
「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」を象徴する技法〈イントレチャート〉は、イタリア語で“手編み込み”を意味する。従来の格子パターンに対し、45度の斜めに編み込むことでより柔らかなフォルムを生み出すことを可能にし、熟練の職人たちが一編みごとに魂を込めてきた伝統の結晶だ。タフでありながら、しなやか——。ボッテガ・ヴェネタの真髄、50周年を迎えたイントレチャートの相反する要素を宿した革の表情を、玉森裕太がミラノの街で贅沢に味わう。

がっしりとしたボディに、繊細なノットディテールのフラップデザインを組み合わせた「アンディアーモ」メッセンジャーバッグ。構築的なフォルムに秘められた柔らかさが、唯一無二の存在感を放つ。ブラックレザーの静謐な佇まいの中に、編み、捻り、結び——多様な手仕事の表情が息づく逸品だ。
玉森はその魅力をこう語る。
とにかく柔らくて、手に吸いつくような感触です。持つだけで自然と気分が上がる。レザーの強さの中に、イントレチャートならではの滑らかさやしなやかさがあって、その共存が魅力ですよね。使い込むほどに馴染んで“時間をかけて育てていく”感覚を味わうのが、このバッグの楽しみ方なんだと思います。


フォーマルなセットアップにはクラッチのように力強い存在感を、カジュアルなスタイルにはクロスボディで軽やかに。シーンや装い、そして身につける人のアティチュードによって、その表情を自在に変える。

スモール アンディアーモ メッセンジャー ¥704,000|ジャケット ¥540,100|パンツ ¥228,800 |ノットリング ¥100,100

歴史の息づくミラノの街並みで、光を受けて浮かび上がる編み込みの陰影は、時とともに息づく手仕事の温もりが宿り、まるでアートピースのように深みを増す。


ラージ カンパーナ ¥946,000|レザーブルゾン ¥1,078,000|インナー ¥150,700|パンツ ¥239,800|シューズ ¥214,500|ノットリング ¥100,100
構造的なシェイプでありながら、流れるようなシルエットで持つ人の身体に寄り添う「カンパーナ」。 なめらかな手触りの上質なナッパレザーを贅沢に編み上げたこのショルダーバッグは2004年スプリングコレクションに登場し、イントレチャートの誕生50周年を記念して新たに解釈された不朽の名品。クラフツマンシップに裏打ちされた編み地は、手にする人の動きに呼応するようにたおやかに形を変え、使い込むほどに風合いを増し、持つ人と共に時間を刻んでいく。
年齢を重ねるにつれて上質なものに触れる機会も増えました。“クラフツマンシップ”という言葉はよく耳にしますが、実際に身につけたときの感覚で、その本当の意味を少しずつ理解できるようになっている気がします。

深みのあるワインレッド「ダークバローロ」の色味は、ミラノの街並みにしっとりと溶け込み、 手に取るたびに表情を変えるイントレチャートの陰影が、何気ない日常に品格と手仕事の温もりを添える。

長年にわたりアーティストとして多くの人を魅了し、俳優としても挑戦を続ける玉森裕太。その表現の幅は、近年ではファッションの世界にも広がりを見せている。
海外でのイベント参加や撮影を重ねる中で、そうした経験は自身にどのような影響を与えているのか。
海外の現場は、みんなが本当にオープンでフラットなんです。そういう環境にいると、自分の中にも新しい発見があるし、客観的に自分を見つめ直すきっかけにもなる。被写体として写真の撮られ方ひとつでも "こう見えていたんだ"と気づく瞬間があります。直接的ではないかもしれないけれど、そうした経験を通して、俳優やアーティストとしての自分に少しずつ還元できたらいいなと思っています。
編み込まれたレザーが使い手の人生に寄り添いながら持ち主の色に染まり艶を増していくように、玉森裕太という表現者もまた、静かに、確かに熟成を重ねている。
BOTTEGA VENETA 秋冬の新作レザーグッズ
玉森裕太| Yuta Tamamori
1990年、東京生まれ。2011年にKis-My-Ft2 のメンバーとしてデビュー。『グランメゾン東京』や『あのクズを殴ってやりたいんだ』など俳優としても数多くの作品に出演。今年12月1日には、グループでのツアーや自身も携わる衣装制作の裏側から、パリやミラノといった海外での仕事にいたるまで、1年以上にわたり密着した初の単独ドキュメンタリー番組『玉森裕太 MODE』がPrime Videoで世界配信スタート。
最終更新日:
問い合わせ先:ボッテガ・ヴェネタ ジャパン
0120-60-1966
photography: Alessandro Lo Faro, photo assistant: Giovanni Rabaglio, stylist: Kei Shibata, hair & makeup: Kasuya Yusuke (ADDICT CASE), coordinator: Nina Yuzawa | text&edit: Yuui Imai, producer: Mizuki Okuhata(FASHIONSNAP)
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