、ショッピングも楽しめるし、散歩するのが楽しいエリア。ビストロやカフェに行ったり、美味しいサンドイッチを食べたりして過ごすのが好きなんです」

Ami Paris Le Marais
所在地：96 rue de Turenne, 75004 PARIS

photographer: Kae Homma, photo assistant: Shota Kamei, video director / editor: Keisuke Ogawa, video assistant: Yurina, styling: Sonoko Homma, hair & makeup: Marina Okuda, text & edit: Mami Okamoto | edit: Chiemi Kominato, producer: Mizuki Okuhata (FASHIONSNAP)