◆音楽は5人のコンテンポラリーアート楽団
旧式のオープンリール式磁気録音機を現代のコンピュータとドッキングさせ「楽器」として演奏するユニットOpen Reel Ensemble(オープンリールアンサンブル)。国内外でのアートフェスティバルや、CM音楽制作など幅広く活動し、ISSEY MIYAKEの2012年秋冬から3シーズンにわたってパリコレクションの音楽を担当してきた。今回も、オリジナルの楽曲が制作される。
「空間や演出、そして選手たちとシンクロしながら変化を起こすような音を作っていきます。ISSEY MIYAKEのショー音楽とは別の領域と挑戦。刺激を受けますね」
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その他、ミュージック・スーパービジョンとして畑中正人氏が起用されている。
◆衣装は新しいメンズブランド
選手たちが着るコスチュームは、三宅一生氏がチームと共にデザインする「HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(オム プリッセ イッセイ ミヤケ)」という新しいメンズブランドが担当した。現代の男性のための新しい日常着のブランドで、2012年秋頃から企画がスタート。素材研究と服づくりが進められてきた。
肌触りや機能性、軽さや速乾性などプリーツ素材の持つ可能性を追求しつつ「日常着」という着やすさも目指している。1980年代後半に始まった三宅氏のプリーツの服作りに技術者として長年参画している山本氏は、「男性のライフスタイルを変化させる服を目指す、という思いで毎日ワクワクしながら服作りしています。作る人がワクワクしないと、着る人もワクワクしないでしょう」と話す。
今回の公演では、青森大学新体操部の選手のためにオリジナルコスチュームを制作。サンプル制作や試着、修正が何度も重ねられ、27人の部員それぞれに合ったコスチュームが制作されている。公演では、シーンによってコスチューム替えがあり、見どころの1つ。
なお、ブランドのスタートは2013年秋冬シーズンが予定されている。
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