インサイド

デザイン 　「パキダム（Pachyderm）」とは、2023年にデビューしたバッグブランド。国内外問わず、様々なブランドのセールスやマーケティングを担当してきたディレクターが立ち上げた気鋭のブランドです。英語で“カバやサイなどのとても厚い皮膚を持つ動物”を意味する「Pachyderm」に由来し、その名からも分かるようにウィットに富んでおり、遊び心に溢れたアイテムを展開しています。　コンセプトとして掲げるのは“紙袋”。軽量かつコンパクトに折りたたむことができるうえに、重いものを持ち運ぶことができるという究極の機能性を持ち合わせている紙袋を、ブランドのシグネチャーとして掲げています。今回のコラボコレクションのベースにもなった「Kami」は、まさに紙袋をベースにして誕生したアイテム。マチの広いコンパートメントにハンドルが付くだけのシンプルなデザインですが、計算されたシルエットと絶妙なサイズ感により、レザーバッグとして成立させているのが特徴です。また今回のコラボレーションに際し、新たに誕生したのが「Regi」。ブランドを立ち上げる際のインスピレーションでありながら、今まで展開したことはなく、この企画のために一から作り上げられた新作です。その名の通りレジ袋から着想を得たハンドバッグであり、シンプルに構成されたデザインが目を惹きます。どちらのアイテムもベースになるのは、なんの変哲もない簡素な紙袋やレジ袋。それらを上質なレザーバッグとして成立させているのには、その素材に秘密が隠されているのです。素材　「パキダム」では、ヨーロッパから調達した最高品質のレザーのみを使用しています。高級メゾンブランドも採用する上質なレザーで仕立てることで、簡素なデザインのバッグにエレガントなエッセンスを加えているのです。「Kami」の方には自立するようなハリのある牛革を、一方「Regi」の方には厚みのあるしなやかな牛革を採用し、それぞれのアイテムの性質にあったレザーを選ぶことで、アイテムとしての完成度を高め、より洗練された印象へと昇華しています。　これらのレザーの最大の魅力は経年変化を楽しめること。「買った当初よりも、使い込んでシミやキズがついた方がより魅力的になります。買った時から価値が落ちていくのではなく、使い込むことで価値が増していく。それがこのレザーの最大のポイントです」とディレクターは語ります。使うほどに馴染み、自分だけのものになる感覚を楽しめるうえに、他人から見たときの佇まいもより魅力的に映る。それは他のレザーでは堪能することができない“特別な経年変化”なのだそう。「特別なレザーを活かすためには、余計なデザインは不要。『ミニマルかつ機能的』という条件に当てはまるのが紙袋やレジ袋であり、レザーを一番に楽しむことができる形だと思っています」とディレクターは解説します。コラボポイントKami　インラインで展開していたアイテムをベースに「ザ・リラクス」らしい視点を加えることでアップデートを施しています。元々はハンドルを持つことのみを想定していた「Kami」ですが、これにショルダーストラップを追加することで肘や肩からかけることが可能になり、よりデイリーに使いやすい仕上がりへと昇華。また内側にはスナップボタンを配することで簡単に開閉することができるようになるなど、ユーザー視点からのバージョンアップがなされています。素材には、ハリのある薄めのレザーを採用。買った当初は塗りが厚く硬めの印象ですが、使い込むうちに柔らかく表情を変えていき、経年変化を堪能できます。Regi　本コラボレーションに際し誕生した新型である「Regi」は、余計な装飾を排除したミニマルなレジ袋のデザイン。少し長めのハンドルはそのまま持つのはもちろん、片方を通してワンハンドルのバッグとしても活用でき、スタイリングに合わせた持ち方を楽しめます。シンプルに構成されたハンドバッグは、トレンドや時代に左右されずタイムレスに活躍すること間違いなし。素材には、シボ感が強い肉厚なレザーを採用。しなやかなタッチでキズがつきにくく、またシボのおかげでキズが目立ちにくいという利点があり、日常使いに最適な仕上がりです。スタイルヒント　本コラボコレクションの取扱店舗でもある「エディション（Edition）」スタッフのスタイリングをご紹介。洗練されたスタイルにマッチするコラボバッグをチェックしてみて。

THE RERACS

Pachyderm

お買いモノ

「共鳴するミニマリズム」　3つの要素から紐解くザ・リラクスとパキダムのコラボバッグ

カスタムアーカイブ

F/STORE

進化と深化を続けるエッセンシャルズ　THE RERACS × 1LDK × F/STOREコラボコレクション

デザイン・シルエット 　アメリカ軍が着用していたCPOシャツをモチーフに、ユーティリティなテイストを残しながらミニマルに仕上げた一着。このアイテムについてデザイナーは「モチーフを再現することは簡単ですが、それをブランドらしくアップデートさせることが重要だと考えているので、元ネタを徹底的に理解したうえでどのように変化させるかを意識しています」と説明。胸元のフラップポケットなど確かにモチーフから引用したデザインを取り入れながら、裾のタックや曲線的に表現されたカッティング、柔らかな印象のラグラン、上質なムードの水牛ボタンなど、ブランド流にアップグレードさせたディテールを採用し、“ユーティリティとモダン”という相反する二つの要素を両立させることを目標に、足し引きされたデザインが目を惹きます。　中でも特徴的なのはラグランのデザイン。セットインと比較するとカジュアルな印象に寄ってしまい、着用する人を選ぶラグラン仕様ですが、計算され尽くした「ザ・リラクス」のものは他とは異なる印象を与えてくれます。「一般的なラグランがカジュアルな印象になってしまうのは、斜めにドレープが入ってしまうから。「ザ・リラクス」のラグランはバストを大きめに取り袖山でつまむことで、重力を邪魔することなく肩から裾までシワがよらず綺麗に落ち、セットインのように見えるので、ラグランに対して苦手意識を持っている人も着られます」と解説。性別や年代、体型の異なる人が着ても同じように綺麗なシルエットを堪能できる、最大公約数のような設計を目指すブランドらしい仕上がりが特徴です。生地　生地には、綿のようなタッチが特徴的なブランドオリジナルのポリエステルオックスフォードを採用。インラインでも展開するこの生地は、紡績から開発がスタートしているというデザイナーのこだわりが詰まったテキスタイルです。これを開発するうえで目標にしたのは“天然繊維を化学繊維でどのように表現するか”ということ。コットンやウールのような見た目や質感を再現しながら、化学繊維の持つ機能性を兼ね備えたテキスタイルの開発の目的に、この生地が作られたとデザイナーは説明します。「意識したことは、天然繊維特有の凹凸感を表現すること。あえて形状の異なる糸同士を紡績することでイレギュラーな形を作り出すことで天然繊維ライクなタッチを再現しています」と解説。通常だと綺麗な糸を作ることを目的にする化学繊維を、あえて逆の方向性に振ることで凹凸感を生み出し、この凹凸感のおかげで肌に触れる表面積が減りさらっとした質感を叶え、蒸し暑い季節にも最適なテキスタイルへと仕上げています。コットンのような質感ながら1日中着用していてもシワになりにくく、高い速乾性を持ち、洗濯しても形崩れしにくいなど優れた機能性を叶えています。トリプルコラボのポイント　トリプルコラボに際して新たに作られたCPOショートブラウス。CPOシャツをベースに、本コレクションの中で最も短く設計された丈感に仕立てることで、よりフェミニンな印象へと仕上げています。トレンド感のあるクロップド丈は、グルカパンツやフレアスカートなどハイウエストかつボリュームのあるボトムスと相性抜群。ナチュラルなスタイルアップを叶えてくれるうえ、一枚で着るのはもちろん着丈の長いシャツとレイヤードすれば簡単にこなれたスタイリングを叶えてくれる優れものです。＞＞その他のアイテムはこちらからチェック

【CPOシャツ】ザ・リラクスのコラボアイテムを徹底解説、3つの要素から紐解く別注品

デザイン・シルエット 　「デザインの量を増やすということではなく“最小限のデザインでそのアイテムを最大限に引き出すこと”を「ザ・リラクス」では大切にしています」とデザイナーは語ります。このバンドカラーシャツも例に漏れず同様の考えのもとデザインが施され、アメリカ軍のユニフォームをモチーフにしながら細部にわたる仕様の変化でアップデートを加えた仕上がりが特徴です。肘にかかるほどの少し長めの袖丈やモダンな印象を放つバンドカラー、ゆとりがありながらもルーズにならないドロップショルダーなど、あくまでもモチーフを尊重しながらも時代感に合わせたディテールを採用。中でも象徴的なのは、大きめにデザインされたドットボタン。インラインでも多用されている付属ですが、ブランド独自の加工を施しアイテムごとに光沢感を調整しているという並々ならぬこだわりが隠された特別なディテールです。煌びやかな印象を与えるメッキのドットボタンはミリタリー特有の土臭さを払拭し、一気に洗練された印象へと昇華してくれます。　また全体的にゆとりを持たせたパターン設計を採用することで、フォーマルにもカジュアルにも着用できる現代的なシルエットに仕上げているのもポイント。緻密に計算されたドロップショルダーは、あえて大きめに取られた袖の折り返しにより重力に逆らうことなくまっすぐ落ち、アームホールに無駄なシワが入らず華麗に着こなせ、ルーズな印象を与えません。Tシャツのようなリラックス感がありながら、シャツとしての上品さを感じさせる端正に構築されたシルエットが魅力的な一着です。生地　綿のようなタッチが特徴的なブランドオリジナルのポリエステルの生地を採用。インラインでも展開するこの生地は、紡績から開発がスタートしているというデザイナーのこだわりが詰まったテキスタイルです。これを開発するうえで目標にしたのは“天然繊維を化学繊維でどのように表現するか”ということ。コットンやウールのような見た目や質感を再現しながら、化学繊維の持つ機能性を兼ね備えたテキスタイルの開発の目的に、この生地が作られたとデザイナーは説明します。「意識したことは、天然繊維特有の凹凸感を表現すること。あえて形状の異なる糸同士を紡績することでイレギュラーな形を作り出し、この凹凸感を再現しています」と解説。通常だとまっすぐ綺麗な糸を作ることを目的にする化学繊維を、あえて逆の方向性に振ることで特徴的なタッチを実現。この凹凸のおかげで肌に触れる表面積が減りさらっとした質感を叶え、蒸し暑い季節にも最適なテキスタイルへと仕上げています。質感自体はコットンのような仕上がりながら、1日中着用していてもシワになりにくく、高い速乾性を持ち、洗濯しても形崩れしにくいなど優れた機能性がポイントです。トリプルコラボのポイント　今回のコラボコレクションに際し登場したショート丈のプルオーバーシャツは、フェミニンなテイストが好きな女性やシルエットコンシャスな男性に向けておすすめしたい一着。インラインで展開するものよりも少し短めの丈感へとアップデートした一枚は、腰周りをスッキリ見せてくれ、ルックのように細身のボトムスと合わせれば洗練された着こなしを叶えてくれます。コンパクトな着丈に対してゆとりある身幅のボックスシルエットを採用し、リラックス感がありながらルーズに寄りすぎない一着です。＞＞その他のアイテムはこちらからチェック

【バンドカラープルオーバーシャツ】ザ・リラクスのコラボアイテムを徹底解説、3つの要素から紐解く別注品

デザイン・シルエット　イギリス軍のグルカパンツをモチーフにブランドらしくモダナイズしたデザインが目を惹く「ザ・リラクス」のシグネチャーアイテム。グルカパンツからインスピレーションを受けたアイテムは数多くありますが、ただの模倣ではなく、さらにそれらとは一線を画し、ブランドの定番として人気を集め続けているのは完成されたシルエットに秘密があります。ベルトで絞るウエストに対して通常よりもダイナミックに設計されたヒップ寸を採用することで、ももにかけて広がるような迫力のあるバレル型のシェイプを作り出したグルカパンツ。不恰好に聞こえるイレギュラーなサイズ設計ですが、これをタックの絶妙な配置とバランス、脇のカーブや後ろのダーツ、股ぐりで調整することで、どんな体型の人にもフィットする万能なシルエットへと昇華しています。腰回りにはゆとりがあり足元にかけて徐々にテーパードするシルエットは、ボリューミーなスニーカーだけではなく、サンダルやフラットシューズなど合わせるアイテムを選ばず穿きこなせる優れもの。ハイウエストで穿くことを前提にタックの分量を深く取り、キュロットやスカートに近い形のパターン設計を採用することで、全体で見た時に綺麗なシルエットを構築しています。　この完成されたシルエットを際立たせるように、デザイン自体は至ってシンプルな仕上がり。グルカパンツの象徴的なディテールであるウエストベルトはそのままに、モチーフには存在しないバックポケットや動きやすさを担保するインタックなど、使い勝手という点において配慮がなされたデザインが特徴です。生地　「この生地が無かったら、グルカパンツを作ることが出来なかった」とデザイナーが語るほど、このアイテムにおいて重要な役割を果たす特別な生地。それは毛織物の産地である岐阜県津島地区で作られたウールギャバジンです。生地開発からクリエイションがスタートすることも多い「ザ・リラクス」ですが、「この生地だけは絶対に作ることができない」とデザイナーが賞賛するほどの高い独自性と完成度を誇る、世界最高峰の生地なんだとか。その秘密は含浸という工程にあり、コートやスーツなどに使用されることが多いトラディショナルな織物であるウールギャバジンにこの加工を施すことで、ぷるんとした反発感のあるタッチを叶え、グルカパンツ独自の立体的なシルエットを構築するのに欠かせないハリ感を実現しています。　含浸とは、経緯の糸の隙間を特殊な樹脂で埋める仕上げのことを指し、一般的には生地を織り、染色したのちに加工を施すのですが、グルカパンツに使用されているものは、ウールのスケール（表皮）を確認しながら樹脂の成分やレシピを計算し、付ける順番を工夫しているとのこと。それぞれの素材に合った工程を経ることで完成した生地は、開発から20年以上経った現在に至るまで変わることのない特別な価値があるとデザイナーは語ります。職人の知恵と工夫により作られた生地は、「ザ・リラクス」のシグネチャーアイテムを生み出すうえで欠かせない重要な要素なのです。トリプルコラボのポイント　別注に際し変更を加えたのは、カラーとバックル。インラインで展開するグルカパンツのベースを崩さずにアクセントとしてポイントを加えています。バックルはインラインで展開しているものがレザーであるのに対し、今回の別注では真鍮製を採用。「真鍮製のバックルを用いることで、トラディショナルなグルカパンツに現代的な要素を加えることを意識しました。磨きをかけ光沢感を演出することでタックインした際にも主張があり、サマになると思います」とデザイナーは解説。しっかりと重みがあり高級感溢れるバックルは、モードなスタイルにもマッチし、煌びやかなアクセントを加えてくれます。　またカラーについては、1LDKのイメージカラーでもあるネイビーを採用。黒に近いしっとりとしたダークネイビーの色味は、トレンドに左右されることなくどんなスタイリングにもマッチし重宝すること間違いなしです。＞＞その他のアイテムはこちらからチェック

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