「JAPAN CONVERSE」についての知識が深まったところで、続いて「USA CONVERSE」をチェックしていきます。
CT70
日本での二次流通価格:約13,000円〜18,000円 ※販売者によって前後
CT70は60年代〜70年代のチャックテイラーを再現した復刻モデルで「ファーストストリング(Fast String)」と「プレミアムライン(Premium Line)」の2つのラインがあります。
ファーストストリングは赤箱にチャックテイラーと同じ三星の黒いヒールラベルで、プレミアムラインは黒箱に現行と同じ「ALLSTAR」の文字が大きく記された黒いヒールラベルです。当時のディテールをより忠実に再現しているファーストストリングの方が日本での販売価格も少し高く、僕も三ツ星の黒いヒールラベルのほうが好きです。どうしてプレミアムラインのヒールラベルが現行と同じ「ALL STAR」の文字を使用しているのかは、マニアの間でも謎と言われています。
チャックテイラーの復刻モデルなので、当て布とサイドステッチのデザインはもちろん欠かせません。
ソールは現行(写真右)のオールスターより5mm程厚い作り。 ソールに厚みがあるためクッション性があり、履き心地も抜群。現行オールスターではよく聞く「1日歩くと足が痛い」という声もCT70ではあまり聞きません。
シューレースはコットン100%のものを使用。
ビンテージスニーカーの雰囲気を出すため黄色味ががった白色のソールで、「MADE IN JAPAN」などと比べてもツヤ感があります。日本では古着屋などでしかお目にかかれないので、希少性が高く、本家アメリカの復刻モデルということで、僕の周りの古着好きにはかなり人気があります。
CONS-CONVERSE Skateboarding
日本での二次流通価格:約13,000円〜16,000円 ※販売者によって前後
コンズと言えばワンスターのコンズを思い浮かべる人が多いと思います。オールスターのコンズは現行オールスターをリデザインし、機能性や耐久性をアップさせたスケーター仕様。
インソールに軽量で取り外し可能な「ナイキ(NIKE)」の「ルナロン(LUNARLON)」ソールを搭載しているため、履き心地がかなり良いです。「見た目はコンバース、履き心地はナイキ」、そんな夢のコラボレーションが実現できたのは、米コンバース社がナイキ傘下になったから。当時は大きな話題になりましたね。
特にストリートファッションを好む方からの人気が高く、オールスターの中で最もトレンド感のある"今っぽい"スニーカーではないでしょうか。
オールスターとは実に奥深いですね。マニアにとっては、紐やヒールラベルが変わるだけで印象が大きく変わるのも大きな魅力。違いを理解して履いてみると、僕のようにどんどんハマっていくかもしれませんよ。
そして種類を理解すると、次は年代に拘りたくなるものです。オールスターは1917年に誕生し、長い歴史の中でバスケットボールシューズからカジュアルシューズへとフィールドを広げ、それに伴いディテールも変化してきました。古着屋などでしか購入できないので目にする機会は少ないですが、第3回では「年代」にフォーカスを当てて紹介していきたいと思います。
■高雄 大善
LEAD オーナー
平成2年・広島生まれ。
Instagram:@hiroyoshi007
大学在学中に古着屋で働き始め、以降神戸や東京、広島と勤務場所は変わりながらも現在に至るまで6年間以上、古着屋の店員一筋。
コンバースへの想いが強く周囲からは「コンバースと言えば高雄」と言われるほど。レアものを掲出する自身のインスタグラムのフォロワー数は1万人を超えた。
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