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「コッキ(KHOKI)」ショーの舞台裏、カテゴライズできないクリエイションはどう生まれたのか

Image by: Ippei Saito

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「コッキ(KHOKI)」ショーの舞台裏、カテゴライズできないクリエイションはどう生まれたのか

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密着 2月3日:モデルオーディション

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 2月3日。キャスティングディレクターのTaka(BABYLON)のアトリエでモデルオーディションが行われた。17時、Kokiたちはオーディションの合間に届いたデリバリーのサンドイッチに口をつける暇もなく、入れ替わり立ち替わり訪れる総勢100人以上のモデルたちを見続けていた。

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 コンポジを受け取り、正面、左右、背面の写真を撮る。この段階で今回のコレクションのイメージに合うモデルかどうかを決める。通過した候補者にだけブラックのジャケットを羽織らせ、2回のウォーキングをして終了。その時間わずか1分30秒。穏やかな物腰は変わらないが、Kokiの眼差しは鋭い。撮影した写真はその場で出力し、ボードに貼り付けていく。

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 静かな緊張感が漂うオーディション会場には、ショー音楽を担当した作曲家の中島夏樹によるデモ音源が小さな音で流れている。Kokiからの「怪しげな森のイメージ」というオーダーに対して中島が返したアンサーは、アコーディオンやテルミンの音色を中心としたどこかスペーシーで怪しげな、不思議な生き物や動物たちの演奏する「タンゴ」。このリズムをKokiは気に入ったようだった。

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 音楽を聴きながら、Kokiの手元にあるのはショールックのラフスケッチ。コレクションの中のストーリー性の強いルックに負けない個性的なモデルや、洋服を魅力的に着こなすプロポーションのモデル。前回同様多国籍なモデルを揃え、ノーボーダーで自由なイメージを表現していく。当初は個性を消したモデルを起用することでルックを際立たせるというアイデアもあったというが、帰国後に最終調整を重ねる中でその考えも変わっていったという。今回が初来日のフレッシュな面々も積極的に起用した。

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 翌日、翌々日も引き続きオーディションは続く。週末には本格的なスタイリング組みを予定している。逆算すると、この週中にモデルを固めたいところだ。オーディション終盤には今回のショーディレクターである酒井文章(VISIONS AND PARADOX)も合流し、モデル選定は夜まで続いた。

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密着 2月10日:フィッティング、ショーまであと2日

 2月10日、ショー本番2日前のアトリエには意外にも静かで穏やかな時間が流れている。スタイリングのメモに沿って、モデルに衣装を着せ付け、四面図とウォーキングの様子を記録する。

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 ラストルックとなるコレクションピースの赤いコートは、裾のなびき方を計算するためにモデルの身長に対する裾のあまりを確認。ヘッドピースのフィッティングや歩く際にポケットに手を入れるかどうか、といった細かい点を確認していく。モデルの身のこなしがスタイリングのムードをより際立たせる。

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 この日に撮影したモデルの着画を元に、モデルの入れ替えや、着替えのあるモデルの出順の調整を行う。現時点での進捗は8割。細やかな調整はこれからだ。

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