
Image by: BOUCHERON

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パリで1月に開催されたオートクチュール・ファッションウィーク期間中、各メゾンやジュエラーからハイジュエリーの新作コレクションが発表された。熟練の職人技と時間を重ねて生み出されたピースは、技術と美意識の結晶だ。本特集では、世界を代表する7ブランドの最新コレクションを紹介する。第2弾は、「ブシュロン(BOUCHERON)」。
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挑戦を続けた創業者フレデリック・ブシュロンに捧げる4つのストーリー
毎年1月と7月に異なるコンセプトのハイジュエリーコレクションを発表する「ブシュロン」。1月に発表する「ヒストリー オブ スタイル」コレクションは、メゾンが辿ってきた歴史やヘリテージ作品を着想源に、現代的な解釈を加えたクリエイションが特徴。今回、クリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌは、メゾンの創業者であるフレデリック・ブシュロンをたたえるコレクションを発表。既存の概念にとらわれず独自のアプローチに挑んだ創業者の人物像を、4つの章を通して描き出している。
1. THE ADDRESS―アドレス
フレデリック・ブシュロンは、パリのヴァーンドーム広場にブティックを構えた最初のハイジュエラーとして知られている。19世紀後半、まだ静かな住宅地区にすぎなかったヴァンドーム広場がチュイルリー公園へと向かう動線上に位置していたことや、1日を通して太陽光が差し込む立地が、宝石の輝きを最大限に引き出す理想的な環境だと見抜いたのがフレデリックだ。
そこでクレール・ショワンヌは、ヴァンドーム広場を俯瞰した八角形の形を想起させるペンダントトップがあしらわれたアーカイブネックレスを再解釈することで、フレデリックの先見性と挑戦にオマージュを捧げた。

「アドレス」
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「アドレス」ネックレスは、10.01カラット(タイプⅡa)のエメラルドカット ダイヤモンドを中央にセットし、八角形のエメラルドモチーフが幾重にも重なるようにデザイン。構築的な八角形のレイヤリングによって、バゲットカット、ラウンドカット、エメラルドカットのダイヤモンドの美しい輝きと魅力が最大限引き出されるように配置している。ブラックラッカーで輪郭を引き締めることで、モノクロームのコントラストを際立たせた。さらに、242石のバゲットカット ダイヤモンドを、首元のカーブに沿うようにカスタムカット。細部まで職人たちの高度な技術が光る。

「アドレス」
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2. THE SPARK―スパーク
フレデリックは1879年、世界初となるクラスプ(留め具)のないネックレスを発明。人の手を借りることなく、女性が自分で首にすべらすようにしてまとえるネックレスは当時、極めて斬新なデザインとして話題に。疑問符のようなフォルムから、このネックレスは「クエスチョンマーク」と名づけられた。1889年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞し、「ブシュロン」を象徴するジュエリーの一つになった。

「スパーク」
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クレールはこのアーカイヴをもとに、数種類の異なるカットのダイヤモンドを8石連ねることで、革新的なピースをモダンにアップデート。胸元に輝くのは、バゲットカットのダイヤモンドで縁取られた5.01カラットのカイトカット ダイヤモンド(タイプⅡa)。身に着ける人の動きに沿う繊細な可動構造を取り入れるなど、重さとバランスを調整しながらさらに進化させている。

「スパーク」
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3. THE SILHOUETTE―シルエット
織物商の家系に生まれたフレデリックは、高級なシルクやレースに囲まれて育ち、ファブリックの質感や流れるような動き、クチュールの感性を育んできた。ジュエラーとしてもこの独自の視点と感性を活かし、ジュエリーは装いの延長上にあるという考え方のもと、構造的なマルチウェア作品を発表。パーツを外してフォルムを自由にアレンジできることで、女性たちが用途や装いに応じていつでも身に着けられるようになった。

「シルエット」
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彼の独創的なスタイルと大胆な発想力に着想を得た「シルエット」は、ダイヤモンドとホワイトゴールドが身体の曲線に沿って形を変え、動きに寄り添うマルチウェア。チョーカーと組み合わせた2対のダイヤモンド ストランドが両肩を覆うスタイル、ショルダージュエリーなど、6通りの着用が可能に。

「シルエット」
Image by: BOUCHERON
4. THE UNTAMED―アンテイムド
フレデリックは自然を愛し、自然のありのままの姿をとらえようと試みてきた。最後の章では、彼のビジョンを体現する植物の一つであるアイビーにフォーカス。クレールは、「クエスチョンマーク」ネックレスの中でも代表的なアイビーのモチーフを再解釈し、ロングシルエットに昇華させた。

「アンテイムド」
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ラウンドカットのダイヤモンドをあしらったアイビーの蔓が身体の輪郭に沿ってのびのびと下りる姿は、アーカイブのスケッチを忠実に再現したもの。ロッククリスタルの実や一枚一枚丁寧に仕立てられた葉、それらが風にそよぐような揺れる構造など、まるで本物の植物のように写実的に描いた。アイビーの蔓は取り外しが可能。いくつかのパーツに分けて、ロング「クエスチョンマーク」ネックレス、「クエスチョンマーク」ネックレス、ショートネックレス、ロングブローチ、ロングヘッドジュエリー、ブローチ、ヘッドジュエリーとして、7通りの着用ができる。

「アンテイムド」
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