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「クロエ」ガブリエラ・ハーストによるコレクション初披露 時代を反映するサステナブル・ラグジュアリーを提案

「クロエ」2021-22年秋冬コレクション

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Image by: Chloé

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「クロエ」ガブリエラ・ハーストによるコレクション初披露 時代を反映するサステナブル・ラグジュアリーを提案

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 「クロエ(Chloé)」が、新クリエイティブ・ディレクターに就任したガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)による初のコレクションを発表した。ショーがデジタル配信された3月3日は、クロエの創業者 ギャビー・アギョン(Gaby Aghion)の生誕100年にあたる日。

 新生クロエでは「デザインは控えめに、アクションは大胆に」という新コンセプトを掲げ、クロエのフェミニニティを継承しながらサステナブル・ラグジュアリーなコレクションを披露した。

新デザイナー ガブリエラ・ハーストとは?

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 創業者のギャビーから始まり、ステラ・マッカートニー、フィービー・ファイロ、ナターシャ・ラムゼイ・レヴィと女性デザイナーが多く起用され、女性の視点から時代ごとのフェミニニティを追求してきた「クロエ」。ナターシャの後任として昨年12月に同職に就任したガブリエラ・ハーストは、ウルグアイ出身のデザイナー。2003年にニューヨークに移住し、2015年にシグネチャーブランドを立ち上げた。「ガブリエラ・ハースト」では、父から引き継いだウルグアイの牧場で生産するウールやカシミヤなどをコレクションに使用し、2019年には世界初のカーボンニュートラルなランウェイショーを開催するなど、エシカルな取り組みも評価されている。

ギャビーとガブリエラが出会う

 デビューコレクションのショー会場となったのは、パリ左岸 サン=ジェルマン=デ=プレ地区の屋外。ギャビーが初期のコレクションを同地区のカフェ・ド・フロールやブラッスリー・リップで発表していた、クロエ縁の地だ。パリの夜間外出禁止令により観光地から静寂なランウェイへと変貌した石畳に登場したのは、創業者 ギャビーのレガシーと、ガブリエラのバックグラウンドが融合したスタイル。

 ギャビーが1960年のコレクションで披露したコットンピケのドレスにあしらわれたスカラップのディテールは、ジョーゼットブラウスのトップステッチやレザードレスにあしらわれた。ニットウェアは、ウルトラソフトなリサイクルカシミヤを使用し、ガブリエラのルーツであるウルグアイを感じさせるマルチカラーのストライプが特徴。フリンジやストライプをあしらったドレス、ポンチョの襟元にパファージャケットのパーツを組み合わせた「パフチョ」は、コンフォータブルと都会的なスピリットが共存する、ガブリエラ・ハーストらしいクリエイションだ。

サステナブル・ラグジュアリーを提案

 「デザインは控えめに、アクションは大胆に」という新コンセプトのもと、全てのピースに目的が感じられるコレクションに。環境への負荷が少ない原材料や、サステナブルなサプライヤーを選ぶのはもちろん、ポリエステルやビスコースの使用を廃止し、リサイクルあるいは再利用の繊維、オーガニックデニムを使用。シルクの50%以上は有機農場から調達したもので、ニットウェアに使用するカシミヤの80%以上はリサイクルされたものだという。

 なお、今回のショー開催に伴う二酸化炭素排出量はミャンマーのマングローブ再生プロジェクトで相殺することで、より「カーボンニュートラル」な形でショーを行っている。

 新生「クロエ」では、環境への配慮に加えて社会貢献にも力を注ぐ。今回のコレクションでは、ホームレスの人々にシェルターを提供することを目的としたNPO団体「シェルタースーツ(Sheltersuit)」とパートナーシップを組んだ。NPO団体「シェルタースーツ」は、ジャケット・ダッフルバッグ・寝袋を融合したアウターを、オランダで労働市場にアクセスできずにいる元難民が製作するプロジェクトを行っている。今回のコレクションでは、同団体のチームによって製作された4色のシェルタースーツとリュックサックがランウェイに登場。生地はクロエの過去のコレクションの素材を使用しており、リュックサック1点の売上につき、クロエはシェルタースーツ2着分の製作費を出資するという。こういった取り組みについて、ガブリエラは「これはクロエのミッションの一つです。ビジネスの目的と存在意義を組み合わせ、パンデミック後の世の中において、他人の苦難を理解し、それを和らげられるようにする活動を行う。ラグジュアリーブランドには、その義務があります」と説明している。

生まれ変わった「Edith」バッグ

 注目は、「Edith」バッグ。ガブリエラが持った初めてのラグジュアリーブランドのバッグが「Edith」だった縁もあり、今回のコレクションではリサイクルカシミヤやリサイクルジャカードのミニバッグとトートバッグ、ドクターズバッグとして再登場した。このほか、Edithのヴィンテージバッグ50点が、今回のコレクションの余剰生地を使用し制作されるという。

 Edithのほかにも、スカラップをあしらったキルティングやパッチワークレザーを用いた「Juana」バッグ、ハンドル部分にリサイクルウッドで作られたCのモチーフを用いたハンドニットのレザートートバッグが登場した。

全ルックはこちら

Chloé 2021年秋冬コレクション

2021 AUTUMN WINTERファッションショー

■クロエ:公式サイト

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