ショーのフィナーレ
Image by: FASHIONSNAP.COM

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「アンリアレイジ」メンズウェアをショーで初披露、パリに続く東京でさらに"細部"を追求

ショーのフィナーレ
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 パリで10回目のコレクション発表から約3週間。「アンリアレイジ(ANREALAGE)」が再び東京でショーを開催した。パリでも存在感を示した巨大トルソーが、渋谷ヒカリエのホールを演出。トルソーに着せられた巨大な服は、新作コレクションのヒントでもある。小さな画面を通じてコミュニケーションするSNS時代に、画面では伝わらない細部への追求を試みた。

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 アンリアレイジは昨年ブランド創設15周年を迎え、前回の東京ファッションウィークではAmazon Fashionが実施するプログラム「AT TOKYO」枠として4年ぶりとなる東京でのランウェイショーを開催した。アニバーサリーの意味も込めてアーカイブを含め計100体が登場したショーは、ブランドにとって集大成。それを「一つの区切り」とし、続く今シーズンの2019-20年秋冬コレクションは新章という位置付けだという。

 2月末にパリの公式スケジュールで発表したコレクションは、テーマを「光」から「服」そのものにシフトし、ブランドが掲げてきた「神は細部に宿る」という原点に回帰したものとなった。

 それに続いたのが、2シーズン連続となる東京でのショー。シーズンテーマ「DETAIL」は、トレンチコートやTシャツといった定番服に着目して巨大化させ、衿や袖、フード、ネームタグといった一部分のみを切り取って服に仕立てるというアプローチ。パリではウィメンズのみの発表だったが、東京では新たに19ルックのメンズウェアがコレクションに加えられた。

ランウェイに設置された巨大トルソーとファーストルック

 メンズも同じ手法だが、拡大の比率はウィメンズが300%だったのに対し、メンズでは150〜200%で制作されたため、同じトレンチコートが元のデザインでもフォルムが異なっている。スカジャンやテーラードスーツといった、メンズならではの新たな元型も加わった。極端なドロップショルダーもあれば裾や袖丈が短く仕立てられたものもあり、同じアプローチを用いながらもウィメンズとは異なる解釈で、テーマの「DETAIL」をメンズウェアに落とし込んだ。

 メンズで際立ったのは、バリエーション豊かに登場したパッチワーク。様々な色柄の素材が細かくランダムに縫い合わされ、アンリアレイジの原点とも言える象徴的なテクニックでもある。ショーが終盤に向かうにつれて、徐々にパッチワークの刻みが小さくなり、細部への執着を示したところでフィナーレを迎えた。

 アクセサリーと巨大なファスナートップなどの特殊な付属は「イーエム(e.m.)」が制作。帽子は「キジマタカユキ(KIJIMATAKAYUKI)」、シューズは「フットザコーチャー(foot the coacher)」とコラボレーションした。ショーの音楽はサカナクションの山口一郎と青山翔太郎による音楽とカルチャーの複合プロジェクト「NF」が担当し、スタイリングはTEPPEIが手掛けた。

 以前から、パリだけではなく東京でもコレクションを発表したいと思っていたという森永。東京のショーを振り返り、「細部の概念を大きく裏切ることが今シーズンの試みの一つ。ディテールへの反抗であったり、信じていたものを覆すという思いでコレクションを作った」と話している。今後については「視覚だけではなく、感覚を刺激するようなコレクション作りを続けていきたい」と意欲を示した。

【追記】アクセサリーとして登場した700%の巨大イヤホンは、パナソニックのデザインスタジオFUTURE LIFE FACTORYとのコラボレーションデザインによる新たなサウンドウェアラブルデバイス「Earphone Speaker」。商品化は未定となっているが、開発されたプロトタイプはBluetoothで音楽などを聴くことができる。

■アンリアレイジ:2019年秋冬コレクション全ルック
■ファッションウィークの最新情報:特設サイト

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