インサイド

「シャネルといえば愛。ファッションにおけるモダニティは、あるラブストーリーから誕生しました。私はそこにこそ、美しさを見出します。時間や空間が存在しない、自由の概念。それは、ガブリエル・シャネルが身にまとい、勝ち取った自由なのです 」 マチュー・ブレイジー「ありきたりで退屈な日常に、割く時間 などないのです 。仕事のための時間と、人を愛するための時間があるだけ。他の時間など必要ないのです 」 ガブリエル・シャネル　会場となったパリの歴史的建造物グラン・パレは、この日のために壮大な宇宙に変貌を遂げていた。巨大な惑星が空間に浮かび、床は銀河を描写。招待客は、幻想的な宇宙空間の中に迷い込んだ。パラドックス：フェミニンとマスキュリンの融合　注目のファーストルックは、メンズウェアの伝統的なシャツとパンツ。意外にもマスキュリンなスタイルでコレクションが幕を開けた。ガブリエルが最愛の人であるボーイ・カペルから借りて身に着けていたというメンズシャツとパンツに着想したもので、シャツは「シャルべ（Charvet）」製。そこにショート丈のスーツジャケットを合わせ、現代のシャネルのプロポーションを提示する。　シャネルにとって欠かせないツイードは、英国の精神を宿しながらしなやかに進化。代名詞のシャネルジャケットを、コクーンシルエットで仕立てる提案も。昼の控えめな装いから夜のドラマティックな雰囲気へと変化させ、フェミニンとマスキュリンのパラドックスを生み出している。昼：時を超越するデイウェア　シャネルのデイウェアを、時間を超越した存在として再解釈。クラシカルなアイテムは使い込まれた風合いを帯び、まるで代々受け継がれてきたかのような親しみやすさを感じさせる。ハンドバッグ「2.55」は使い古されたかのようにペタンコになり、伝統的なバーガンディのレザーライニングが露わになった。シワ加工が施されたカメリアはシルクニットのスーツに溶け込み、ほつれたツイードは縁取りや刺繍によって再構築され、過去から現在への時の経過が刻まれている。　構築的なアプローチがデザインの随所に見られ、黒と白のグラフィカルなラインはアールデコやシャネルのパッケージの精密さを表現。抽象的なフラワーモチーフは流れ落ちるように広がり、手描きのプリントは花びらそのものを彷彿とさせる。フリンジや立体的な刺繍のドレスやスカートがプレーンなシャツと組み合わされ、デイウェアをドラマティックに演出した。普遍性：過去から未来へ　自由の概念　シャネルの普遍性がセットアップやアンサンブルなどベーシックなアイテムに宿り、時代を超えて受け継がれるデザインを再定義。多彩なツイードや織物はシルクの裏地が施され、卓越したサヴォアフェールが衣服の内側から外側まで行き渡る。ツイードの格子柄は手編みのニットやシースルー素材へと姿を変え、シャネルのスーツの建築的構造が露わになった。　ジュエリーは、バロックパールやガラス製の惑星、エナメル加工が施されたチェーンなどを重ねてまとい、本物の価値と儚さをあわせ持つ。フットウェアは象徴的なバイカラーを受け継ぎ、実用的なヒールが施されている。　コレクション全体に通底するのは、揺るぎない「自由」の概念。マチューならではのクラシックへの視線が、シャネルの普遍性を進化させ、あらゆる境界を超越する。「シャネルを身に着けてきた女性たち」から受け継がれたものを讃えると同時に、新たなヴィジョンを鮮やかに映し出した。ショーのフィナーレはスタンディングオベーションに包まれ、1910年の創業から115年という歴史を引き継ぎ、新たな時代を築くマチューへの祝福の拍手が鳴り止まなかった。

CHANEL

Fashion

マチュー・ブレイジーによる「シャネル」の新章　"愛と自由"の対話　2026年春夏プレタポルテコレクション

　恒例となる会場のグラン・パレの中央には、ダブルCのインフィニティシンボルを描いたランウェイが出現。今年、シャネルがオートクチュール事業を始めて110年となり、ブランドの歴史と継続する創造性を視覚的に表した。　黒や白、ベージュといった落ち着いた色彩が今季全体の主流となる中で、シャネルは鮮やかなカラーリングを押し出し、トレンドに対する独自のアプローチを見せた。カラーパレットは1日の時間の移ろいを思わせる構成となっており、白から始まり、パステルカラー、ヴィヴィッドカラーを経て、ミッドナイトブルーから黒へと移行する。さまざまなトーンの虹のような色彩が、白いランウェイを彩った。　シャネルならではのツイードは、多彩なバリエーションで提案。サンシャインイエローのツイードスーツやライラックのツイードドレスなど豊かな発色が特徴で、時折登場するヴィヴィッドなサテンのライニングが生み出す、色彩の質感のコントラストが効果的に用いられている。重たくなりがちなツイードに、シフォンやサテンを組み合わせていくことで、コレクションに流動性と軽さをもたらしていく。ショーのフィナーレを飾った、モデルのルル・テニー（Lulu Tenney）がまとうマリエには、そのバランス感覚の全てが結実していた。　シャネルは新たなクリエイティブ・ディレクターとしてマチュー・ブレイジー（Matthieu Blazy）を迎え入れ、秋にはそのデビューコレクションが発表される予定だ。今回はデザインチームによる発表だったため、強いメッセージが発信されることはなかったものの、アトリエの技術力と体制の安定感は改めて示された。マチューを迎え入れ、新しい方向へと進む準備はできている。シャネルの永続性は揺るぎないようだ。

2025年春夏オートクチュールコレクション

グラン・パレにかかる虹　若々しさと軽さで魅せる、カラフルな「シャネル」

　春のメイクアップコレクションでは「デリス パステル ドゥ シャネル」をテーマに、ガブリエル シャネルによるフェザーやシフォンのドレスと夏のパステル ツイードから インスピレーションを得たフレッシュでソフトなパステルカラーのアイテムが目白押し。明るく輝く表情を演出し、心躍るムードに包まれます。アイシャドウ：透明感のあるパープルやフレッシュなコーラルのハーモニー　毎シーズン人気のアイシャドウパレット「レ キャトル オンブル」は、肌になじむコーラルや温かみのあるブラウニッシュ モーヴ、ソフトなイエローに、透明感のあるパープルを組み合わせた限定色「68
デリス」が登場します。■レ キャトル オンブル（数量限定1色、税込9020円）68 デリスアイブロウ ペンシル：ウォータープルーフタイプで仕上がりをキープ　なぎなたカットが特徴的なダブル エンドの繰り出し式アイブロウ ペンシル「スティロ スルスィル ウォータープルーフ」に新色が追加。ヘアカラーによって選べるブラン トープ、ブラン ルージュ、ブラン ヌワールの3色が揃っています。■スティロ スルスィル ウォータープルーフ（新3色、税込5500円）・814 ブラン トープ・816 ブラン ルージュ・818 ブラン ヌワールフェイスカラー：人気の”艶スティック”に限定色＆新色が追加　光を集めてフレッシュなツヤ肌を演出するフェイスカラー「ボーム エサンシエル」から、春の限定色と新色が登場。ヘルシーな血色感のライトピンク「ドラジェ」は数量限定で発売。透き通るようなツヤを叶えるライラック「リラ」は定番のラインナップに加わります。■ボーム エサンシエル（限定1色、新1色、税込6600円）ドラジェリラチーク：ロゴをかたどった血色カラー　パウダーチーク「ファンテジー ドゥ シャネル」は、パウダー表面にアイコニックなロゴをエンボス加工でデザイン。独自のタイダイ技術により絶妙な血色感を演出してくれます。■ファンテジー ドゥ シャネル（限定1色、税込1万450円）リキッドリップ： 染めたように鮮やかな発色のローズ ウッドとレッド　染めたような鮮やかな発色とフロステッドな仕上がりが長時間続く「ルージュ アリュール インク」からは、ローズ ウッドとレッドが春のメイクを彩ります。■ルージュ アリュール インク（限定2色、税込5500円）236 グルマンディーズ238 タンタシオンリップスティック：シアーな色づきで自然な血色感　高いケア効果で唇を保護しながら、リップバーム感覚で塗れるシアーな色づきの「シャネル ルージュ ココ ボーム」。ヌーディーなピンクとセンシュアルなブラウニッシュ モーヴが新色としてラインナップに仲間入り。■シャネル ルージュ ココ ボーム（新2色、税込4950円）928 ピンク ディライト930 スウィート トリート

Beauty

【2023年春コスメ】シャネル：パステルカラーで血色感を叶えるチークやアイシャドウ

サンローラン（SAINT LAURENT）　最初にご紹介する最旬アイテムは、「サンローラン（SAINT LAURENT）」の人気ライン「カサンドラ」から登場したツイードバッグ。温かみのあるベージュベースの千鳥格子と、YSLのプレートが凛と輝くグラマラスな表情に惚れ惚れしてしまいそう。必需品がコンパクトにまとめられる、エレガントな逸品です。MATCHESFASHION で購入するサンローラン（SAINT LAURENT）　「サンローラン（SAINT LAURENT）」からもう一点。クッションのようなエアリー感がおしゃれな「ルル パファー」をチョイス。ホワイトのツイードがまるで新雪のような美しさをまとうバッグは、寒い季節ならではの澄んだ空気によく似合います。ドラマチックなひと時が叶いそうな、ピュアなカラーデザインが魅力的。SSENSE で購入するフルラ（FURLA）　モノトーンの千鳥格子が、秋冬のスタイリングにマッチする「フルラ（FURLA）」のツイードバッグ。ワントーンのコートやアウターに挿すアクセントとしてはもちろん、ドレスアップするスタイルにも好相性。シルバーチェーンのショルダーストラップが煌めきもプラスする、お手頃なプライスも嬉しいアイテムです。Farfetch で購入するトリー バーチ（TORY BURCH）　カラフルな織りがこなれ感を演出する、「トリー バーチ（TORY BURCH）」のカメラバッグ。ちょっとそこまで、からディナーまで、マルチに活躍しそうなデザインはショルダーストラップのチェーンディテールが粋なポイント。コンパクトなフォルムだからこそ鮮やかに映えるカラーツイードで、カジュアルにもエレガントにも華やかな色彩を添えます。Farfetch で購入するアレキサンダーワン（alexanderwang）　ハンサムなブラックツイードが、自立した女性像を彷彿とさせる「アレキサンダーワン（alexanderwang）」のショルダーバッグ。フェミニンなスタイリングとは一線を画す、ボリューミーなチェーンがパワフルなチャームポイントとなっています。背面にジップポケット、内側にカードスロットを装備し使い勝手も抜群です。Farfetch で購入するボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA）　トレンドを牽引する存在として注目されている「ボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA）」。どれもがウィッシュリスト入りしそうなバッグコレクションから、ふわふわとしたシアリングと覗くゴールドのチェーンがモダンなアイテムをチョイス。マグネット式ヒンジで開閉するVをデザインした間口を開けると、エレガントなラムスキンの艶やかなコンパートメントがお目見えします。SSENSE で購入するマルニ（MARNI）　リュクスなカジュアルスタイルを堪能できる「マルニ（MARNI）」からは、ゴールドのハンドルが輝くバケットバッグをチョイス。きめ細やかなボリューム感のあるシアリングと、ラムスキン＆カーフレザーで構築された贅沢なアイテムです。ホワイトとレッドのロゴが映えるジッパーポーチが、利便性と特別感をアップさせています。SSENSE で購入するマックスマーラ（Max Mara）　ふんわりとしたオフホワイトカラーのカメラバッグは、テディベアコートが世界中で愛されている「マックスマーラ（Max Mara）」のアイテム。アルパカとヴァージンウールフリースの質感が、軽やかでエレガントな表情を見せる、可憐な大人のカジュアルスタイルを完成させるエフォートレスなバッグです。SSENSE で購入するモンクレール（MONCLER）　スポーティなフォルムと、ポジティブに彩るピンクに心惹かれる「モンクレール（MONCLER）」のベルトバッグ。もこもことしたフォルムが愛らしいデザインは、ダウンやブルゾンとの相性も抜群です。アウトドアチックなアクティブスタイルに、自由な華やかさをプラスします。SSENSE で購入するヴェルサーチェ（VERSACE）　最後にご紹介するのは、力強いゴールドチェーンに魅了される「ヴェルサーチェ（VERSACE）」のショルダーバッグ。しっとりとした艶やかなフェイクファーのキルティングデザインで、空間に動きとセンシュアルな一面を覗かせます。内側にはカード入れを3つ配置し、寒い環境の中でもスムーズな所作が叶う、嬉しい機能性を装備しています。SSENSE で購入する

VERSACE

BOTTEGA VENETA

MARNI

Alexander Wang

Max Mara

TORY BURCH

SAINT LAURENT

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今季はツイードバッグとふわふわなファーバッグ、どちらを狙う？

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