18KホワイトゴールドRef.6265 通称"ユニコーン"
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ロレックス「デイトナ」だけのオークションDaytona Ultimatumの見所は?

18KホワイトゴールドRef.6265 通称"ユニコーン"
18KホワイトゴールドRef.6265 通称"ユニコーン"
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 ロレックス(ROLEX)の人気モデル「デイトナ」だけが出品されるオークション「Daytona Ultimatum」が、スイス・ジュネーブで現地時間5月12日16時に開催されます。主催はオークションハウス「フィリップス(PHILLIPS)」。昨年10月に時計市場最高額で落札され話題になったポール・ニューマン所有のデイトナのオークションを思い起こさせるラインナップに、世界中の時計ファンから注目が集まっています。特に"ユニコーン"と呼ばれる世界に1本しかない幻のデイトナは驚愕のハンマープライスが飛び出しそうですが、他にも激レアモデルがズラリ。そんな「Daytona Ultimatum」の見所と注目モデルを紹介します。

 

【Daytona Ultimatum 4つの見所】

1. "ユニコーン"は一体いくらに?
 世界に1本しかないと言われている18KホワイトゴールドRef.6265。落札金額はどこまで上がるのでしょうか。

2. 価格上昇中の自動巻きステンレスモデルRef.16520とRef.116520に注目。
 近年価格が上昇しているRef.16520と、上昇するのでは?と噂されているRef.116520。各1本ずつ出品されており、今回のオークションが今後の市場価格に影響を与えると予想されています。

3. 金とステンレス、どっちが高い?
 ステンレス素材のRef.16520の高級品として製造されていた金無垢モデルRef.16528ですが、落札予想額はステンレスの方が高くなっています。ヴィンテージロレックスでは、金とステンレスの価格が逆転に?

4. Ref.6263の高額落札から約1年。さらに上回るかも。
 昨年、約911万円(8万873ドル)で落札され話題になったデイトナと同じくNOS(New Old Stock)のRef.6263が、今回も出品されています。製造期間の終盤に作られ、保証書と箱付きということで「昨年の金額を上回るのではないか」という予想も。今後のRef.6263やヴィンテージロレックスの相場にも影響していくであろう注目ポイントです。

 以上を踏まえながら、注目モデルについて詳しく見ていきましょう。

カタログナンバー2

オイスターコスモグラフ Ref.6265

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カタログナンバー:2
製造年:1974年頃
素材:ステンレス
サイズ:直径37mm
予想落札金額:CHF100,000〜200,000(約1,110万円〜2,230万円)

 メタルベゼルの最終手巻きデイトナRef.6265です。まず注目するべきポイントはインダイヤル。従来は黒色のインダイヤルが経年変化で茶色に変わる通称"トロピカル"と呼ばれる仕様が特徴。ケースバックに40年以上前の工場のステッカーが貼られたままで保存状態が良く、茶色のインダイヤルとシルバーの文字盤のコントラストが評価されています。

カタログナンバー3

オイスターパーペチュアル コスモグラフRef.16520

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カタログナンバー:3
製造年:1988年頃
素材:ステンレス
サイズ:直径39.5mm
予想落札金額:CHF70,000〜140,000(約780万円〜1,560万円)

 少し前は普通に売っていたRef.16520ですが、近年はヴィンテージ市場で人気と価格が上昇している注目株。今回出品されるアイテムは、エナメルのような見た目の「ポーセリン」文字盤が特徴です。文字盤の王冠の下にある"ROLEX OYSTER PERPETUAL SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED"と"COSMOGRAPH"の文字に間隔がある"フローティング"デザイン。クロノグラフ12時間積算計の6の文字は、ヴィンテージ市場でも人気のある"逆6"タイプです。今回出品される唯一の16520で、落札金額によっては今後の16520市場が変わるとも言われています。

カタログナンバー7

コスモグラフデイトナRef.6239

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カタログナンバー:7
製造年:1967年頃
素材:18Kイエローゴールド
サイズ:直径36.5mm
予想落札金額:CHF300,000〜600,000(約3,340万円〜6,690万円)

 メタルベゼルの初代手巻きデイトナで、1960年代後半の市場で最も豪勢だった1本として挙げられる18KイエローゴールドのRef.6239です。シャンパンのような色合いのポールニューマンダイヤル。インダイヤルの文字が金色なのは初代手巻きデイトナのみで、この次のモデルからは白色に変わっています。

カタログナンバー8

オイスターコスモグラフRef.6265

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カタログナンバー:8
製造年:1970年頃
素材:18Kホワイトゴールド
サイズ:直径37mm
予想落札金額:CHF3,000,000〜5,000,000(約3億3,340万円〜5億5,730万円)

 ヴィンテージロレックスの手巻きデイトナは、ステンレス、18Kイエローゴールド、14Kイエローゴールド(アメリカ市場のみで販売)の3つの素材が基本です。しかし今回出品されたRef.6265は、ドイツのディーラーの顧客からの特注で1970年頃にホワイトゴールドで作られたもの。世界で1本しかないことから"ユニコーン"と呼ばれています。もとはレザーのブレスレットが付けられていましたが、世界的な腕時計コレクターとしても知られる出品者のジョン・ゴールドバーガー(John Goldberger)により、木の樹皮のような外見のロレックス純正"バークフィニッシュ"というレアなブレスレットが後付けされています。この1本についてはチャリティーオークションとしての出品で、落札価格の全額が"Children Auction"に寄付されます。

カタログナンバー9

コスモグラフデイトナRef.16528

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カタログナンバー:9
製造年:1988年頃
素材:18Kイエローゴールド
サイズ:直径39.5mm
予想落札金額:CHF50,000〜100,000(約557万円〜1,114万円)

 カタログナンバー3のRef.16520と同じく、ポーセリン文字盤で"フローティング"デザイン。そしてインダイヤルも"逆6"タイプです。ステンレスのRef.16520の高級版として作られていた18Kイエローゴールドの16528ですが、16520のほうが人気が高いようです。そのため、予想落札金額もステンレス製より低くなっています。

カタログナンバー12

コスモグラフデイトナRef.6241

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カタログナンバー:12
製造年:1968年頃
素材:18Kイエローゴールド
サイズ:直径37.5mm
予想落札金額:CHF250,000〜500,000(2,786万円〜5,573万円)

 初代プラスチックベゼルの手巻きデイトナRef.6241。6241は主にステンレス素材で作られていて、ゴールド製は全体の4分の1以下の生産量と言われています。カタログナンバー7のRef.6239と同じくシャンパンカラーのポールニューマンダイヤルですが、予想落札金額はメタルベゼルの6239の方が高く設定されています。

カタログナンバー13

コスモグラフRef.6263

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カタログナンバー:13
製造年:1975年頃
素材:ステンレス
サイズ:直径37.5mm
予想落札金額:CHF200,000〜400,000(約2,230万円〜4,459万円)

 プラスチックベゼルの最終手巻きデイトナRef.6263。ドバイ首長国の首長ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームの特注で製作されました。文字盤にはアラブ首長国連邦の紋章をデザイン。クロノグラフ12時間積算計の上には国防省のシグネチャーがアラビア語で記されています。

カタログナンバー14

コスモグラフオイスターデイトナRef.6263

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カタログナンバー:14
製造年:1969年頃
素材:ステンレス
サイズ:直径37.5mm
落札予想額:CHF1,000,000〜2,000,000(約1億1,150万円〜2億2,300万円)

 Ref.6263のポールニューマンモデル。ケースバック内側に6239の刻印があります。文字盤の王冠の下に刻まれている文字が"Rolex Oyster Cosmograph"ではなく、"Rolex Cosmograph Oyster"という順番になっていることから「オイスターダウン」と呼ばれるデザインが特徴です。

カタログナンバー15

オイスターコスモグラフ"Fuerza Aérea del Perú"Ref.6263

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カタログナンバー:15
製造年:1974年頃
素材:ステンレス
サイズ:直径37.5mm
落札予想額:CHF100,000〜200,000(約1,115万円〜約2,230万円)

 ペルー空軍が軍隊の上官などに配布するために特注したRef.6263。ケースバックには3'956'051と、スペイン語でペルー空軍を意味する「FuerzaAéreadelPerú」、そして3桁のコード「553」が刻印されています。このコードは擦り傷で消えていることが多く、鮮明に残っているものはかなりレア。保障証と箱付きで、保存状態も良好です。

カタログナンバー16

オイスターコスモグラフRef.6263

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カタログナンバー:16
製造年:1974年頃
素材:ステンレス
サイズ:直径37.5mm
落札予想額:CHF150,000〜300,000(約1,671万円〜3,344万円)

 1978年7月26日にブラジルのサンパウロで「Sergio Ramos Filho」が約281ドルで購入したモデル。時間の経過とともに黒色から茶色に変色した"トロピカル"ダイヤルです。コントラストの強かったカラーリングが、ムラがなく変色したことにより調和されていて人気があります。

カタログナンバー17

オイスターコスモグラフRef.6263

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カタログナンバー:17
製造年:1969年頃
素材:ステンレス
サイズ:直径37.5mm
落札予想額:CHF 400,000〜800,000(4,460万円〜8,920万円)

 ケースバックに6239の刻印が施されたポールニューマンダイヤルモデル。文字盤の12時の下にある「ROLEX」の「R」の文字が小さめで「OYSTER COSMOGRAPH」の文字にセリフがない特徴的なダイヤルです。また、白文字盤に黒いインダイヤルのモデルは"パンダ"と呼ばれていて人気があります。箱付きで保存状態も良く、箱には「Joyeria Ricciardi」のロゴがデザインされています。

カタログナンバー20

コスモグラフデイトナRef.6262

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カタログナンバー:20
製造年:1971年頃
素材:ステンレス
サイズ:直径36.5mm
落札予想額:CHF150,000〜300,000(約1,672万円〜3,344万円)

 手巻きデイトナ2代目で、ポンププッシャーが使われた最後の世代のデイトナRef.6262。3色構成のポールニューマンダイヤルで、1970年初期にのみ製造されたアクリル製のベゼルを採用しています。保存状態が良く、ケースバックには工場のステッカーがそのまま残っています。この時計はブエノスアイレスの医者が、命を救った患者の家族からプレゼントされたもの。その後は結婚式の贈り物として、息子、そして孫へと、3代にわたり受け継がれたそうです。

カタログナンバー21

コスモグラフRef.6263

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カタログナンバー:21
製造年:1974年頃
素材:ステンレス
サイズ:直径37.5mm
落札予想額:CHF1,500,000〜3,000,000(約1億6,720万円〜3億3,440万円)

 アラブ諸国特注のRef.6263で、ケースバックに6265と3'655'340と記されています。文字盤はアラビア数字で、あまり見ることのできないレアモデル。今回出品されている6263の中で、落札予想額が最も高く設定されています。

カタログナンバー22

コスモグラフデイトナRef.6263

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カタログナンバー:22
製造年:1985年頃
素材:ステンレス
サイズ:
落札予想額:CHF80,000〜160,000(約891万円〜1,780万円)

 製造期間の終盤に作られた保証書と箱付きのRef.6263。NOS(New Old Stock)で状態は良好です。同じくNOSの6263が昨年約911万円(8万873ドル)で落札されたことが市場価格に影響を与えて話題となりました。今回の落札価格にも注目が集まります。

カタログナンバー25

コスモグラフデイトナRef.116520

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カタログナンバー:25
製造年:2009年頃
素材:ステンレス
サイズ:39.5mm
落札予想額:CHF50,000〜100,000(約557万円〜1,115万円)

 2009年のル・マン24時間レース(24 Hours of Le Mans)優勝チームの代表者デビッド・ブラバム(David Brabham)に授与されたモデル。ケースバックには"WINNER 2009 24 Heures Du Mans"の刻印が施されています。また、ロレックスが2009年5月にル・マン24時間レースへ販売したことを証明する保証書と、Brabhamの署名付きレーシングブーツが付属。今回唯一出品されているRef.116520です。中古市場で100万円代後半で取引されていることが多く、"まだ手が届くデイトナ"と言われている116520ですが、今回の落札価格によっては高騰する可能性があるので、市場関係者含め関心が高まっています。

カタログナンバー27

オイスターコスモグラフRef.6263

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カタログナンバー:27
製造年:1974年頃
素材:ステンレス
サイズ:37.5mm
落札予想額:CHF600,000〜1,200,000(約6,690万円〜1億3,375万円)

 時計愛好家としても知られるオマーンのスルターンのために作られたRef.6263。ケースバックに3'655'348の刻印があります。文字盤の12時の下にはオマーンのエンブレム「Khanjar」がデザインされていて、「COSMOGRAPH」の文字はクロノグラフ12時間積算計の上に位置しています。近年価格が上昇しているオマーンデイトナ。黒文字盤に赤色の「Khanjar」がデザインされている通称"レッドソード"で、より高価格で取引されることが多いレアモデルです。

カタログナンバー28

オイスターコスモグラフRef.6263

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カタログナンバー:28
製造年:1973年頃
素材:14Kイエローゴールド
サイズ:37.5mm
落札予想額:CHF180,000〜360,000(約2,006万円〜4,012万円)

 アメリカ市場のみで展開されていたRef.6263の14Kイエローゴールド素材。文字盤も特徴的で、"ROLEX OYSTER"の文字の下に"SUPERATIVE CHRONOMETER OFFICIAL CERTIFIED"が間を開けてデザインされている"オイスタースプリット"タイプです。こちらも「COSMOGRAPH」の文字がクロノグラフ12時間積算計の上にデザインされています。

カタログナンバー32

コスモグラフRef.6240

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カタログナンバー:32
製造年:1966年頃
素材:ステンレス
サイズ:37.5mm
落札予想額:CHF2,500,000〜5,000,000(約2億7,865万円〜5億5,731万円)

 初代手巻きデイトナRef.6241・Ref.6239と同じキャリバー72Bを搭載し、最終世代の手巻きデイトナRef.6263・Ref.6265と同じくスクリューロック式のプッシュボタンを採用したレアモデルRef.6240。スクリューロック式のプッシュボタンを初めて導入したデイトナで、6263・6265の前身モデルと言われています。ブレスレットはかなりレアなリベットブレス。文字盤には「ROLEX」の文字のみで、コスモグラフやデイトナの表記がありません。また"ビック・アイ"と呼ばれるインダイヤルが大きい仕様で、文字盤の外周スレスレに配置。一般的に文字盤の外周が白色のモデルは、赤色のバーインデックスですが、この6240は黒色。「ポール・ニューマン」文字盤のプロトタイプという説があり"ネアンデルタール"と呼ばれています。謎多きレアモデルということで、落札予想額が高く設定されています。

■Daytona Ultimatum:公式サイト

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