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2025年8月、最も売れたスニーカーは? 国内のスニーカーショップ各社に聞く、8月のヒットスニーカーと、9月の注目リリース。メンズカテゴリーでは、「ミタスニーカーズ(mita sneakers)」「アトモス(atmos)」「ビリーズエンター(BILLY'S ENT)」を調査した。
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ミタスニーカーズ
8月のベストスニーカー
「アシックス スポーツスタイル GEL-LYTE ∞ "TRICO" "mita sneakers"」





ASICS SportStyle GEL-LYTE ∞ "TRICO" "mita sneakers"
Image by: ミタスニーカーズ
ミタスニーカーズの8月度の売上をけん引したのは、「アシックス スポーツスタイル(ASICS SportStyle)」とのコラボレーションモデル「GEL-LYTE ∞ "TRICO" "mita sneakers"」。アシックスのアイコンスニーカー「ゲルライトスリー(GEL-LYTE III)」の生誕35周年を記念して、3年の開発期間を経て誕生した同シューズは、アッパーとソールを組み合わせたハイブリッドスタイルではなく、ゲルライトシリーズを代表する3代目と5代目の画期的なディテールを幾重にも重ねたレイヤリングデザインが特徴的な一足だ。

ミタスニーカーズ 担当者
前衛的なものづくりで「スポーツとファッションの架け橋」とファッションシーンをけん引するアシックス スポーツスタイルだからこそ開発できた一足。伝統とモダンのバランスを追求した仕上がりになりました。今や新定番となった「ゲルカヤノ(GEL-KAYANO)」シリーズからアシックス スポーツスタイルを知った若年層が「GEL-LYTE」シリーズに触れるきっかけにもなったと感じています。
◆キーンのローファーシューズも好調



キーン ユニーク ローファー ダブルケー
Image by: ミタスニーカーズ
8月は前月に引き続き、スニーカーだけではなく履物全般の動きが目立ったというミタスニーカーズ。中でも、新たなトレンドとして注目を集めるローファーシューズにおいては、「キーン(KEEN)」が発売した「ユニーク ローファー ダブルケー(UNEEK LOAFER WK)」が好反応だったという。

ミタスニーカーズ 担当者
定番の「ユニーク(UNEEK)」をベースに、独自のテクノロジー「キーン・カーブ(KEEN.CURVE)」を搭載してウォーキングからアーバンカジュアル、フォーマルやドレッシーなシーンにまで幅広い用途に対応する一足に進化を遂げたことで大きな注目を集めました。同モデルのほかにも、ローファータイプを通じて、各社のテクノロジーや機能美を足元から体感できる機会が増えているように感じています。
◆VANSのプレミアムラインの認知が加速




オーティーダブリュー バイ ヴァンズ
Image by: ミタスニーカーズ
また、「ヴァンズ(VANS)」が展開する、新しい履き心地を提案するライン「ヴァンズ プレミアム(VANS PREMIUM)」と最上級ライン「オーティーダブリュー バイ ヴァンズ(OTW by Vans)」の認知が拡大。アイコニックなシルエットはそのままにクラフトマンシップを駆使したスタイルが人気を博しているようだ。

ミタスニーカーズ 担当者
ゴアテックスやクイックレースシステムといった“プラスアルファ”のギミックやマテリアルに価値や安心感を見出す人が増えており、同様に「ヴィブラム(Vibram)」ソールを求める声も増えてきています。それまでの固定概念を大きく変えるデザイン性に加えて、自分だけのスタイルを表現したい人たちに刺さっている印象です。
9月の注目リリース
「アシックス スポーツスタイル ゲルエヌワイシー」


ゲル エヌワイシー エクスクルーシブモデル
Image by: ミタスニーカーズ
ミタスニーカーズが選んだ9月の注目リリースは、売上1位同様、アシックス スポーツスタイル。ライフスタイルスニーカーとしてファッションラバーから人気を集める「ゲル エヌワイシー(GEL-NYC)」のエクスクルーシブモデルだ。ナイロンメッシュにスエードとテキスタイルを重ね合わせ、タウンユースに必要な耐久性を備えたシューズで、アシックス スポーツスタイルとミタスニーカーズの店舗のみで販売される。

ミタスニーカーズ 担当者
コンクリートや高層ビル群との調和を感じさせるグレーが都会的な足元を演出してくれる一足です。
■ミタスニーカーズ:公式オンラインストア
アトモス
8月のベストスニーカー
「ジョーダンブランド エア ジョーダン 5 レトロ」

エア ジョーダン 5 レトロ
Image by: アトモス
8月、アトモスで最も売れたスニーカーは「ジョーダンブランド(JORDAN BRAND)」の「エア ジョーダン 5 レトロ(AIR JORDAN 5 RETRO)」。2011年に日本限定で発売され、即完売となったイエローカラーが初の復刻となったことで、話題を集めた。

アトモス 担当者
16年ぶりの復刻ということで、スニーカーヘッズやバスケファンを中心に販売できたことが売上1位の大きな理由です。
◆ランニングカテゴリーが売上を牽引





アディダス エヴォ SL
Image by: アトモス
アトモスでは、7月に引き続き、インバウンド客を中心に「アシックス(asics)」や「サロモン(Salmon)」、「オン(On)」といったランニング系、テック系ブランドが好調。

アトモス 担当者
各社のランニングカテゴリーに依然として人気が集中しており、中でも「アディダス(adidas)」の「エヴォ SL(EVO SL)が売れています。また今年30周年を迎えた「ナイキ(NIKE)」の「エアマックス 95(AIR MAX 95)」、トレンドであるフットボールスタイルからインスパイアされた「ナイキ キルショット 2 プレミアム(NIKE KILLSHOT 2 PRM)」が売上をけん引しました。
9月の注目リリース
「アディダス ブルース・リー×ジャバー ロー」

アディダス ブルース・リー×ジャバー ロー
Image by: アトモス
アトモスが9月発売の注目モデルに選んだのは、「アディダス(adidas)」の「ブルース・リー×ジャバー ロー(BRUCE LEE×JABBAR LO)」。元NBA選手のカリーム・アブドゥル・ジャバーのシグネチャーモデル「ジャバー ロー(JABBAR LO)」をベースに、ブルース・リーのジャンプスーツをイメージした鮮やかなイエロー&ブラックをあしらった一足だ。ヒールにはブルース・リーのジャンプキックのシルエット、サイドにはサイン、インソールには、カリームとブルース・リーの共演作として知られる映画「死亡遊戯」の名シーンがプリントされている。

アトモス 担当者
特別仕様のボックスや包装紙にも2人の握手や構えの写真が施されているなど、ファン垂涎のモデルです。
■アトモス:公式オンラインストア
ビリーズエンター
8月のベストスニーカー
「アディダス アディゼロ アディオス OG」



アディゼロ アディオス OG
Image by: ミタスニーカーズ
ビリーズエンターで売上1位となったのは、「アディダス(adidas)」の「アディゼロ アディオス OG(adidas ADIZERO ADIOS OG)」の別注モデル。2005年にリリースされたランニングシューズ「アディオス OG」にアースカラーを配することで、ライフスタイルに溶け込むデザインに仕上げた。

ビリーズエンター 担当者
2000年代という近年デザインの復刻は市場でもまだ珍しく、かつ近年流行のボリューム感のあるデザインとは一線を画す薄底のデザインがスニーカーフリークには新しく、「今のムードにちょうどいい」と感じてもらえたのが、売り上げを伸ばした理由だと捉えています。
◆アシックスのライフスタイルモデルが絶好調



ゲルエヌワイシー
Image by: ビリーズエンター
売上1位には至らないまでも、他社同様、月間の売上に大きく貢献したというのがアシックス スポーツスタイル。中でも「ゲル カヤノ 14(GEL-KAYANO 14)」、「ゲル エヌワイシー(GEL-NYC)」の新色、新作モデル「ゲル キュムラス 16(GEL-CUMULUS 16)」が好調だった。
9月の注目リリース
「ラストリゾート・エービー VM005-LEATHER」



ラストリゾート・エービー VM005-LEATHER
Image by: ビリーズエンター
9月の注目リリースは、スウェーデン発のスケートシューズブランド「ラストリゾート・エービー(Last Resort AB)」から登場する、ローファースタイルの「VM005-LEATHER」。ミニマルなデザインながら、インソールにはブランド独自の「CLOUDY CUSH」を採用し、快適な履き心地を実現しているという。トレンドのスニーカーローファーに新しい風を吹き込む一足になりそうだ。

ビリーズエンター 担当者
レザーの素材セレクトや、クレープソール風のフォクシングテープ採用など、細かい質感にもこだわりが光り、他のスニーカーローファーと比べても上品な仕上がりとなっているのがポイントです。
■ビリーズエンター:公式オンラインストア
最終更新日:
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