マリウス葉が「ロクシタン」50周年を祝福 ブランドとサステナビリティへの思いを語る

BEAUTYPROMOTION

 日々の暮らしの中で、自分自身や自然との向き合い方を見つめ直す機会は決して多くない。それでも、香りや植物に触れるひとときが、心や暮らしを少し豊かにしてくれることがある。2026年に創設50周年を迎えた「ロクシタン(L’OCCITANE)」は、そんな自然との共生や、人を思いやるものづくりを創設当時から大切にしてきたメゾンだ。半世紀にわたって受け継がれてきたその哲学は、忙しさや変化の多い現代を生きる私たちに、心を穏やかに整える香り高い製品を通して、またその思いをギフトに乗せることで、多くの人の心に響いている。

 メンタルヘルスやサステナビリティについての発信を積極的に行うマリウス葉もロクシタンの哲学に魅了された1人。昨年、ロクシタン発祥の地である南仏のオート・プロヴァンスでメゾンのものづくりに触れ、その思いを肌と心、そして感覚で感じ取ったという。このほど東京・渋谷のロクシタン SHIBUYA TOKYOで開催された記念セレモニーにも登場し、ロクシタンの軌跡とその魅力を語った。

(左)ロクシタンジャポン山本直樹社長、(右)マリウス葉

ロクシタンが50年間届けてきた「人と自然のつながり」

 ロクシタンは1976年、創設者のオリビエ・ボーサンがオート・プロヴァンスでローズマリーのエッセンシャルオイルを蒸留し販売を始めたことをきっかけに誕生した。以来、「自然と人への敬愛」を軸に、植物の恵みと生産者の手仕事、そしてオート・プロヴァンスのアール・ド・ヴィーヴル(暮らしの美学)を、製品を通じて発信。心と体を豊かにするオート・プロヴァンスのライフスタイルを届け続けてきた。近年、自然との共生や心地よい暮らしへの関心が高まる中で、その価値観はますます存在感を増しており、ロクシタンは先駆者として歩みを続けている。


Image by: L’OCCITANE

 2026年に創設50周年を迎え、その想いはさらに進化。このほど開催した記念セレモニーの冒頭でロクシタンジャポンの山本直樹社長が、「1976年の創設以来、『自然の恵み』『南仏の美学』『人の温もり』という価値観を大切にしながら、ライフスタイルビューティメゾンとして歩んできました。日本では1999年の青山1号店オープンから、香りやテクスチャー、接客を通してブランドの世界観を体感できるブティック型の展開を続けて来ました。これからも本質は変えることなく、ブランドデザインや店舗体験の進化、グローバルで支持される製品の強化、サステナビリティへの取り組みを推進し、次の50年も皆さまの日常に彩りを添えるブランドであり続けたいと思います」と挨拶した。

 続いて登場したマリウス葉は、昨夏にオート・プロヴァンスを訪れたことに触れ、「自然や伝統だけでなく、研究者や生産者の方々から植物やものづくりへの思い、サステナブルな取り組みについて直接話を伺い、ブランドへの理解がさらに深まりました。世界でサステナビリティが注目されるずっと前から、その考え方を実践してきたことを肌で感じましたし、現地の風景や空気が製品にも、香りにも表現されていることにも感動しました」とオート・プロヴァンスでの感動を力説。

 現地や、また帰国してからもロクシタンの店舗に訪れたと言い、「スタッフの皆さんの製品知識やブランドへの愛情が印象的で、ショッピングをする度に新しい発見があります。だからこそ、製品だけでなく、店舗で過ごす時間そのものにも価値を感じています。買うものが決まっていても、オンラインショップではなく店舗に足を運びたくなるんですよね」と、ブランドの信念を称賛した。


 また昨年のオート・プロヴァンスを体験後、ロクシタンのアイテムを使い続けているというマリウス葉。「普段は『ヴェルヴェーヌ』と『ラヴァンド』の香りを愛用していて、気分を切り替えたい時やリラックスしたい時など、シーンに合わせて使い分けています。スキンケアでも『イモーテル オーバーナイトリセットセラム』を、バスタイムでは『アマンドスブリーム シャワーオイル』、普段のハンドケアに『シア ハンドクリーム』もリピートしています」と日常に溶け込むロクシタン愛を語った。

(左)「ヴェルヴェーヌ」、(右)「ラヴァンド」

(左から)「アマンドスブリーム シャワーオイル」「イモーテル オーバーナイトリセットセラム」「カリテコンフォート シア ハンドクリーム」

マリウス葉がロクシタンと考える、Z世代のサステナブル

 ブランドの背景にある哲学に触れたことで、サステナビリティへの考え方にも変化があったというマリウス葉に、自然と共生することの意味や、ウェルネスとのつながり、そして自身が考える「心地よい生き方」についてインタビュー。


⎯⎯昨年オート・プロヴァンスを訪れた際にはロクシタンが50年前からサステナビリティに取り組んでいたことに驚かれていたそうですが、今改めてブランドにどのような印象をいだきますか?

 ロクシタンは、製品を提供する会社というより、フィロソフィーや人の思いを色濃く提供しているブランドだと思っています。オート・プロヴァンスという土地の、人と自然の共存の仕方や生き方を、製品とともに届けているような感覚がありますね。

 実際にオート・プロヴァンスを訪れたときに、「これはただ製品を売っている会社じゃないな」と確信しました。サステナビリティという言葉が世の中に広まる前から、すでにサステナブルな形でエッセンシャルオイルを作り、それがハンドクリームへと広がっていった。農家の方々とも話しましたが、サプライチェーン全体が1つのコミュニティとして機能していて、彼らの思いを肌で感じる"体験型の製品"であると実感しました。

⎯⎯オート・プロヴァンスでは、フレグランスコレクション「アート オブ セント」も体験されていました。このシリーズについてどう思いましたか?

 それぞれの香りに個性があるけれど、重ねることで1つの曲ができるように新しい香りが生まれるのが、まさにフローラ オーケストラ(当時のキャンペーンテーマ)でしたね。これまで僕は、いくつかの香りを重ねて使うことはほとんどしていなかったんです。そもそも重ねるために作られていないフレグランスが多かったですし、香りには敏感なほうで、強すぎると圧倒されてしまうこともあって。

 でも、アート オブ セントは植物から着想を得た香りなので、自由にいくつでも重ねられる。自然が好きな自分には特別に感じられました。同じ香りを重ねても日によって感じ方が少し変わるし、組み合わせ次第で新しい香りとの出合いが1000通り以上ある。このシリーズとの出合いは僕の中で、香りとの新しい向き合い方が目覚めた瞬間でした。

2025年、南仏オート・プロヴァンスを訪れたマリウス葉。ロクシタンと農家が再生したアーモンドフィールドや真正ラベンダーを栽培する畑を見学し、メゾンの真髄である"攻めた研究"を目の当たりにした。

⎯⎯オート・プロヴァンスを訪れる前から、サステナビリティについて深く考えていたと思いますが、訪れた後、改めて気持ちや行動に変化はありましたか?

 一番大きな変化は、製品がどう作られていて、生産者がどんな思いで携わっているのかを知ることの大切さを感じたことです。製造のプロセスをすべて知ることはなかなか難しいと思うんです。でも、ロクシタンのスタッフの方々と話していて、「この人たちは本当に地球のために良いことをしたいと思っているんだ」というのが、ひしひしと伝わってきて。心の奥に響くものがありましたね。

 それに、物を作るということは、100%サステナブルにはできないという自覚をブランド自身が持っていたことも印象的でした。それでも、99.99%に近づこうとする姿勢。その誠実さが、すごく素晴らしいと思いました。

⎯⎯マリウスさんは長く同世代にサステナビリティの重要性について発信しています。同世代が考える今のサステナビリティとはどういうことだと思いますか?

 二極化している印象があります。ペットボトルを一切使わないようにするなど、日常的に厳しく意識しているグループがいる一方で、諦めかけているグループもいて…。正直に言えば、コロナ禍以降、サステナビリティへの関心の勢いが少し落ちてきたように感じています。環境についてのニュースも以前ほど聞かなくなってきた。

 だからこそ思うのは、環境保護を事業の土台に据えている会社をサポートすることが、大切な手段だということです。ロクシタンはBコープ認証を取得していて、サステナビリティを本質的な意味でビジネスモデルそのものに組み込んでいる。消費者として、そういう会社の製品を選ぶことが、僕たちの世代ができる大きなアクションの1つだと思っています。


⎯⎯ロクシタンはサステナビリティを前面に押し出していない印象もありますが、その点はどうでしょう。

 それが実はとても重要なことだと思っています。常にサステナビリティと言われ続けると、特に若い世代は疲れてしまう。自分たちは意識しているのに、上の世代や社会全体が変わらないという失望感もある。ロクシタンの場合は、その言葉が広まる前からすでにサステナブルな事業を営んでいたんです。Bコープの認証プロセスでも、システムを根底から変えなければ取得できない企業もある中、何も変えずに証明できたという話を聞いて、その事実の重さを感じました。

 サステナブルな生き方というのは、自分に厳しく課すものではなく、気づいたらそうなっていたというのが本来の姿だと思います。自分を取り巻く環境はメンタルヘルスにも反映されるから、まずは自分の外的環境を整えることが大切なのかもしれません。

⎯⎯今でこそ環境やウェルネスへの関心が高まっていますが、ロクシタンは創業当初から人と自然のつながりを大切にしてきました。こうした価値観が今の時代に求められている理由をどう考えますか?

 ウェルネスとサステナビリティは、とても深くつながっていると思います。経済成長を成し遂げた今、僕たち世代は「自分にとって幸せな人生とはどういうものか」と考えるようになりました。特にコロナ禍をきっかけに、働き方や暮らし方には別の選択肢があると気づいた人も多いと思います。経済活動中心だけではなく、自分の心身と向き合い、健全な自己肯定感や心地よさを大切にしながら生きることへの関心が高まっているんですよね。

 だからこそ、創業当初から人と自然のつながりを大切にしてきたロクシタンの価値観は自然と現代のライフスタイルにマッチし、時代に求められているのだと思います。自分の暮らしを豊かにする自然と共存しながら健やかに生きるという考え方は、これからの社会における"心地よい生き方"の中心にあるものじゃないでしょうか。

⎯⎯マリウスさんが心地よく過ごすために心がけていることはありますか?

 特に大切にしているのは、「今」に戻る感覚です。忙しいと、つい次にやることばかり考えてしまって、現在をちゃんと味わえなくなるんですよね。そんなときに花を見たり、香りを嗅いだり、深呼吸をしたりすると、気持ちがすっと落ち着いて、また今の自分に戻れる感覚があるんです。

 中でも気持ちの切り替えには、香りを活用しています。集中したいときやリラックスしたいときなど、そのときの状態に合わせて香りを選ぶことで、ムードチェンジがしやすくなる。日常のステージを切り替えるスイッチのような存在として生活に取り入れています。ロクシタンのムードフレグランスはまさに、心地よい暮らしを営むためのお守りみたいなものですね。

香りでなりたい気分に切り替える、3つのムードフレグランス

(左から)「ラヴァンド」「ヴェルヴェーヌアグルム」「ヴェルヴェーヌ」

 メゾン創設50周年を祝して、香りをアートのように重ねて楽しむフレグランスコレクション「アート オブ セント」から、香りでなりたい気分に切り替える3つのムードフレグランスが登場。オート・プロヴァンスの植物から着想を得た香りを通じて、心地よい時間を提案する。ラインナップは、集中したい時に向けた「ヴェルヴェーヌ(VERVEINE)」、前向きな気分を高める「ヴェルヴェーヌアグルム(VERVEINE AGRUMES)」、リラックスしたい時に適した「ラヴァンド(LAVANDE)」の3種を揃える。忙しい日常の中で、その時々の気分やシーンに合わせて香りを選び、なりたいムードへと導く。

ヴェルヴェーヌ

「ヴェルヴェーヌ オードトワレ」(10mL 3410円、75mL 8470円)

 シトラスとフローラルを基調としたクリアシトラスの香調で、気分を整え集中ムードに導く香り。トップにレモン、ミドルにヴァーベナ、ベースにゼラニウムを配した。オーガニックかつフェアトレードのヴァーベナを使用し、溶剤を用いない抽出プロセスにより100%天然由来のエキスを採用することで、よりリアルなヴァーベナの香りを楽しめる。

「この香りのシャワージェルも持っていて、朝シャワーで使っています。すごく爽やかで、心が整いながらゆっくりと目覚めていく感じ。スイッチがオンになるけれど強すぎる感じではないので、朝だけじゃなくて1日の中でこまめに使いたいですね(マリウス葉)

ラヴァンド

「ラヴァンド オードトワレ」(75mL 8470円)

 南仏産の真正ラベンダーのエッセンシャルオイルを採用。プロヴァンスの風を思わせるラベンダーに、ミルキーなサンダルウッドの温もりを重ねることで、張り詰めた気持ちをやわらかくほぐすような香調に仕上げた。

「ラベンダーはやっぱり落ち着くので、緊張するシーンに合いますよね。人と話す前とか何かの本番前とか。肩の力が抜けて、一度素の自分に戻れる気がします 

ヴェルヴェーヌアグルム

「ヴェルヴェーヌアグルム オードトワレ」(75mL 8470円)※7月29日リニューアル発売

 爽やかなヴァーベナに、ジューシーなシトラスが重なったみずみずしいスパークリングシトラスの香調。ベースにはブロンドウッド、ハートにヴァーベナ、トップにマンダリンを重ね、アクティブなリズムを演出する。

1人でいる時間と社交的なシーンの間——これから外に出て人と会う前の、自分を整えるステージに合う香りだなと感じました。"アクティブになる前にちょっと心の準備をしよう"というタイミングで纏いたいですね

マリウス葉 | Marius Yo 2000年、ドイツ生まれ。ドイツ人と父と日本人の母を持ち、幼少期を父の故郷ハイデルベルクで過ごす。2021年9月、スペインの大学に編入。現在、サステナビリティに関心を寄せ、同世代へ向け発信している。Instagramは@marius_seiryu

styling: Ryo Chiba, hair&make: Lisa J Flick | photography: Hikaru Nagumo, SNS editing: Sumire Sano, casting: Takashi Sasai, project marketing: Takako Toboku, Shion Nagahama, editing: Hikaru Kimura, beauty director: Akiko Fukuzaki(FASHIONSNAP)

最終更新日: