デザイナー山岸慎平が手掛ける「ベッドフォード(BED j.w. FORD)」が、2023年秋冬コレクションをランウェイショー形式で発表した。
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ベッドフォードは、2011年春夏コレクションでデビュー。「着飾る」をコンセプトに、毎シーズンテーマを設けてコレクションを展開している。デザイナーの山岸は、2016年にファッションのアワード「TOKYO FASHION AWARD」を受賞。2017年にはパリで開設されるショールーム「showroom.tokyo」でコレクションを発表するなど、活躍の場を世界に広げている。
2023年秋冬コレクションのテーマは「Twinkle, Twinkle, Little Star(きらきら星)」。山岸は当初「ロックスターのようなイメージのコレクションを考えていた」というが、服作りを進める中で「自分が男の子のことを考える時に口ずさむのは『ビートルズ』ではなく『きらきら星』。根底にあるのは刺々しさではなく穏やかさ、優しさなんだ」と気付き、テーマを変更したという。俗にいう「男性らしさ」とは違った、女性的要素を含んだ柔らかい印象のメンズウェアを提案した。
ショーは、教会のような雰囲気を持つ代官山のレストラン「リストランテASO」で開催。会場が燦々とライトアップされると、穏やかな音楽とともに新作を身に纏ったモデルがランウェイを歩いた。
Image by: FASHIONSNAP
コレクションでは、シングルブレストジャケットとフレアパンツのセットアップなど、ブラックのアイテムを基調としながら、差し色としてブランドで度々使用されているオレンジ系のカラーや、これまであまり使ってこなかったグリーンを採用。山岸は「今回はテーマが『きらきら星』ということもあり色のイメージがあまり湧かなかった。ブラックで統一しようかと思ったが、自分の中で『黒の真逆に置いておきたい色』であるグリーンをアクセントとして取り入れることにした」と語った。
また、「きらきら星」をイメージしてラメをあしらったシャツやパンツ、ソックスなどをラインナップした。
Image by: FASHIONSNAP
昨年ベッドフォードは、パリで2023年春夏コレクションの展示会を開催。パリにアイテムを持ち込むのは2020年秋冬コレクション以来5シーズンぶりとなったが、山岸は「パリで発表を行っていきたいという自分の気持ちを再確認できた」とコメント。2024年春夏コレクションについては「パリでインスタレーションもしくはショー形式で新作をお披露目できたら」と胸の内を語った。
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